東野圭吾さんの最新刊文庫『透明な螺旋』発売を記念した特別キャンペーン<東野圭吾を爆流(バズ)らせろ!>の募集がこのほど締め切られました。東野さんによるタイトル決定の選考は11月下旬に行われます。これに先立って、ガリレオこと、湯川学を演じる福山雅治さんがパーソナリティを務めるラジオ番組「福のラジオ」と「福山雅治と荘口彰久の『地底人ラジオ』」において、タイトル募集と選考が行われました。「ガリレオ愛」溢れる選考の結果、福山さんを興奮させた特別賞2作が決定しました。
(本企画の概要はこちら)
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文庫『透明な螺旋』の刊行からスタートしたこの企画には、のべ1万1536人から応募があり、2万9417件のタイトルが届きました。すべての応募作を東野圭吾さんに届けさせていただきます。そのうえで、東野さん自身が「実に面白い!」と感じたベストタイトルを決定し、それがガリレオ短篇の「完全新作」となる夢のプロジェクト!結果は、12月6日に発表となります。福山さんがパーソナリティを務める「福のラジオ」「地底人ラジオ」のリスナーからも、たくさんのタイトルが届きました。
「福のラジオ」に届いた<敵対る(あらわる)>、<麦酒る(びーる)>
「福のラジオ」(10/19オンエア)では、構成作家・今浪祐介さんが「ものすごい数が届きました」と、番組に届いたタイトルを紹介。
広島県「ろん」さんからは、<隠影る(かげる)> ⇒「影にも色んな姿、形があります。なにかの影が人の形に見えたり……」。これを聞いた福山さんは、「全ての物体には影がありますからね。ロマンティックです。タイトルがかっこいい!」とコメント。
静岡県「れき」さんからは、<敵対る(あらわる)> ⇒「湯川先生に『敵対するだけ』というライバルが出てきてほしい、という一心です」
滋賀県「とっと」さんからは、<麦酒る(びーる)> ⇒「事件らしい事件はなにも起こっていない雰囲気で湯川先生と草薙さんが飲んでいる。しかし、ひそかに湯川先生がある事件を防いでいた、という話が読みたい」。福山さんも「湯川がどうやって未然に事件を防ぐことができたのか、読みどころですね!」とうなづいた。
京都府の「まき」さんからは、<愛像る(アイドる)> ⇒「人が誰かに愛を抱いた時、見えるものはなにか。手の届かないアイドルへの愛だけではない。目の前にいる相手への愛だったとしても、自分に都合のよい『虚像』を見ているだけではないか」
「<美男る>(まさはる)」も登場。「福のラジオ×ガリレオ賞」は?
そのほかには、<#検索る(#たぐる)>、<約束る(チギる)>、<推活る(ぬまる)>、<整形る(なりかわる)>などが紹介された。
<美男る(まさはる)>という応募を受けて、福山さんは「『まさはる』としていただく場合は、<長崎る>と書いて、まさはるでお願いします」と微笑んだ。
<東野圭吾る(なかされる)>という応募作について、映画『沈黙のパレード』でも、多くの観客を涙させた福山さんは「このタイトルは、粋でいなせですね!」と話した。
番組の最後に福山さんは、「福のラジオ×ガリレオ賞」として、<麦酒る(びーる)>もいいなぁと悩んだうえで、<愛像る(アイドる)>を選出。
「かつて舞台女優が罪をおかす『演技る(えんじる)』(『虚像の道化師』収録/文春文庫)という名作がありましたが、この主人公はアイドルではなかった。アイドルが殺人を犯すなんて、実際に起こってはならないことですが、ミステリとして読んでみたい」と話した。