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'''本間 丈太郎'''(ほんま じょうたろう)は、[[手塚治虫]]の[[漫画]]『[[ブラック・ジャック]]』に登場する架空の[[医師]]である。
== 人物像など ==
幼少期に[[不発弾]]によって体がバラバラになった[[ブラック・ジャック (架空の人物)|ブラック・ジャック]](以降、「BJ」と表記)を何とか救い出し、彼が医者になるきっかけを作った命の恩人である。
作中では『ときには真珠のように』で初登場し、BJに看取られながら死亡するが、その後も『本間血腫』などで回想シーンに登場する。『満月病』では娘が登場する。キャラクター容姿は『[[火の鳥 (漫画)|火の鳥]]』に登場する[[手塚漫画のキャラクター一覧#猿田|猿田]]([[手塚漫画のキャラクター一覧#概要|スターシステム]])。『後遺症』に登場する堀切の主治医は似た容姿であるが別人。
BJの恩師としてまず第一に名前が挙げられる人物だが、実はBJと直接の師弟関係にはない。BJは地方の三流医科大学であるポン骨大学の出身であり、本間は東亜大学の出身で名のある大病院に勤務していた。また、研修医時代にも師事していた描写がないことから、本間は技術面でBJを指導したわけではなく、医者を目指すきっかけになった「心の師匠」であると言える。
== 演者 ==▼
*実写俳優:[[藤岡弘、]]▼
=== 家族 ===
*アニメ声優:[[阪脩]]▼
原作では'''山下クミ'''という娘がおり『満月病』で登場する。中国から引き揚げて来たがすでに本間は亡くなった後であり彼の死に目には会えなかった。副腎腫瘍を発症し異常な肥満となってしまった彼女をBJは無償で手術する。治癒した後にBJと墓前で会うが、自らの出自を告げる事は無く去り、それ以降、原作では2度と登場しなかった。
[[ブラック・ジャック (テレビアニメ)|テレビアニメ]]では'''本間久美子'''という名の娘が登場するが、上記の山下クミとは名前だけでなく容姿やエピソードなども異なる。
=== 声優 ===
** 『[[ブラック・ジャック (テレビアニメ)|ブラック・ジャック]]』(2004年10月 - 2006年3月)
** 『[[ブラック・ジャック21]]』(2006年4月 - 2006年9月)
* [[青野武]]
** 『ブラック・ジャック』(インターネットアニメ版、2001年)
=== 俳優 ===
** [[ブラック・ジャック (実写版)#ビデオ(1996年・隆大介版)|オリジナルビデオ]](1996年)
* [[市村正親]]
** [[ヤング ブラック・ジャック (テレビドラマ)|ヤング ブラック・ジャック]](2011年)
== エピソード ==
=== ときには真珠のように ===
* 初出:[[週刊少年チャンピオン|少年チャンピオン]]1974年7月1日号、『ブラック・ジャック』第29話「ときには真珠のように」、収録:[[手塚治虫漫画全集|講談社全集]]第1巻
そこで本間は昔、
懺悔を終えた
BJは本間を近くの病院へ搬送して手術するものの彼の意識は戻らず、まもなく死亡が確認される。死因は老衰、つまり限りなく自然に近い「人の死」だった。完璧な処置をしたにもかかわらず恩師を救えなかったことで悲嘆に暮れるBJの脳裏に、先述の本間の言葉が過るのだった。
テレビアニメ『[[ブラック・ジャック (テレビアニメ)|ブラック・ジャック]]』ではBJは手術後、医師としての自分に迷いを抱くが、喫茶店でマスターと本間の娘・久美子の会話を聞いたことで「あなたの言うことは正しいのかもしれない。しかし、私は医者だ」と自分なりの答えを見出し、届いたメスを崖から海に向かって投げ、その場を去っていった。
=== 本間血腫 ===
* 初出:[[週刊少年チャンピオン|少年チャンピオン]]1977年3月14日号、『ブラック・ジャック』第163話「本間血腫」、収録:[[手塚治虫漫画全集|講談社全集]]第9巻
本間血腫は文字通り本間がその存在を確認した病気で、心臓の[[心臓#ヒトの心臓|左心室]]に[[血栓]]が発生していくら除去しても次々に再発するという、世界でも稀な奇病だった。しかも、その病気にかかった患者は全員死亡している。本間はこの病気を解明するために手術を行うが、周りから手術は[[人体実験|生体実験]]ではないのかと疑われる。「新しく発見された病気に治療法がない時、それを治そうと努力すればそれは生体実験になるのか」との本間の反論は、理解を得られなかった。そして本間は医学界を追われ、引退したまま亡くなる。
BJは本間血腫の謎を解明すべく本間の書庫に残された資料を調査し、その中から自分に宛てられた手紙を発見する。本間はその手紙で本間血腫の解明をBJに託すとともに、「この病気の正体が分かるまでは決して手術をしてはならない」という言葉を記していた。
後日
=== 『[[ブラック・ジャック21]]』 ===
▲後日ブラック・ジャックは依頼のあった病院へ行き、本間血腫の対処法としてブラック・ジャック自作の人工心臓を患者に取り付けることを提案。しかし開胸したところ、患者の心臓はすでに精巧な人工心臓が取り付けられていた。そして病気の原因そのものが人工心臓の故障によるものだったと判明。ここでブラック・ジャックは人間にでもどうすることもできない医学の限界を知り、医者には手のつけられない領域があることを知るのである。
不死の研究「ノワール・プロジェクト」の主要メンバーだったが、未知の発電ウィルスBOPの実用化に際しさらなる研究が必要であるとして他のメンバーと対立。さらに、自身がプロジェクトで担当した臓器移植が原因のスキャンダルにより表舞台から姿を消した事になっている。また、BJの手術を行ったのはプロジェクトで人工臓器開発を担当していたシュタイン博士の薦めで、手術に際して彼から助言を受けていた事が明かされている。なお、詳細は不明だが、シュタイン博士とは後に決別している。本作では本間血腫のエピソードが第9話「心臓(ハート)の刻印」および第10話「紐育(ニューヨーク)の奇蹟」として改題・リメイクされている。原作と違いBJは、[[血腫]]の発生する人工心臓を最新の人工心臓に取り替えることで手術を成功させ、患者を救っている。さらに、患者に取り付けられていた人工心臓がBJの父である間影三の開発したものだったということが判明し、その後のエピソードへと物語が続いてゆく。
* [[和田寿郎]]▼
{{ブラック・ジャック}}
▲== 関連事項 ==
▲*[[和田寿郎]]
[[Category:ブラック・ジャック]]
[[Category:手塚治虫の作品のキャラクター
[[Category:架空の医師]]
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