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| Image = Male reproductive system lateral ja.png
| Caption = 男性器の解剖図
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'''仮性包茎'''(かせいほうけい)とは、[[陰茎]]の[[亀頭]]が[[包皮]]によって覆われているが、勃起または手で包皮を翻転させ亀頭を露出させられる状態の概念または単語。
 
仮性包茎は[[包茎]](真性包茎)や[[嵌頓包茎]]と異なり、'''医学的には[[病気]]ではなく正常な状態であり、手術をする必要性はない'''<ref name=“kokusen”>{{citeCite web |和書|url=httphttps://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20160623_2.html |title=美容医療サービスにみる包茎手術の問題点 |date=2016年6月23日 |website= |publisher=[[国民生活センター]] |format= |access-date=2020/09/05}}</ref><ref name="nhk">{{Cite web|和書|url=https://web.archive.org/web/20130330053338/https://www.nhk.or.jp/seikatsu-blog/400/107650.html|title="コンプレックス商法" 男性の注意点|website=[[日本放送協会|NHK]]|date=2012年02月01日|access-date=2018-08-07}}</ref>。
 
仮性包茎は[[包茎]](真性包茎)や[[嵌頓包茎]]と異なり、医学的には[[病気]]ではなく正常な状態であり、手術をする必要性はない<ref name=“kokusen”>{{cite web |url=http://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20160623_2.html |title=美容医療サービスにみる包茎手術の問題点 |date=2016年6月23日 |website= |publisher=[[国民生活センター]] |format= |access-date=2020/09/05}}</ref><ref name="nhk">{{Cite web|url=https://www.nhk.or.jp/seikatsu-blog/400/107650.html|title="コンプレックス商法" 男性の注意点|website=[[日本放送協会|NHK]]|date=2012年02月01日|access-date=2018-08-07}}</ref>。
[[File:仮性包茎の包皮.jpg|thumb|仮性包茎を持つ日本人男性の陰茎。勃起しても包皮を被っている状態と、亀頭が全開になっている状態がある。]]
 
== 日本における「仮性包茎」 ==
{{Hidden|[[性器]]を含んだ[[画像]]があります。<br />表示する場合は右側の「表示」をクリック<br />(モバイル版の場合はタップして表示)。|[[File:Penis erection forskin.jpg|thumb|勃起時も包茎の陰茎。[[性行為|性交]]や自慰が苦痛なく行える場合は手術の必要は無い]]}}
医学的に自然、正常な状態のため、診察や手術に[[医療保険]]が適用されず([[包茎手術]])、全て[[自由診療]]となり、全額自己負担となる<ref name="nhk"/>。日本において、不安やコンプレックスをあおり手術を勧めたりするケースや、高額なオプション契約をせまるケースなど、トラブルになる事例がみられるなど 「[[コンプレックス商法]]」のひとつとして[[マスメディア]]により注意喚起を促す報道がなされたり国民生活センターが注意喚起を行うなど、問題視されることもある<ref name="nhk"/>。
日本人の成人男性の8割超が、仮性包茎ないし嵌頓包茎・真性包茎で、完全に露茎している方が少数派であり、海外においても割礼文化がない地域において仮性包茎と呼ばれる状態が大多数派である傾向は同様である。
 
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==世界における「仮性包茎」==
{{See also|割礼}}
日本以外の世界の殆どの国において「仮性包茎」という概念がそもそも存在せず、「仮性包茎」を指す単語も存在せず、包皮が亀頭を覆っている状態は自然な状態であると認識され、一部の日本人のように治す必要を感じる人もいない。日本や[[韓国]]を除いた国ではその状態に羞恥心やコンプレックスを感じる風潮も特に存在しない。
 
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===イギリス、ヨーロッパ===
割礼文化は一般的ではない。イギリス、[[フランス]]、[[ドイツ]]、[[イタリア]]、[[オーストラリア]]、[[カナダ]]では割礼、包皮切除手術は推奨されておらず、医療保険も適用されない。2010年以降、ドイツやイタリアでは割礼手術を行った医師や人物が[[傷害罪]]や[[殺人罪]]の容疑で[[逮捕]][[起訴]]される事例も発生しており<ref>{{Cite news|title=German court: Child circumcision ‘an assault’|newspaper=Al Jazeera|date=2012-6-27|url=https://www.aljazeera.com/news/2012/6/27/german-court-child-circumcision-an-assault|access-date=2024-8-7}}</ref><ref>{{Cite news|title=Italy circumcision kills toddler, with one man charged|newspaper=BBC NEWS|date=2018-12-24|url=https://www.bbc.com/news/world-europe-46671457|access-date=2024-8-7|language=en|trans-title=割礼で2歳男児が死亡、施術割礼に対しても問題意識が深まっている。男性逮捕 イタリア
}}</ref>、男児への割礼に対しても問題意識が深まっている。
 
===イスラム教圏、ユダヤ教圏===
[[イスラム教]]や[[ユダヤ教]]などの影響が強い地域において生後間も無く、包皮を切除する[[割礼]]が行われている。国としては[[アフリカ]]、[[中東]]、[[中央アジア]]、[[西アジア]]、[[アメリカ]]などである。詳しくは[[割礼]]のページを参照のこと
 
===北米、オーストラリア===
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日本においては出生児の割礼はほぼ行われず、また幼少期以降の包皮切除手術も一般的ではない。後述するように一部の美容整形外科医らによって、雑誌の広告などを通じ、仮性包茎と呼ばれる状態は正常ではなく治療すべき状態であるという価値観が捏造された。近年はインターネットの普及により特に若者を中心にそのような風潮は薄れている。
 
 
== 包茎(真性包茎)や嵌頓包茎との違い ==
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=== 仮性包茎手術ブームを意図的に作り出した「高須克弥」===
{{seealso|高須克弥#包茎手術}}
社会学者の[[澁谷知美]]は、1970-90年代にかけて出版された雑誌を調査し『包茎でいると,女性に嫌われる,臭い,病気になる,ペニスが成長しない,精神的にコンプレックスになる』といったストーリーが繰り返し続いていたと指摘。また、1980年以降、包茎手術がビジネスとして飛躍的に拡大したことの一因として、美容整形外科医の[[高須克弥]]の証言を引用し、美容整形業界が「包茎は恥」であるという価値観を[[捏造]]したのだと述べている{{Sfn|澁谷|2018}}。
 
1970年代以降、[[美容整形外科]]クリニックが短時間で稼げる<ref name="takasu">{{citeCite web |和書|url=https://logmi.jp/88792 |title=「包茎を作った男」高須院長が整形産業について語る |date=2015-08=06 |access-date=2018-7-27}}</ref>「仮性包茎手術」という美容整形手術を普及させるため<ref name="takasu"/>「仮性包茎は正常な状態ではなく、恥ずかしいまたは問題のある状態であり治療すべきものである」といった[[広告]]、宣伝、刷り込みが、主にファッション誌を含めた男性用[[雑誌]]などで繰り返された<ref name="takasu"/>結果、仮性包茎手術がブームのようになったと美容整形外科医の高須克弥は2015年の対談で語っている<ref name="takasu"/>。高須は仮性包茎に対する美容手術をするブームを意図的に作り出し、大きな利益を上げたことを認め「産業は作らなきゃなんないんですよ。ほっといたらいつまでたっても美容整形って同じことばかりやってるんですよ。」「それからどんどんブームになって、1日300人くらい手術してましたね」と公言している<ref name="takasu"/>。
 
近年はインターネットの普及もあり、仮性包茎と呼ばれる状態が自然であるという認識も広まり、特に若者の間では仮性包茎の状態を恥ずかしがる風潮が急速に薄れている。
 
 
==項目を補助するための「仮性包茎」の例==
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ファイル:Amor Victorious.jpg|[[ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジオ]]の ''[[愛の勝利]]''。ローマの[[クピードー]]を示すアモールの陰茎は包皮に覆われている
</gallery>
 
 
{{Hidden|{{color|#FC4E6B|   [[※|{{color|#FC4E6B|※}}]] [[性器|{{color|#FC4E6B|性器}}]]を含んだ[[写真|{{color|#FC4E6B|写真}}]]および[[動画|{{color|#FC4E6B|動画}}]]があります。<br />表示する場合は右側の「表示」をクリック<br />}}|
 
―<仮性包茎である状態の陰茎の例 -日本->―
<gallery>
ファイル:子供の陰茎.jpg|完全に覆われている仮性包茎
ファイル:Tight foreskin.jpg|包皮が伸びてしまった包茎
ファイル:Penis without Labels.jpg|亀頭の一部が露出している陰茎
ファイル:陰茎 通常時.jpg|亀頭が完全に露出している仮性包茎
ファイル:A flaccid penis foreskin retracted.JPG|亀頭を露出させている陰茎
ファイル:仮性包茎勃起時反転.JPG|健康的な亀頭が露出した状態の勃起陰茎
ファイル:Uncircumcised penis 1.jpg|完全に覆われている大きな亀頭の陰茎
ファイル:Phimosis penis.jpg|勃起しても半分だけ覆われている仮性包茎
</gallery>
 
―<日本で仮性包茎と称される陰茎の例 -世界->―
<gallery>
ファイル:Penis glans and foreskin.jpg|包皮を引っ張り亀頭を露出させた陰茎(左)、包皮が通常の位置に戻り亀頭を覆われている陰茎(右)
ファイル:HQ SAM SASu.jpg|勃起していない状態(上)、勃起して亀頭が露出した状態(下)
ファイル:Erection Homme.jpg|勃起していない状態(左)と勃起して露出した状態(右)
ファイル:A Foreskin Retraction Series.JPG|亀頭が完全に覆われた状態から包皮を完全に剥くまでの状態経過
ファイル:Erected and flaccid Penis.jpg|平常時と勃起した状態
ファイル:Foreskin in motion.gif|包皮が剥けるまでの状態の経過
</gallery>}}
 
==陰核の仮性包茎==
{{Hidden|[[露骨]]な[[性器]]を含んだ[[画像]]があります。<br />表示する場合は右側の「表示」をクリック<br />(モバイル版の場合はタップして表示)。|[[File:woman's clit.jpg|250px]]}}
 
[[File:陰核.jpg|thumb|]]
 
{{出典の明記|date=2021年3月|section=1}}
女性器の[[陰核亀頭]]([[クリトリス]])が包皮に覆われ完全に露呈していない状態を、男性の陰茎と同様に「包茎」と呼ぶ。[[陰核]]に覆い被さった皮膚のことを[[陰核包皮]](「クリトリス包皮」ともいう)と呼び、陰核亀頭に陰核包皮が被っている状態をクリトリス包茎と呼んでいる。通常、陰核亀頭は包皮唇によって保護さ核亀頭が覆わており、性交の場合的興奮よる陰核勃起時のみ露出する、いわゆるケースを仮性包茎の状態であるが、一部の女性でと呼び意図的に包皮を拡げて陰核亀頭露出させる事極めて困難な場合があるケースを真性包茎と呼ぶ
 
== 脚注 ==