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'''ロンジン'''(''Compagnie des Montres Longines Francillon SA''、'''Longines''')[[スイス]]の[[時計]]メーカーである
[[ファイル:Longines-IMG 2188.jpg|thumb|right|300px|クロノグラフ]]
'''ロンジン'''(''Compagnie des Montres Longines Francillon SA''、'''Longines''')とは[[スイス]]の[[時計]]メーカーである。
 
会社名は[[古フランス語|フランス古語]]で「花溢れ小川流れる野原」との意。ロゴはを持つ[[砂時計]]
 
かつては[[チャールズ・リンドバーグ]]をアドバイザーとした航空航法機能を搭載した[[腕時計]]の開発、世界初のフライバック機能<ref group="注釈">クロノグラフ計測中に計測を停止せずに、クロノグラフ針をゼロ位置に戻せる。</ref>の開発など高い技術を持ち、[[クロノグラフ]]の[[ムーブメント|キャリバー]]{{要曖昧さ回避|date=2024年8月}}を自社生産していた[[マニュファクチュール]]であった。
 
当時の主力キャリバー12.68Z、フライバッククロノグラフキャリバー13ZN、フライバッククロノグラフキャリバー30CH等は現在でも市場で評価が高い{{要出典|date=2010年4月}}。また軍用時計も数多く生産し、特に[[第二次世界大戦]]期の[[イギリス]]には2番目に多く時計を納入したブランドである{{要出典|date=2010年4月}}。
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しかし[[腕時計#クォーツショック|クォーツショック]]などで経営状態は悪化。現在は[[スウォッチ・グループ]]傘下で[[エタ (時計)|エタ]]のムーブメントを入れた時計を製造している。
 
同社の[[懐中時計]]は[[アルベルト・アインシュタイン]]が愛用していたほか<ref>湯本博文編『大人の科学マガジン』8号、学習研究社、2007年、9頁</ref>、第二次世界大戦前には[[芥川龍之介賞|芥川賞]]と[[直木三十五賞|直木賞]]の正賞(賞金は副賞)の懐中時計も同社製であるだった<ref>[https://twitter.com/shinko_kai/status/852090455978377216]{{要出典Bare URL inline|date=2010202448月}}<ref>戦中戦後の一時期は[[セイコーホールディングス|セイコー]]が担当していた。</ref>。
 
北米の代理店が[[ウィットナー]]であり、さらにはキャリバーの状態で輸出して[[ウィットナー]]がケースに入れて販売された個体も多い{{要出典|date=2010年4月}}。
 
== 沿革 ==
*[[1832年]] - オーギュスト・アガシによりアガシ商会が設立される。
*[[1867年]] - オーギュスト・アガシの甥であり後継者であったアーエルネスト・フランシン([[:w:Ernest Francillon|''Ernest Francillon'']] )がスイスのシュズ河畔ロンジンに工場を作った。パリ万博に出展したロンジン最初の[[懐中時計]]が銅メダルを受賞した。
*[[1873年]] - [[ウィーン万国博覧会]]で優秀賞を受賞。
*[[1889年]] - ロゴ「有翼の砂時計」をスイス特許局に登録した。
*[[1879年]] - この年から20年間にわたり[[ヌーシャテル]]天文台より精度記録を受賞。
*[[1896年]] - 近代オリンピック第一回となる[[アテネオリンピック (1896年)|アテネ大会]]にストップウォッチを提供した。
*[[1885年]] - この年からイギリス、キュー=テディントン天文台([[:w:King's Observatory|''King's Observatory'']] )のコンクールに参加し通算で141回の受賞を得ている。[[アントウェルペン]]万国博覧会で初のグランプリ受賞。
*[[1889年]] - ロゴ「有翼の砂時計」をスイス特許局に登録した。[[パリ万国博覧会 (1889年)|パリ万国博覧会]]で2度目のグランプリを受賞
*[[1896年]] - 近代オリンピック第1回となる[[アテネオリンピック (1896年)|アテネ大会オリンピック]]にストップウォッチを提供した。
*[[1900年]] - [[パリ万国博覧会 (1900年)|パリ万国博覧会]]で4度目のグランプリ受賞。
*[[1908年]] - ボード[[クロノメーター]]及びポケットクロノメーターによって、ヌーシャテル天文台よりシリーズ賞受賞。
*[[1923年]] - FAI(国際航空連盟)とNAA(アメリカ航空協会)のオフィシャルウォッチにロンジンが採用される。
*[[1925年]] - パリアールデコ博覧会でグランプリ受賞。
*[[1929年]] - バルセロナ万国博覧会で通算10回目のグランプリ獲得。[[ツェッペリン]]の世界一周旅行のナビゲーションとしてロンジンが採用された。
*[[1930年]] - チャールズ・リンドバーグの大西洋無着陸単独飛行の公式計測時計としてロンジンのクロノメータが使用された。
*[[1931年]] - チャールズ・リンドバーグ考案の「アワーアングルウォッチ」を発売。
*[[1932年]] - [[アメリア・イアハート]]がロンジンの時計を使用し大西洋単独飛行に成功した。
*[[1933年]] - [[フォーミュラ1]]になる前の[[ブラジルグランプリ (ロードレース)|ブラジルグランプリ]]の計時を担当した。
*[[1947年]] - フライバッククロノグラフキャリバー30CH開発。
*[[1967年]] - 10振動毎秒のCal.L431を搭載したウルトラクロンコレクションが発売開始。
*[[1972年]] - [[ユンハンス]]とともに[[ミュンヘンオリンピック]]の公式計時を担当した。[[オメガ]]と共同で計時専門会社スイス・タイミング<ref group="注釈">現在はオメガの直接の子会社。</ref>を設立。
*[[1987年]] - チャールズ・リンドバーグ考案の「アワーアングルウォッチ」を自動巻モデルとして復刻。パリのウォッチ・オブ・ザ・イヤーに輝いた。
 
== 著名な製品 ==
=== ウィームス・ナヴィゲーション・ウォッチ ===
[[アメリカ海軍]]のフィリップ・ヴァン・ホーン・ウィームス(([[:w:Philip Van Horn Weems|''Philip Van Horn Weems'')]] )[[大佐]]の発案で[[1927年]]に開発された。最初のモデルは[[1929年]]に製造された。
 
パイロット用の時計には秒単位の時間精度が必要とされたが後に当時の技術では時計の秒針を一時停止させての時間合わせが一般的になをす。しかし、当時の技術ではこのような機構の実現が難しかったため、この製品では秒針ではなく秒表示の記載されたベゼルを回してロックすることにより、秒単位まで時間を合わせることができられる。
 
=== アワーアングル・ウォッチ ===
[[チャールズ・リンドバーグ]]の発案で[[1931年]]にウィームス・ナヴィゲーション・ウォッチを改良して開発された時計。[[六分儀]]、[[航海暦]]との併用で現在位置の[[経度]]を迅速に知ることが可能になる。
 
=== ウルトラ・クロン ===
1967年にロンジン工場創設100周年と、ウォッチの総販売数1500万本を達成したことを記念して、これまでより格段に高精度の自動巻腕時計であるウルトラ・クロンを発売した。これには伝説のハイビート10振動毎秒(36,000振動毎時)のCal.L431が搭載されていた。 その後1972年からCal.L6651に変更された。 1968年製のウルトラ・クロン スクエアーケースが後のヘリテージ1968の原型となっている。
 
== ムーブメント ==
[[2010年]]現在は、[[エタ (時計)|ETA社エタ]]のムーブメントを利用した製品が中心であるが、かつては[[ロレックス]]などと同様に自社でも高精度・高品質なムーブメントを製作していた。当時かつてのロンジンは、まさに世界を代表する時計を世に送り出していた。
 
=== L990 ===
[[1977年]]に発表した、3針、ツインバレル機構のムーブメント。当該ムーブメントは高精度、薄型を実現した名器中の名器である。[[1990年]]前後にロンジンが[[ヌーベル・レマニア|レマニア]]に売却。ただし、その後運命的に、レマニアとロンジンは同じスォッチグループ傘下におさまり、L990+ロンジンの時計が再度実現した。なお、L990+ロンジンの組み合わせの時計は限定モデルが多く、現在では入手するのが困難である。
 
=== 脚注L22A ===
[[1945年]]に特許を出願した偏心リザーバーを備えた両方向巻き上げ式自動巻機構がCal.L22A及びCal.L19Aに採用されている。 これはそれまでの自動巻機構で問題となっていたムーブメントのサイズ、ゼンマイ強度の問題を解決している。
<references />
=== L431 ===
機械式時計ではテンプの振動数が高いほどより安定して高精度が得られる。1959年に従来の倍の10振動毎秒のCal.L360(手巻)を開発して天文台コンテストに出品していたが、これを元に市販品の開発を行い、10振動/秒のCal.L431(自動巻)が1967年にウルトラクロンに搭載された。Cal.L431は1971年までウルトラクロンに搭載されていたが、耐久性の問題もあったため、1972年に改良型Cal.L6651に切り替わった。このCal.L6651は8振動/秒へとスペックダウンされている。 Cal.L431搭載のウルトラクロンは独特のハイビートを奏でることでマニアの間では高い評価を得ている。 また、このころのウルトラクロンの角型ケースが2013年に発売されたヘリテージ1968の元になっている。
=== L890 ===
クオーツ時計がマーケットを席巻し始めた1975年に発表されたCal.L890は、ゼンマイを収めたバレル(香)箱を上下に配置しており、ハイビートのムーブメントをより長時間駆動でき、トルク軽減と精度の安定の工夫がなされていた。
 
== 関連項目公式計時 ==
[[file:20231126ジャパンカップ.jpg|250px|thumb|2023年ジャパンカップ]]
;ロンジンは、以下の大会にて公式計時を行っている大会
*[[国際体操連盟]]
*[[世界アーチコモンウルスゲ連盟ムズ]]
*[[全仏オ国際スキプン連盟]]
*[[フランスギャロ]]
*[[ドバイワールドカップカーニバル]]
*[[ケンタッキーダービー]]、[[プリークネスステークス|プリークネスS]]、[[ベルモントステークス|ベルモントS]]の[[アメリカクラシック三冠|アメリカ競馬三冠]]
*[[香港国際競走]]
*[[ジャパンカップ]](2014年〜)<ref group="注釈">正式名称は「ジャパン・オータムインターナショナル ロンジン賞 ジャパンカップ」、その名の通り正賞としてロンジン賞が授与されている。</ref><ref>{{Cite press release|date=2014-11-06|url=https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000012.000007791.html|title=ロンジン、ジャパンカップに協賛|publisher=スウォッチグループジャパン株式会社 ロンジン事業本部|language=ja|accessdate=2014-11-09}}</ref><ref>[http://www.jra.go.jp/news/201510/102603.html ジャパンカップにおけるロンジン社とのパートナーシップ締結について]日本中央競馬会、2015年11月8日閲覧</ref>
 
== 脚注 ==
{{脚注ヘルプ}}
=== 注釈 ===
{{Notelist}}
 
=== 出典 ===
{{Reflist}}
 
== 関連項目 ==
*[[スウォッチ・グループ]]
*[[オメガ]]
*[[ティソ]]
 
== 外部リンク ==
*[http://www.longines.jp/home_page/longinesjp.cfm 公式ウェブサイト]
*{{Instagram|longines}}
 
{{Company-stubNormdaten}}
{{DEFAULTSORTデフォルトソート:ろんしん}}
[[Category:懐中時計]]
[[Category:スイスの腕時計ブランド]]
[[Category:スウォッチ・グループ]]
[[Category:スイスの時計メーカー]]
[[Category:1832年設立の企業]]
[[Category:スイスの多国籍企業]]