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'''斎藤 惇夫'''(さいとう あつお、[[1940年]][[6月20日]] -
== 来歴 ==
[[1940年]]に[[新潟県]][[新潟市]]に生まれる<ref name="saito_atuo_1">{{Cite web|和書|url=https://www.lib.city.nagaoka.niigata.jp/news/h25/1005borakou-2/borakou-2.pdf |title=平成25年度 読み聞かせボランティア養成講座 「子どもと物語」~メディアを超えるもの~ |accessdate=2013
その後、[[福音館書店]]編集部に勤務。長年にわたり児童書籍の編集に携わる
[[1970年]]の処女作『[[グリックの冒険]]』で、翌年に[[日本児童文学者協会新人賞]]を受賞する<ref name="saito_atuo_2">{{Cite web|和書|url=http://www.jibunkyo.or.jp/shou.html |title=日本児童文学者協会・授賞 |accessdate=2013
[[1972年]]の『[[冒険者たち ガンバと15ひきの仲間]]』で、国際児童年特別アンデルセン賞優良作品に選出される<ref name="saito_atuo_3">{{Cite web|和書|url=http://www.iwanami.co.jp/hensyu/jidou/j1010/115641.html |title=編集部だより 読み物 |accessdate=2013
[[1983年]]には、『[[ガンバとカワウソの冒険]]』で[[野間児童文芸賞]]を受賞した<ref name="saito_atuo_4">{{Cite web|和書|url=http://corp.kodansha.co.jp/award/archive/noma-jido-bungei.html |title=過去の受賞者一覧 野間児童文芸賞 講談社「おもしろくて、ためになる」出版を |accessdate=2013
『冒険者たち』はロングセラーとなり、「[[ガンバの冒険]]」の題で連続アニメ化された<ref name="saito_atuo_5">{{Cite web|和書|url=https://web.archive.org/web/20160221171656/http://www.tms-e.
また、劇団四季により『冒険者たち ガンバとその仲間』というタイトルで[[1976年]]より繰り返し上演されている<ref name="saito_atuo_6">{{Cite web|和書|url=http://www.shiki.gr.jp/applause/gamba/intro.html |title=はじめに|ガンバの大冒険作品紹介|劇団四季 |accessdate=2013
これらの作品の続編の執筆を望む読者の声は多いが、本人はもともとこれらの作品を三部作として位置づけていたため、続編を執筆することは考えていない。作家としては寡作である。[[2010年]]、23年ぶりの創作『哲夫の春休み』を上梓した。
== 人物 ==
母方の祖父は政治家・[[田村文吉]]であることを[[日本共産党]][[さいたま市]][[浦和区]][[後援会]]の[[機関紙]]の[[インタビュー]]で言った<ref>{{Cite web|和書|url=https://urawaku-kouenkai.jimdofree.com/インタビューコーナー/|title=斉藤惇夫さんインタビュー全記録|accessdate=2022-01-09|publisher=日本共産党さいたま市浦和区後援会|date=2016.5}}</ref>。
処女作となった『グリックの冒険』を書くきっかけは、斉藤の家で育てていた[[シマリス]]にまつわるエピソードからと同作のあとがきで自身述べている<ref name="saito_atuo_7">斎藤惇夫『グリックの冒険』、2000年新板、353-357頁あとがきより</ref>。また、斉藤本人の幼い頃の実体験も、この作品の執筆に生かされている<ref name="saito_atuo_7"/>。
『グリックの冒険』の反響は大きく、読者から次作の催促があったが、その多くがガンバとその仲間のストーリーを望むものであったという<ref name="saito_atuo_8">斎藤惇夫『冒険者たち ガンバと15ひきの仲間』、2000年新板、391-394頁あとがきより</ref>。しかし、斉藤はガンバを主人公にして物語を描くことを考えてはいなかった<ref name="saito_atuo_8"/>。この頃、斉藤は[[福音館書店]]で童話の編集に携わっていた
斉藤は[[カワウソ]]を好きな動物に挙げているが、『ガンバとカワウソの冒険』執筆前には、当時[[ニホンカワウソ]]が絶滅の危機に瀕しているのを知らなかったという<ref name="saito_atuo_9">斎藤惇夫『ガンバとカワウソの冒険』、2000年新板、573-577頁あとがきより</ref>。ガンバの冒険シリーズの挿絵を担当していた[[薮内正幸]]と、絶滅の危機にある動物について語り合った際に、斉藤はニホンカワウソの置かれている状況を知り得た<ref name="saito_atuo_9"/>。ニホンカワウソに興味をもった斉藤は、[[高知県]]を訪れ取材を重ねるなどし、『ガンバとカワウソの冒険』を完成させた<ref name="saito_atuo_9"/>。
『冒険者たち ガンバと15ひきの仲間』と『ガンバとカワウソの冒険』の執筆については、[[薮内正幸]]との話が少なからず執筆のきっかけになったようである<ref name="saito_atuo_8"/><ref name="saito_atuo_9"/>。
== 著書 ==
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<!-- アリス館牧新社は、アリス館と牧書店が設立した児童書出版社 -->
=== 単著 ===
; 単行本
* 『グリックの冒険』、[[岩波書店]]〈ガンバの冒険シリーズ〉、1982年11月、ISBN 978-4001105261
* 『冒険者たち ガンバと十五ひきの仲間』、岩波書店、1982年11月、ISBN 978-4001105278
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* 『僕の冒険 子どもの“時”にむかって』、[[日本エディタースクール]]出版部、1987年4月、ISBN 978-4888881203
* 『現在、子どもたちが求めているもの 子どもの成長と物語』、キッズメイト、2001年5月、ISBN 978-4907822019
* 『子どもと子どもの本に捧げた生涯 講演録 [[瀬田貞二]]先生について』、キッズメイト、2002年6月、ISBN 978-4907822026
* 『哲夫の春休み』、岩波書店、2010年10月、ISBN 978-4001156416
* 『わたしはなぜファンタジーに向かうのか』、[[教文館]]、2014年2月、ISBN 978-4764269767
* 『河童のユウタの冒険 創作童話シリーズ』、福音館書店(上下)、2017年4月。[[金井田英津子]]・画
* 『子ども、本、祈り』、教文館、2021年9月、ISBN 978-4764261556
; 新版再刊
* 『
* 『グリックの冒険
* 『ガンバとカワウソの冒険』、岩波
* 『哲夫の春休み』、岩波少年文庫(上下)、2016年3月。[[金井田英津子]]・画(単行判も)
=== 編著 ===
* 『瀬田貞二の世界 斎藤惇夫講演録』、東浦和図書館編、プラザイースト、2001年3月
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* グリックの冒険 牧書店 1970
* 冒険者たち ガンバと十五匹の仲間 牧書店 1972
* ガンバとカワウソの冒険 岩波書店 1983.5 のち少年文庫、講談社文庫
* 僕の冒険 子どもの"時"にむかって 日本エディタースクール出版部 1987.3
* 現在、子どもたちが求めているもの 子どもの成長と物語 キッズメイト 2001.5
* [[瀬田貞二]]の世界 講演録 プラザイースト 2001.3
* 子どもと子どもの本に捧げた生涯 講演録瀬田貞二先生について キッズメイト 2002.6
* 哲夫の春休み 岩波書店 2010.10
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== 参考文献 ==
* 斎藤惇夫, 2000年. 『グリックの冒険』 岩波書店〈岩波少年文庫〉
* 斎藤惇夫, 2000年. 『冒険者たち ガンバと15ひきの仲間』 岩波書店〈岩波少年文庫〉
* 斎藤惇夫, 2000年. 『ガンバとカワウソの冒険』 岩波書店〈岩波少年文庫〉
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*「哲夫の春休み」著者紹介
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== 関連項目 ==
* [[日本の小説家一覧]]
* [[児童文学作家一覧]]
{{Normdaten}}
{{デフォルトソート:さいとう あつお}}
[[Category:日本の児童文学作家]]
[[Category:日本の書籍編集者]]
[[Category:立教大学出身の人物]]▼
[[Category:新潟県立長岡高等学校出身の人物]]
[[Category:新潟市出身の人物]]
▲[[Category:立教大学出身の人物]]
[[Category:1940年生]]
[[Category:存命人物]]
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