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{{Otheruses}}
'''宇宙人'''(うちゅうじん)とは、[[地球外生命|地球]]の外で住んでいる人間に似てるような姿を持ち、一定な知恵も持つ生命体のことを指す{{r|"kb_泉"|"kb_林"|kb_Nipp|"kb_平百"}}。この項目では、宇宙人の一般的な意味、つまり[[サイエンス・フィクション]]や[[オカルト]]雑誌で登場している宇宙人を説明する。科学的証拠を基づいた研究は「[[地球外知的生命体探査]]」という項目を参照。
なお、英語では「'''エイリアン'''({{lang-en-short|alien}}
== 歴史 ==
[[ファイル:Taketori Monogatari 2.jpg|thumb|right|200px|月へ帰っていくかぐや姫(『[[竹取物語]]』1650年ごろの絵)]]
=== 中世以前 ===
人間の住む世界以外に生命が生息する世界が数多く存在するという考え方(多宇宙論)は
[[東晋]]の[[干宝]]が著した『[[捜神記]]』には[[火星 また、日本では10世紀半ばまでに成立したと考えられている『[[竹取物語]]』は主人公のかぐや姫が月の住民であるという話であり、中世アラビアの『[[千夜一夜物語]]』の「ブルキヤの冒険」も異世界譚の一種である<ref name=Irwin>{{Cite book|title=The Arabian Nights: A Companion|first=Robert|last=Irwin|publisher=[[:en:I.B. Tauris|Tauris Parke Paperbacks]]|year=2003|isbn=1860649831|page=204 & 209|postscript=.}}</ref>。
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より科学的な地球外生命体の存在仮説は、太陽中心の[[太陽系]]への理解が深まり、さらに恒星間空間への理解が深まることで発展したもので、[[近世]]のことである。そして、それを題材とした文学作品が17世紀および18世紀に登場した。
[[ヘンリー・モア]]は古代ギリシアの[[デモクリトス]]の地球以外にも生命の生息する世界があるという考え方をテーマとして "Democritus Platonissans, or an Essay Upon the Infinity of Worlds"
17世紀には、ヨーロッパの教養ある人々にとっては地球外生命の可能性が常識となっていたが、『[[失楽園]]』(1667年)<ref>{{Cite book|title=Paradise Lost| first=John| last=Milton| year=1667|isbn=0841422222}}</ref>
[[ベルナール・フォントネル]]の『世界の多数性についての対話』でも同様に地球外生命について描いており、創造主の天地創造を否定するのではなく拡張した形となっている。この本は1686年に英語に翻訳された<ref>{{Cite book|title=Conversations on the Plurality of Worlds|last=Fontenelle | first=Bernard le Bovier de| year=1686|isbn=0520071719}}</ref>。David Mallet は "The Excursion"
=== SFにおける宇宙人 ===
[[ハーバート・ジョージ・ウェルズ|H・G・ウェルズ]]は『[[宇宙戦争 (H・G・ウェルズ)|宇宙戦争]]』
まず、様々な火星人が登場する作品が次々と書かれた。[[エドガー・ライス・バローズ]]の[[火星シリーズ]]
第二次世界大戦後、宇宙人の描き方が多様化していく。[[レイ・ブラッドベリ]]の『[[火星年代記]]』
その後、[[未来史]]や[[スペースオペラ]]などの形で、様々な異星人が描かれていった。[[ストルガツキー兄弟]]の[[未来史]] ''Noon Universe''
[[フレッド・セイバーヘーゲン]]の
[[ジョン・ヴァーリイ]]の
== フェルミのパラドックス ==
{{main|フェルミのパラドックス}}
「はたしてこの宇宙に知的生命は存在するか
この矛盾に対しては、様々な解釈
== 分類 ==
; ヒューマノイド(人間型)
: 地球の人類と類似した形質を持つもの。一言に人間型といっても、地球人とほとんど同じ姿・体格のものから、宇宙人のステレオタイプである[[グレイ (宇宙人)|グレイ]]などのような体格などが大きく異なるもの、ファンタジー作品の[[亜人]]や[[獣人]]のようなものなど、さまざまなバリエーションがある。映画『[[スター・ウォーズシリーズ]]』などによく現れるパターンで、スタジオでの撮影が容易である。[[収斂進化]]の考えや、フィクション作品の作中で地球人と同様の扱い方が
; アニマリアン(動物型)
: 地球の高等動物に近い姿をしているが、人間の姿をしていないというもの。広義では「[[火星人]]など、[[タコ]]のような宇宙人」もこれに含まれる。尾や角、分厚い毛皮など人間以外の動物の特徴を持つ人型という獣人型の場合はヒューマノイドに含む場合が多い。現実的な生物学的な区別の方法と認識としては、地球の[[哺乳類]]と共通性を持っていることが挙げられる。[[昆虫]]型に近いタイプの宇宙人は基本はアニマリアンタイプの宇宙人と混同される場合が多いが、近年は[[パンスペルミア説]]の観点から昆虫自体が地球外の他の惑星に起源を持つと主張するSF作家や[[陰謀論]]者が現れ、論争を巻き起こしている
;
: SF映画『[[遊星よりの物体X]]』では[[植物]]系統の[[地球外生命|地球外生命体]]が[[地球]]を侵略するというストーリーで仕上がっており、また現実世界においては、過去に植物学者の[[稲垣栄洋]]
; ロボット・エキゾチック(非有機物・金属など)
: 『スタートレック』の[[ボーグ]]など身体の大部分を機械装置に置き換えて機械が主体構成物になった生命体([[サイボーグ]]の一種)のほか、高度に発達して自我や自己増殖手段を得た機械・コンピュータを宇宙人と捉える場合もある。また、『[[トランスフォーマー]]』に登場する[[トランスフォーマー (架空の生物)|同名称のロボット]]などのような、「一見人工物のようだが、金属や無機物を主な構成物質とした生命体」という概念もあり、ケイ素体(シリコン)で構成された架空の宇宙人の中にはエキゾチック(異型)と呼ばれる地球での高等生物の姿をしていない宇宙人も多くのSF作家などによって想像されている。地球における「生命」の概念や定義に当てはまらず、有機物とは違い明確な物質で構成された身体を持つものが、SF映画などには登場しており、前者は『スタートレック』の流動体生物・[[創設者 (スタートレック)|創設者]]などが、後者は[[ケイ素生物]]など無機物で構成された生物の中で知性はあるが外見は固形物(鉱物)そのもの、といったものがこれに該当する。日本のフィクションでの呼称は、「機械生命体」や「金属生命体」、「無機生命体」などといったものがある。
; 微生物・細菌類(ウイルス含む)
:
; アパリッショナル(幽霊)
: [[意識]]や[[精神]]など霊的な存在のみ、または電気などのエネルギー信号のみで構成された、実体の存在しない生命。『スタートレック』の[[預言者 (スタートレック)|高次元生命体]]や『[[スターゲイト SG-1]]』の古代種族・エンシェントなどのように、高度な文明種族が生物種としてではなく精神における「進化」を遂げて肉体を捨て、霊的な存在へ変化した場合というのもある。
▲:SF映画『[[遊星よりの物体X]]』では[[植物]]系統の[[地球外生命|地球外生命体]]が[[地球]]を侵略するというストーリーで仕上がっており、また現実世界においては、過去に植物学者の[[稲垣栄洋]]氏がイネ科の[[トウモロコシ]]は地球外由来だとする冗談を交えてトウモロコシの性質を解説し話題になった。[[アメリカ合衆国|アメリカ]]のSF小説作家で[[エドガー・ライス・バローズ]]原作の『[[火星シリーズ]]』では3本脚の植物人間が登場している。
== 宇宙人の形態 ==
我々地球上生命の形態は、地球の環境(1Gの重力、1気圧の大気、水が液体で存在する気温など)に適応して進化を遂げた結果である。この事から、地球とまったく異なる異星の環境で進化を遂げた異星人は、我々の想像を絶する異質な形態をしているとも考えられる。それどころか、我々の知る「生命」に当てはまらない存在である可能性すらあり、この観点から見るなら、今までに[[火星]]などで行われた生命探査も不十分かつ現在の技術・知識と常識内のものであるとも言える。他の生命体が水や酸素を必要とすることを前提にした探査すらある。
映画『[[2001年宇宙の旅]]』において、原作者の[[アーサー・C・クラーク]]と監督の[[スタンリー・キューブリック]]は当初、[[モノリス]]の主人である宇宙人を映画に登場させる
一方
このように[[サイエンス・フィクション|SF上]]での「宇宙人」という表現から、公的機関などが使用する「地球外生命体」という表現までが幅広くあり、未知の存在に対して認識が個人から組織レベルまで一致していないことから、現在では様々な地球外の高度知的生命体とされる姿を、宇宙人の存在を主張する者やSF作家などが想像しては提唱している。
== SF小説や陰謀論などで宇宙人として登場する代表的な高度知的生命体の一覧 ==
=== グレイ ===
{{Main|グレイ (宇宙人)}}
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グレイとは大きく異なり、外見は人間と見間違えてしまうほど、人間に似通っている。スカンジナビア半島の白人に似たような姿をしているといわれている(要文献)。
=== ブラックアイ・キッズ ===
{{Main|黒い目の子供}}
世界各国の大都市に突如、出現する人間の姿をした謎の生命体である。一部の[[古代宇宙飛行士説]]論者は、地球人類に危害を加える目的を持った[[地球外生命|地球外生命体]]であると指摘している
=== その他の宇宙人 ===
映画『[[コクーン]]
== 対処 ==
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=== 出典 ===
{{Reflist|2|refs=
<ref name="kb_泉">{{Cite Kotobank
<ref name="kb_林">{{Cite Kotobank
<ref name=kb_Nipp>{{Cite Kotobank
<ref name="kb_平百">{{Cite Kotobank
<ref name="kb_異星人">{{Cite Kotobank
<ref name="kb_エイリアン">{{Cite Kotobank
}}
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== 関連項目 ==
{{Wiktionary|宇宙人|<!--異星人|-->エイリアン|alien}}
* {{仮リンク|エイリアン・アブダクション|en|Alien abduction}} - 宇宙人による誘拐。
* {{仮リンク|コンタクティー|en|Contactee}} ‐ 宇宙人と接触したと主張する人々。
{{サイエンス・フィクション}}
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