「ホースラディッシュ」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
m Bot作業依頼#Cite webの和書引数追加
 
(13人の利用者による、間の18版が非表示)
2行目:
|名称 = セイヨウワサビ
|色 = lightgreen
|画像 = [[画像ファイル:Armoracia rusticana.jpg|220px]]
|画像キャプション = セイヨウワサビ
|界 = [[植物界]] [[:w:Plantae{{Sname||Plantae]]}}
|門階級なし = [[被子植物]] [[:w:Magnoliophyta{{Sname|Magnoliophyta]]|angiosperms}}
|綱階級なし = [[真正双子葉植物綱]] [[:w:Magnoliopsida{{Sname|Magnoliopsida]]|eudicots}}
|目 = [[フウチョウソウアブラナ目]] [[:w:Brassicales{{Sname||Brassicales]]}}
|科 = [[アブラナ科]] [[:w:Brassicaceae{{Sname||Brassicaceae]]}}
|属 = [[セイヨウワサビ属]] ''[[:w:Armoracia{{Snamei||Armoracia]]''}}
|種 = '''セイヨウワサビ''' ''A. rusticana''
|学名 = ''Armoracia rusticana''
|和名 = セイヨウワサビ
|英名 = [[:w:horseradish{{Sname||horseradish]]}}
}}
'''ホースラディッシュ'''(horseradish({{Lang-en-short|horseradish}}[[学名]]: ''Armoracia rusticana'')は、[[アブラナ科]]の耐寒性の多年草。和名は'''セイヨウワサビ'''(西洋山葵)。
 
== 名称 ==
別名にワサビダイコン、フランス名(raifort)由来のレフォール(レホール)、ウマワサビ、西洋ワサビ、英名の直訳でウマダイコン。商品名で山わさびと呼ばれることもある(水場で作られることが多い本わさびに対して)。
英名のホースラディッシュ(horseradish)は、英単語のhorseとradish([[ハツカダイコン]]、ラディッシュ)を組み合わせたものである<ref name=“oed1”>{{Cite web |author=Harper, Douglas |url=https://www.etymonline.com/word/horseradish#etymonline_v_14471 |title=horseradish |publisher=Online Etymology Dictionary |accessdate=2021-08-11 }}</ref>。horseは[[ウマ]]のことであるが、かつてはよく「強い」「大きい」「粗い」といった性質を比喩する言葉として形容詞的に用いられていた<ref group="注">別の例として、[[シロオオハラタケ]]の英名(horse mushroom)など。</ref><ref name=“oed1” />。[[漢字]]では、英名を直訳して'''馬蘿蔔'''(蘿蔔は[[ダイコン]]の[[漢名]])とも表記された<ref>{{国立国会図書館デジタルコレクション|897086/136|百科全書. 上巻|format=EXTERNAL}}</ref>。
 
別名に'''ワサビダイコン'''(山葵大根)、フランス名(raifort)由来の'''レフォール'''(レホールraifort)、'''ウマワサビ、西洋ワサビ'''、英名の直訳で'''ウマダイコン'''。商品名で山わさびと呼ばれることもある(水場で作られることが多い[[ワサビ|本わさび]]に対して)「'''山わさび'''」と呼ばれることもある
 
== 特徴 ==
[[フィンランド]]、[[東ヨーロッパ]]が原産。先の尖った60センチほどの明るい緑色の大きな葉が特徴である<ref name="kitano">北野佐久子『基本ハーブの事典』東京堂出版、2005年、 p152-3</ref>。
 
現在ではアメリカ[[イリノイ州]]が世界需要の80%の生産を担っている。[[アメリカ]]では、コモンタイプとボヘミアンタイプの2品種が知られている。
白色をした根には強い辛味があり、すりおろしたものは[[ローストビーフ]]の[[薬味]]として欠かせないものとされる<ref name="kitano" />。また根を乾燥させ粉末にしたものは、(場合によっては本わさびと混合して)粉ワサビやチューブ入り練りワサビの原料となる。ホースラディッシュの辛味成分は、[[カラシ]]と同様に[[配糖体]]で存在するため、すりおろすことで酵素が作用して辛味と香味が発現する。
[[生化学]]実験では本種由来の酵素[[ペルオキシダーゼ]]が市販、利用されている。
 
=== 食用 ===
白色をした根には強い辛味があり、すりおろしたものは[[ローストビーフ]]の[[薬味]]として欠かせないものとされる<ref name="kitano" />。また根を乾燥させ粉末にしたものは、粉ワサビやチューブ入り練りワサビの原料となる。ホースラディッシュの辛味成分は、[[カラシ]]と同様に[[配糖体]]で存在するため、すりおろすことで酵素が作用して辛味と香味が発現する。
白色をした根には強い辛味があり、すりおろしたものは[[ローストビーフ]]の[[薬味]]として欠かせないものとされる<ref name="kitano" />。
その他、特に生産が盛んな[[北海道]]ではすりおろしたものに醤油をかけてご飯のおかずとする習慣がある他、道産山わさびを使ったカップラーメンがコンビニエンスストアで販売されている<ref>{{Cite web|和書|title=北海道が誇る「泣けるカップ麺」 セコマ「山わさび」焼そば&ラーメンの刺激的すぎる魅力(全文表示)|Jタウンネット |url=https://j-town.net/2021/09/26326871.html |website=Jタウンネット |date=2021-09-26 |access-date=2023-02-07 |language=jp |last=オサーン}}</ref>。
[[鰤|ブリ]]の刺身の薬味として用いることもある。ワサビやカラシ同様、すりおろして長時間置くと辛味成分が揮発してしまうため、早めに食べることが望ましい。
また粉ワサビやチューブ入り練りワサビなどのワサビ加工品において、本物のワサビの代用品として原材料に用いられる事が多い。
 
<gallery>
[[生化学]]実験では本種由来の酵素[[ペルオキシダーゼ]]が市販、利用されている。
Kren Verkauf.jpg|地下茎(根茎)
Fresh Ground Horseradish.jpg|瓶詰の製品
Krienai (corrected).png|すりおろしたホースラディッシュ
</gallery>
 
== 栽培 ==
33 ⟶ 46行目:
== 脚注 ==
{{脚注ヘルプ}}
 
'''注釈'''
<references group="注" />
 
'''出典'''
{{Reflist}}
 
== 関連項目 ==
* [[ワサビ]] - 日本原産、本わさび、英語で Japanese horse-radish 。
 
{{Commonscat|Armoracia rusticana}}
39 ⟶ 60行目:
{{Herbs & spices|state=collapsed}}
{{ダイコン}}
 
{{DEFAULTSORT:ほおすらていつしゆ}}
{{Normdaten}}
{{リダイレクトの所属カテゴリ|redirect1=ワサビダイコン|1-1=冬の季語}}
{{DEFAULTSORTデフォルトソート:ほおすらていつしゆ}}
 
[[Category:ワサビ]]
[[Category:山菜]]
[[Category:香辛料]]
[[Category:1753年に記載された植物]]