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| KEGG = D00403
|C=19|H=24|N=2|O=1|S=1
| molecular_weight = 328.473 g/mol
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| routes_of_administration= 経口、まれに筋肉注射
}}
[[画像:Levotomin 5mg.jpg|thumb|160px|レボトミン5mg錠剤]]
 
'''レボメプロマジン'''(Levomepromazine)({{lang-en|Levomepromazine}})とは、[[フェノチアジン]]系の[[抗精神病薬]]である<ref name="naid40020721720"/><!--{{要出典範囲|[[力価]]は[[クロルプロマジン]]の約2倍とされるが|date=2011年4月}}、抗幻覚作用は弱い。代表的な-->抗精神病作用、制吐作用、鎮静作用を示す。[[ノルアドレナリン]]系の遮断が強い。日本では、先発品の商品名として'''ヒルナミン'''(Hirnamin)、'''レボトミン'''、'''ソフミン'''、'''レバル'''、'''プロクラジン'''、'''レボホルテ'''など(Levotomin)がある。市販されているものには5mg,25mg,50mg錠が[[処方箋医薬品]]である。<br>
またこの薬は向精神薬(メジャートランキライザー=強力な精神安定剤)であり、医師、または精神科医などの処方せんが無ければ入手できない。
 
日本の精神科治療薬のうち過剰摂取時に致死性の高い薬の3位である<ref name="naid40020721720"/>。
 
== 薬理作用と特徴 ==
脳内のD2受容体([[ドーパミン]]2受容体)を遮断することにより、不安、興奮、イライラ、不眠などの症状を改善する。ただ、力価が低いため、D2受容体への選択性は低く、幻覚、妄想などを抑える効果は低いが、[[ノルアドレナリン]]神経系への作用が強く、思考を抑制し、強力な鎮静作用を発揮する。[[α受容体]]の遮断や[[抗ヒスタミン作用]]などが強く、その分、血圧降下やめまい・眠気・判断な鎮静作用と催眠作用がある。注意すべきはD2受容体以外へ作用低下が強力な分、抗コリン作用などの副作用も強力であく出点でことがある。
 
==効果と対象==
強い鎮静効果と催眠効果を持ち、躁、[[うつ病]]、[[統合失調症]]、[[神経症]]、[[不眠]]などの神経症の治療薬として広く利用されている。同じフェノチアジン系の[[向精神薬]]としては[[クロルプロマジン]]など数種類があるが、レボメプロマジンは他種よりも鎮静効果が極めて強い。<br>
また、脳全体を鎮静する作用を持つため、深い眠りを作ることができることも知られ、中間型の[[睡眠薬]]としても使用できる。
 
==用法==
通常、成人にはマレイン酸レボメプロマジンとして[[錠剤]]や顆粒で1回5~50mgを経口投与する。1日量は25~200mgまでとされる。興奮が強い時などは[[注射]]製剤により筋肉注射をすることが可能である。注射を行う場合は、塩酸レボメプロマジンとして1回25mgを筋肉内注射する。
 
== 関連適応 ==
適応は、[[躁病]]、[[統合失調症]]、[[うつ病]]における不安・緊張である<ref name=lev>{{Cite web|和書|url=http://database.japic.or.jp/pdf/newPINS/00061252.pdf|title=レボメプロマジン錠|accessdate=2015-08-31}}</ref>。
 
== 副作用 ==
力価が低く、脳のD2への選択性が低いため、[[抗コリン作用]]などが強く起こることがある。主に、眠気、だるさ、口の渇き、便秘、かすみ目、性機能障害、[[起立性低血圧]]などが起こることがある。また、抗アレルギー効果([[ヒスタミン受容体]]遮断)があるため、鼻づまりなどの症状が起きることもある。稀に[[悪性症候群]]、[[パーキンソン病]]の症状(パーキンソニズム)発生することがある。(また、睡眠薬として使用した場合においての[[健忘]]は少ないようである)また、長期的な服用により、外的ストレスに弱くなるという報告もある。
 
臨床試験の期間内では、まれに[[錐体外路症状]]、[[悪性症候群]]、[[パーキンソン病]]症状(パーキンソニズム)が発生することがある。
 
===致死性===
{{pharm stub|れほめふろましん}}
日本のデータから、精神科治療薬110種類の中で、過剰摂取時の致死性は3位である<ref name="naid40020721720">{{Cite journal |和書|last1=引地 |first1=和歌子 |last2=奥村 |first2=泰之 |last3=松本 |first3=俊彦 |date=2016 |title=過量服薬による致死性の高い精神科治療薬の同定 : 東京都監察医務院事例と処方データを用いた症例対照研究 |journal=精神神経学雑誌 |volume=118 |issue=1 |pages=3-13 |naid=40020721720}} [https://journal.jspn.or.jp/Disp?style=abst&vol=118&year=2016&mag=0&number=1&start=3 抄録] </ref>。コリン作用やQT延長作用から心臓死のリスクが高い<ref name="naid40020721720"/>。
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== 関連項目 ==
[[Category:抗うつ薬|れほめふろましん]]
*[[精神安定剤]]
 
== 脚注 ==
[[de:Levomepromazin]]
{{脚注ヘルプ}}
[[en:Levomepromazine]]
{{reflist}}
[[no:Levomepromazin]]
[[ru:Левомепромазин]]
[[sv:Levomepromazin]]
 
{{pharm stub|デフォルトソート:れほめふろましん}}
== 関連 ==
[[Category:抗精神安定剤病薬]]<br>
[[Category:フェノチアジン]]
[[鎮静薬]]<br>
[[Category:メトキシベンゼン]]
[[向精神薬]]<br>
{{Pharm-stub}}
{{Medical-stub}}
{{抗精神病薬}}