「大の里泰輝」の版間の差分
削除された内容 追加された内容
タグ: モバイル編集 モバイルウェブ編集 |
Lightning324 (会話 | 投稿記録) |
||
| (18人の利用者による、間の35版が非表示) | |||
2行目:
{{Infobox 力士
|名前 = 大の里 泰輝
|画像 = [[ファイル:
|説明 = 大関昇進を決め南門からの場所入りが最後となった令和六年
|四股名 = 大の里 泰輝
|本名 = 中村 泰輝
14行目:
|BMI = 49.37
|所属部屋 = [[二所ノ関部屋]]
|得意技 = 突き、押し、右四つ、寄り
|現在の番付 =
|最高位 =
|生涯戦歴 =
|幕内戦歴 =
|優勝 = 幕内最高優勝2回
|賞 = 殊勲賞2回<br/>敢闘賞
|初土俵 = [[2023年]]5月場所
|入幕 = [[2024年]]1月場所
28行目:
|趣味 = 神社巡り<ref>[https://www.sponichi.co.jp/sports/news/2023/10/13/kiji/20231013s00005000398000c.html 十両・大の里が神社巡りの趣味を明かす「パワースポットが好き」 野見宿禰神社で参拝、清掃活動] Sponichi Annex 2023年10月13日 14:04 (2023年10月13日閲覧)</ref>
|備考 =
|作成日時 = [[2024年]][[
}}
'''大の里 泰輝<ref name="sponichi">
== 来歴 ==
=== アマチュア時代 ===
小学1年の7歳から津幡町少年相撲教室で相撲を始める<ref name="sponichi" /><ref>{{Cite web|url=https://www.nikkansports.com/battle/sumo/news/202409250000034.html|title=大関昇進の大の里が口上「唯一無二の力士を目指し、相撲道に精進」前代未聞の“ちょんまげ大関”|publisher=日刊スポーツ|date=2024-09-25|accessdate=2024-09-25}}</ref>。[[穴水町]]出身の三輪隼斗（2024年時点で[[ソディック]]所属の実業団力士<ref>
[[糸魚川市立能生中学校]]に相撲留学<ref name="oitachi"/>。
48行目:
2023年に入ると[[大相撲]]入りの意思を表明して3月に[[二所ノ関部屋]]に入門が決まる。3月30日の日本相撲協会理事会で[[幕下付出|幕下10枚目格付出]]で入門が承認された<ref>{{Cite web|和書|title= ２年連続アマ横綱・中村泰輝の付け出し承認、稽古総見が３年ぶりに復活…日本相撲協会理事会 |url= https://hochi.news/articles/20230330-OHT1T51219.html?page=1|website=スポーツ報知|date=2023-03-30|access-date=2023-03-30}}</ref>。なおこの幕下10枚目格付出は2023年9月場所後の理事会で廃止された（それ以降は幕下付出は最下位格のみに変更）ため、幕下10枚目格付出で初土俵を踏んだ最後の力士となった。
2023年4月6日に母校の海洋高校で入門記者会見を行い、四股名は大正時代の大関の[[大ノ里萬助]]が由来で、師匠の二所ノ関親方が出世したときに案に上がった、「'''大の里'''」となることが発表された<ref>{{Cite web|和書|title= ２年連続アマ横綱中村泰輝選手 二所ノ関部屋入門で意気込み |url= https://www3.nhk.or.jp/lnews/mito/20230406/1070020508.html|website=NHK|date=2023-04-06|access-date=2023-04-06}}</ref> <ref>{{Cite web|和書|title= アマ横綱・中村泰輝「大の里」にしこ名が決まり、「早く関取になって恩返しを」と述べた。初土俵は夏場所の予定 |url= https://www.nikkansports.com/m/battle/sumo/news/202304060001061_m.html?mode=all&utm_source=AMPbutton&utm_medium=referral|website=日刊スポーツ|date=2023-04-06|access-date=2023-04-06}}</ref>。中村本人は二所ノ関部屋を選んだ理由として、部屋の所在地が[[茨城県]][[阿見町]]であり誘惑や娯楽の無い環境で相撲に集中できることを挙げている。師匠の二所ノ関は、スピード出世にかかわらず、大相撲の十両以上で年90番取れる体を作ることに主眼を置くコメントをしている<ref>
[[ファイル:Oonosato.jpg|thumb|150px|申し合い稽古をする大の里。]]
=== 大相撲入門以後 ===
==== 2023年 ====
デビュー場所の2023年5月場所では初日、大学の先輩である[[朝紅龍琢馬|石崎（後の朝紅龍）]]に敗れ
2023年7月場所では、東幕下3枚目で4勝3敗と勝ち越し新十両を濃厚とした<ref>{{Cite web|和書|title= ２年連続アマ横綱の大の里、３勝３敗から勝ち越して来場所の十両昇進濃厚「精神的に鍛えられた」 |url= https://www.nikkansports.com/battle/sumo/news/202307220000732.html|website=日刊スポーツ|date=2023-07-22|access-date=2023-07-23}}</ref>。7番相撲を控えていた際に父から激励のメッセージを受けており、これに応えた形となった<ref name="oitachi" />。7月26日に開かれた番付編成会議で、9月場所の新十両昇進が正式に発表された。同じ二所ノ関部屋の[[白熊優太|高橋（後の白熊）]]と同時の新十両昇進となり、同部屋から同時に新十両への昇進を果たすのは2012年9月場所での阿武松部屋（[[慶天海孔晴|慶天海]]と[[丹蔵隆浩|丹蔵]]）以来のこととなった<ref>{{Cite web|和書|title= 二所ノ関部屋二重の喜び 大の里が所要2場所、高橋も所要8場所で新十両昇進決める |url= https://www.sponichi.co.jp/sports/news/2023/07/27/kiji/20230726s00005000938000c.html|website=スポニチアネックス|date=2023-07-27|access-date=2023-07-29}}</ref>。
新十両会見で大の里は、「チヤホヤされるかもしれないけど、まだ新弟子。常に『おかげさま』の気持ちでやっていきたいです」と述べ、高校時代の監督の妻に出世した時に購入すると約束した牛一頭の調達をいつか実現したいと語った。「誰からも愛される関取になりたいですし、小さい子に憧れを持たれるような力士になりたいです」とも話した<ref name="madakadai" />。
相撲教習所は関取特権を行使せずに卒業まで通所する意向を示した。7月場所後に「[[伯桜鵬哲也|伯桜鵬]]関は別格の存在。耳には入りますけど、自分は我が道をいく。最終的にどこにいくかが重要ですから。ざんばら髪での出世も考えてないですね」と史上初の関取として相撲教習所に入所した先輩について語っている<ref>
[[ファイル:Shiromawashi oonosato.jpg|thumb|150px|白まわしを締める稽古場の大の里。]]8月26日の夏巡業金沢場所で大の里は、当初[[髙安晃|髙安]]に胸を出してもらう予定であったが、現役大関の貴景勝が胸を出し、7分間のぶつかり稽古が行われた<ref>{{Cite web |title=新十両の大の里、大関貴景勝の胸借り７分間のぶつかり稽古 地元ファンから「大の里」コール - 大相撲 : 日刊スポーツ |url=https://www.nikkansports.com/battle/sumo/news/202308260000767.html?cx_testId=163&cx_testVariant=cx_undefined&cx_artPos=0#cxrecs_s |website=nikkansports.com |access-date=2024-09-25 |language=ja |last=高田文太}}</ref>。[[ファイル:Oonosatobasyoiri.jpg|thumb|150px|令和五年九月初日場所入りする大の里。]]
2023年9月場所で2016年5月場所の[[貴景勝貴信|佐藤（後の貴景勝）]]以来の7人目となる新十両力士のストレート勝ち越しを決めた<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.sponichi.co.jp/sports/news/2023/09/17/kiji/20230917s00005000428000c.html |title=大の里8連勝！新十両のストレート勝ち越しは貴景勝以来7年ぶり7人目の快挙「一日一番取り切るだけ」 |access-date=2023年9月17日 |publisher=スポーツニッポン}}</ref>。翌9日目も勝利し、2008年11月場所の[[翔天狼大士|翔天狼]]以来の3人目となる新十両力士の初日から9連勝を決めた<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.daily.co.jp/general/2023/09/18/0016824411.shtml?pg=2 |title=新十両・大の里が無傷９連勝！３人目の最長タイ記録も「そうですか。何も考えていない」 |access-date=2023年9月18日 |publisher=デイリースポーツ}}</ref>。11月場所前の11月5日に福岡市東区の佐渡ケ嶽部屋の九州場所稽古場で二所ノ関一門連合稽古が行われた際は、関取衆最多となる21番の稽古を行った<ref name="daisenpai">
▲2023年9月場所で2016年5月場所の[[貴景勝貴信|佐藤（後の貴景勝）]]以来の7人目となる新十両力士のストレート勝ち越しを決めた<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.sponichi.co.jp/sports/news/2023/09/17/kiji/20230917s00005000428000c.html |title=大の里8連勝！新十両のストレート勝ち越しは貴景勝以来7年ぶり7人目の快挙「一日一番取り切るだけ」 |access-date=2023年9月17日 |publisher=スポーツニッポン}}</ref>。翌9日目も勝利し、2008年11月場所の[[翔天狼大士|翔天狼]]以来の3人目となる新十両力士の初日から9連勝を決めた<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.daily.co.jp/general/2023/09/18/0016824411.shtml?pg=2 |title=新十両・大の里が無傷９連勝！３人目の最長タイ記録も「そうですか。何も考えていない」 |access-date=2023年9月18日 |publisher=デイリースポーツ}}</ref>。11月場所前の11月5日に福岡市東区の佐渡ケ嶽部屋の九州場所稽古場で二所ノ関一門連合稽古が行われた際は、関取衆最多となる21番の稽古を行った<ref name="daisenpai">[https://www.sponichi.co.jp/sports/news/2023/11/05/kiji/20231105s00005000424000c.html 大の里、初の連合稽古で関取衆最多の21番「自分の力が通用して充実していた」] Sponichi Annex 2023年11月5日 16:10 (2023年11月16日閲覧)</ref>。11月場所では13日目に10勝目を挙げ、2場所連続2桁勝利を確定させるとともに、この時点で新入幕の可能性が高まったと報じられた<ref>[https://www.nikkansports.com/battle/sumo/news/202311240000742.html 大の里が２場所連続の２桁白星 十両優勝争いのトップを守り、来場所新入幕の可能性高まる] 日刊スポーツ 2023年11月24日16時36分 (2023年11月24日閲覧)</ref>。優勝決定戦では12勝3敗同士で[[琴勝峰吉成|琴勝峰]]と対戦し、上手投げに敗れた。決定戦後に琴勝峰は「まだまだ、ざんばら。年齢は近いですけど、入ってきたばかりで、負けたくなかったです」とコメントしている<ref>[https://www.nikkansports.com/battle/sumo/news/202311260000760.html 琴勝峰３度目の十両優勝「まだまだ、ざんばら。負けたくなかった」新鋭大の里との優勝決定戦制す] 日刊スポーツ 2023年11月26日17時0分 (2023年11月26日閲覧)</ref>。
==== 2024年 ====
2024年1月場所番付発表で正式に新入幕が決定した<ref>
3月場所は自己最高位西前頭5枚目まで更新<ref>{{Cite web |title=大の里「びっくりした」 西前頭５枚目に躍進 |url=https://www.sanspo.com/article/20240227-XZQGQGCKQZOBPO3O2F2FN773AY/ |website=サンスポ |date=2024-02-27 |access-date=2024-09-25 |language=ja |first=SANKEI DIGITAL |last=INC}}</ref>。この場所は優勝争いに絡む活躍を見せたが、1敗の状態で10日目に全勝の[[尊富士弥輝也|尊富士]]に敗れた段階で2差となり、12日目には尊富士と大の里自身が共に敗れたため2差は変わらず、14日目には大の里自身が勝利して尊富士が敗れたため1差となったものの、最終的には千秋楽に尊富士に優勝を決められ、その日の自身の取組も[[豊昇龍]]に敗れたため、11勝4敗で場所を終えた。それでも大きな活躍を評価されたことで、敢闘賞と技能賞を同時に受賞した。[[ファイル:OonosatobasyoiriR0605.jpg|サムネイル|179x179ピクセル|令和6年5月場所初日場所入り]]5月場所では最高位を西小結に更新。新三役会見では20歳未満の部屋の力士と飲酒した騒動（後述）を謝罪した。また師匠は「13勝2敗くらいで優勝争いできるような力が、上位で今後は大事になってくる」と期待を寄せた<ref>
7月場所は三賞委員会の出席者20人による満票で2度目の殊勲賞を獲得した。新入幕から4場所連続での三賞受賞は史上初<ref>{{Cite web |title=大の里が満票で殊勲賞を獲得 新入幕から４場所連続の三賞獲得は史上初 |url=https://hochi.news/articles/20240728-OHT1T51147.html?page=1 |website=スポーツ報知 |date=2024-07-28 |access-date=2024-09-25 |language=ja}}</ref>。夏巡業中には「9月場所で12勝以上を挙げれば大関昇進目安『三役で直近3場所33勝』に届く」と大関取りの可能性について言及された<ref>{{Cite web |title=「相撲の神様」大ノ里から力水 大の里、所要9場所での大関昇進へ先代の故郷・青森県藤崎町を初訪問 |url=https://hochi.news/articles/20240820-OHT1T51158.html?page=1 |website=スポーツ報知 |date=2024-08-21 |access-date=2024-09-25 |language=ja}}</ref>。しかし9月場所前の横綱審議委員会による稽古総見では積極性を欠く姿勢に境川巡業部長（元小結・両国）から檄が飛んだ<ref>{{Cite web |title=大の里にゲキ「かぶりついてでも、やらんか！」境川巡業部長が稽古総見で“ダメ出し”連発 - 大相撲 : 日刊スポーツ |url=https://www.nikkansports.com/battle/sumo/news/202408290001043.html |website=nikkansports.com |access-date=2024-09-25 |language=ja |last=高田文太}}</ref>。
9月場所では初日から11連勝の快進撃を見せ、12日目に若隆景に敗れたものの13日目の琴櫻戦で「三役で直近3場所33勝」を達成する12勝目を挙げた<ref>{{Cite web |title=大の里が大関昇進「当確」目安「三役で直近３場所33勝」到達 琴桜破りＶ争いトップ - 大相撲 : 日刊スポーツ |url=https://www.nikkansports.com/battle/sumo/news/202409200000774.html |website=nikkansports.com |access-date=2024-09-25 |language=ja |last=高田文太}}</ref>。14日目の豊昇龍戦で勝って13勝目を挙げ、千秋楽を待たずに5月場所以来2場所ぶり、2度目の優勝を決めた<ref>{{Cite web |title=大の里 ２場所ぶり２度目の優勝、大関昇進も確実で二重の喜び…結びで大関・豊昇龍を破って13勝目 |url=https://hochi.news/articles/20240921-OHT1T51110.html?page=1 |website=スポーツ報知 |date=2024-09-21 |access-date=2024-09-25 |language=ja}}</ref>。同時にこれにより、昭和以降最速となる初土俵から所要9場所での大関昇進を確実とした<ref>{{Cite web |title=２場所ぶり２度目優勝の大の里はすでに「横綱級の強さがある」 感じた千代の富士の風…元大関・琴風の目 |url=https://hochi.news/articles/20240921-OHT1T51215.html?page=1 |website=スポーツ報知 |date=2024-09-22 |access-date=2024-09-25 |language=ja}}</ref>。三賞は敢闘賞と、左からの攻めに成長が見られるという理由から技能賞を獲得<ref>{{Cite web |title=殊勲賞は大の里を撃破した若隆景 大の里は敢闘賞と技能賞のダブル受賞 |url=https://hochi.news/articles/20240922-OHT1T51081.html?page=1 |website=スポーツ報知 |date=2024-09-22 |access-date=2024-09-25 |language=ja}}</ref>。新入幕から5場所連続の三賞受賞で、自身が持つ新入幕からの連続受賞記録を更新した<ref>{{Cite web |title=不滅の記録…大の里が敢闘、技能のダブル受賞で新入幕から５場所連続三賞受賞 殊勲賞は若隆景 - 大相撲 : 日刊スポーツ |url=https://www.nikkansports.com/battle/sumo/news/202409220000432.html |website=nikkansports.com |access-date=2024-09-25 |language=ja |last=渡辺佳彦}}</ref>。この場所の優勝により初土俵から9場所目にして既に師匠の二所ノ関の幕内優勝実績（2回）に並んでいる<ref>{{Cite web |title=【二所ノ関親方 真眼】 優勝回数「並んじゃった」今場所一番の内容で相撲人生において大きな1勝 - スポニチ Sponichi Annex スポーツ |url=https://www.sponichi.co.jp/sports/news/2024/09/22/kiji/20240922s00005000021000c.html |website=スポニチ Sponichi Annex |access-date=2024-09-25 |language=ja}}</ref>。千秋楽（22日）には[[阿炎政虎|阿炎]]に引き落とされ2敗目となり、13勝2敗で場所を終えることとなり、それには表彰式で「勝って（場所を）締めたかったんですけど……」とのコメントを残したが<ref>{{Cite web |title=「勝って締めたかった…」 苦笑の大の里、確かに示した成長の跡 |url=https://mainichi.jp/articles/20240922/k00/00m/050/254000c |website=毎日新聞 |access-date=2024-09-25 |language=ja}}</ref>、同日審判部は大関昇進を諮る臨時理事会の招集を八角理事長に要請し、理事長がこれを受諾したため、事実上大関昇進が確定した<ref>{{Cite web |title=大の里の大関昇進が確実に 日本相撲協会が臨時理事会招集へ |url=https://mainichi.jp/articles/20240922/k00/00m/050/105000c |website=毎日新聞 |access-date=2024-09-25 |language=ja}}</ref>。
▲5月場所では最高位を西小結に更新。新三役会見では20歳未満の部屋の力士と飲酒した騒動（後述）を謝罪した。また師匠は「13勝2敗くらいで優勝争いできるような力が、上位で今後は大事になってくる」と期待を寄せた<ref>[https://www.chunichi.co.jp/article/892443 【大相撲】新三役・大の里に“師匠超え”優勝争いの指令 二所ノ関親方「１３勝くらいできるような力を」の声に「最初の５日間集中」と気合] 中日スポーツ 2024年4月30日 19時46分 (2024年5月1日閲覧)</ref><ref>[https://hochi.news/articles/20240430-OHT1T51062.html?page=1 元横綱・稀勢の里「大変お騒がせして申し訳ございませんでした」 大の里の未成年力士との飲酒問題を謝罪] 2024年4月30日 12時29分スポーツ報知 (2024年5月1日閲覧)</ref>。この場所初日の照ノ富士戦では掬い投げにより勝利し、横綱戦初白星を獲得。両親と妹がこの一番を観戦しており、「勝ちを目に焼き付けてくれたと思う」と両親と妹に白星を捧げる形となった<ref>[https://www.nikkansports.com/battle/sumo/news/202405120001573.html 大の里、照ノ富士破り横綱戦初勝利「目に焼き付けてくれたと思う」両親と妹に最高のプレゼント] 日刊スポーツ 2024年5月12日21時3分 (2024年5月13日閲覧)</ref>。3月場所は平幕だが、活躍を鑑みて翌7月場所が大関取りになる可能性も取り沙汰された<ref>[https://www.news-postseven.com/archives/20240526_1966215.html?DETAIL 《史上最速Vへ》大の里、来場所で“特例の大関獲り”の可能性 「三役で3場所33勝」は満たさずも、“3場所前は平幕”で昇進した照ノ富士の前例あり(1/2ページ)] NEWSポストセブン 2024.05.26 11:00 (2024年5月26日閲覧)</ref>。千秋楽では阿炎を破り12勝目を挙げ初優勝、併せて初の殊勲賞、2回目の技能賞の両賞の受賞。初土俵から7場所目の優勝は、幕下付け出しでは第54代横綱・[[輪島大士|輪島]]の15場所を大きく塗り替える史上最速優勝。新入幕から3場所連続三賞は[[千代天山大八郎|千代天山]]以来25年ぶり、2桁勝利では史上初という数多くの快挙を成し遂げた。ただし、高田川審判部長（元関脇・安芸乃島）は、大関取りの起点は三役でないといけないという理由から、7月場所での大関取りには言及しなかった<ref>[https://www.sanspo.com/article/20240527-CWVTJHC6EFJRFOGHX24K74HRBI/ 高田川審判部長、名古屋場所での「大関とり」言及せず] サンスポ 2024/05/27 05:00 (2024年5月27日閲覧)</ref>。尊富士に続く、大銀杏も結えないほどの若手の幕内優勝（が場所中から既に濃厚であった）とあって、現職親方・角界OBが口を揃えて「番付の意味がなくなっている（なくなる）」と現状を嘆いていた<ref>[https://www.dailyshincho.jp/article/2024/06020849/?all=1&page=2 優勝した大の里は「自分の相撲がよく取れていた」「番付の意味がなくなってきている」【音羽山親方の夏場所総括】(2/2ページ)] デイリー新潮 2024年06月02日 (2024年6月2日閲覧)</ref><ref>[https://hochi.news/articles/20240524-OHT1T51224.html?page=1 尊富士に続き大の里Ｖなら番付の意味がなくなる 番付の崩壊は許されない…元大関・琴風の目] 2024年5月25日 5時40分スポーツ報知 (2024年6月2日閲覧)</ref>。6月2日、金沢市内で自身の祝賀会が開かれた。祝賀会は2024年2月に開催される予定であったが、[[能登半島地震 (2024年)|能登半島地震]]の影響により延期されている間に大の里が三役に昇進したため、「幕内昇進祝賀会」から「三役昇進祝賀会」に変更された<ref>[https://www.sponichi.co.jp/sports/news/2024/06/02/kiji/20240602s00005000808000c.html 【大の里初優勝祝賀会】幕内昇進祝いのはずが“スピード出世”「ランクがどんどん上がってうれしい」] Sponichi Annex 2024年6月2日 19:05 (2024年6月3日閲覧)</ref>。
場所後の9月25日、両国国技館に於いて日本相撲協会が11月場所の番付編成会議と臨時理事会を行い、大の里の大関昇進を全会一致で承認し、正式に大関に昇進した。[[昇進伝達式]]では協会からの使者である出羽海親方（元前頭・[[小城ノ花昭和|小城ノ花]]）と放駒親方（元関脇・[[玉乃島新|玉乃島]]）から昇進が決まったことを伝えられると「大関の地位を汚さぬよう、唯一無二の力士を目指し、相撲道に精進します」と口上を述べた。二所ノ関部屋からの大関は1970年11月場所の[[大麒麟將能|大麒麟]]（17代押尾川）以来の誕生となった。出世の早さに髪の伸びが追いつかず、大銀杏の結えない、大相撲史上初とみられる"ちょんまげ大関"が誕生した<ref>{{Cite web |title=大関昇進の大の里が口上「唯一無二の力士を目指し、相撲道に精進」前代未聞の“ちょんまげ大関” - 大相撲 : 日刊スポーツ |url=https://www.nikkansports.com/battle/sumo/news/202409250000034.html |website=nikkansports.com |access-date=2024-09-27 |language=ja |last=高田文太}}</ref>。報道によれば、少なくとも新大関の11月場所はちょんまげ大関として土俵を務めることになり、大銀杏が結えるようになるのは早くても2025年1月場所となる見込みだという<ref>{{Cite web |title=大の里、極めて異例の〝ちょんまげ大関〟誕生 史上最速9場所で昇進「九州場所では大銀杏を結うのは無理…」二所ノ関部屋関係者（1/2ページ） |url=https://www.zakzak.co.jp/article/20240925-E6KW6NQPPRLZZNIOAHVTKIHSAE/ |website=zakzak：夕刊フジ公式サイト |date=2024-09-25 |access-date=2024-09-27 |language=ja |first=SANKEI DIGITAL |last=INC}}</ref>。
== 人物 ==
協会の公式プロフィールによると好きな歌手は[[湘南乃風]]で、趣味は部屋の周りでの散歩、好物は魚全般、好きな漫画は『[[20世紀少年]]』<ref>
== エピソード ==
84 ⟶ 82行目:
== 取り口 ==
師匠の二所ノ関は、2023年4月の時点で「立合いはまだまだ甘い」と語り「しっかり腰を割ること、体格任せの相撲を取らず廻しを切る技術や組んだ時に廻しを取らせない技術、相手の形にさせない技術なども大切になってくる」と課題を口にした<ref>
▲押し相撲もこなすことができ、もろ手突きから一気に押して出る相撲もある。
▲師匠の二所ノ関は、2023年4月の時点で「立合いはまだまだ甘い」と語り「しっかり腰を割ること、体格任せの相撲を取らず廻しを切る技術や組んだ時に廻しを取らせない技術、相手の形にさせない技術なども大切になってくる」と課題を口にした<ref>[https://www.nikkei.com/article/DGXZQODH218P20R20C23A6000000/ 逸材・大の里を預かった責任の重み（二所ノ関寛）] 日本経済新聞 2023年7月3日 5:00 (2023年7月30日閲覧)</ref>。
十両昇進の際、大の里の師匠の二所ノ関は安定感はまだ課題がある旨を語った一方で将来性を高く評価<ref name="madakadai">
2023年9月場所後、[[花田虎上]]が自身のコラムで大の里について「学生時代は四つ相撲が持ち味だったようですが、プロに入って体を生かした突き押しでここまで番付を上げています」と解説しつつも「恐らく幕内下位ぐらいまでは、今の相撲を取り続けるのではないでしょうか。将来的には柏戸さんや佐田の山さんのような、突っ張ってからの四つ相撲に磨きをかけるのではと思います」と期待を寄せていた<ref>
2023年11月場所前の11月5日に行われた二所ノ関一門連合稽古では、一門の大先輩でもある[[玉鷲一朗|玉鷲]]から腰高を指摘された<ref name="daisenpai"/>。
2024年3月場所中の[[ABEMA]]大相撲中継で花田虎上は頭で考え込み気持ちが吹っ切れていない点、諦めるのが早く残れない相撲を指摘している<ref>
2024年5月場所中の週刊誌報道では、真っ向勝負の相撲で一門内外を問わず親方衆からも高く評価された<ref>
同年7月場所中には元2代栃東の玉ノ井親方のコラムで、怪我ではなく気分転換を理由に朝稽古を休んだ稽古態度について書かれ、玉ノ井親方はこれには驚いたと、これでは下の者に示しが付かないと苦言を呈していた<ref>
== 年表 ==
110 ⟶ 104行目:
* 2024年5月場所 - 新小結
* 2024年7月場所 - 新関脇
* 2024年11月場所- 新大関
== 主な成績 ==
2024年
=== スピード記録 ===
122 ⟶ 117行目:
* 幕下付け出しから幕内最高優勝までの所要場所数：6場所（歴代1位）
* 幕下付け出しから関脇昇進までの所要場所数：7場所（歴代2位）
* 幕下付け出しから大関昇進までの所要場所数：9場所（歴代1位）
* 新三役から大関昇進までの三役所要場所数：3場所（歴代8位タイ・年6場所制以降では歴代2位タイ）
* 新入幕から大関昇進までの所要場所数：5場所（歴代2位・年6場所制以降では歴代1位）
=== 通算成績 ===
* 通算成績
* 通算勝率：.
** 幕内成績
** 幕内勝率：.
*** 三役成績
*** 三役勝率：.
**** [[関脇#新三役成績|新三役成績]]：12勝3敗（歴代5位タイ）
**** 関脇成績
**** 関脇勝率：.
**** 小結成績：12勝3敗（1場所）
**** 小結勝率：.800
147 ⟶ 145行目:
*幕内連続2桁勝利記録：3場所（2024年1月場所 - 2024年5月場所）
*幕内優勝次点以上連続場所：2場所（2024年3月場所 - 2024年5月場所）
*新入幕から連続三賞受賞場所数
* 新入幕から連続三賞受賞かつ2桁勝利場所数：3場所（2024年1月場所 - 2024年5月場所、歴代1位）
* 新入幕から大関昇進までのすべての場所で三賞受賞：史上唯一
* 新小結優勝：史上2人目
* 関脇以下の地位での優勝回数：2回（歴代3位タイ）
* 関脇と小結の地位で優勝：史上唯一
* 新入幕の年での2回以上の優勝：史上唯一
* 新入幕の年での大関昇進：史上唯一
* 入門から負け越しなしでの大関昇進：史上唯一
=== 各段優勝 ===
2024年9月場所
* 幕内最高優勝：2回
** 2024年（2回）5月場所・9月場所
160 ⟶ 162行目:
* 三賞
** 殊勲賞：2回（2024年5月場所、2024年7月場所）
** 敢闘賞
** 技能賞
* 金星：なし
179 ⟶ 181行目:
{{Basho|k||w|12|3||y|o|t}}
{{Basho|s||w|9|6|||o}}
{{Basho|s||w|13|2||y|f|t}}
{{Basho|o||||}}
{{Sumo record year end}}
{{Sumo record box end}}
==合い口==
いずれも2024年9月場所
（以下、最高位が横綱・大関の現役力士）
194 ⟶ 196行目:
* 元大関・[[正代直也|正代]]には1勝。
* 元大関・[[御嶽海久司|御嶽海]]には1勝1敗。
* 元大関・[[霧島鐵力|霧島]]には3勝。霧島の大関
; 引退力士（横綱・大関）
* 元大関・[[貴景勝貴信|貴景勝]]には2勝。何れも貴景勝の大関時。
===幕内対戦成績===
{|class="wikitable" style="text-align: center;"
|-
!力士名!!勝数!!負数!!力士名!!勝数!!負数!!力士名!!勝数!!負数!!力士名!!勝数!!負数
|-
|'''[[熱海富士朔太郎|熱海富士]]'''||3||0▼
|'''[[宇良和輝|宇良]]'''||1||0▼
|-
▲|'''[[碧山亘右|碧山]]'''||1||0
▲|'''[[阿炎政虎|阿炎]]'''|| 2 ||0
|'''[[大栄翔勇人|大栄翔]]'''||4||0▼
|'''[[隆の勝伸明|隆の勝]]'''||2||1▼
|-▼
|'''[[宝富士大輔|宝富士]]'''||2||0▼
|'''[[明生力|明生]]'''||3||0▼
|'''[[若元春港|若元春]]'''||3||1▼
|-▼
|-▼
▲|'''[[宇良和輝|宇良]]'''||1||0
|'''[[遠藤聖大|遠藤]]'''||1||0
|'''[[阿武咲奎也|阿武咲]]'''||0||2
|'''[[
|'''[[霧島鐵力|霧島]]'''||3||0
|-
|'''[[平戸海雄貴|平戸海]]'''||2||2▼
▲|'''[[熱海富士朔太郎|熱海富士]]'''||3||0
▲|'''[[王鵬幸之介|王鵬]]'''||2||0
|'''[[金峰山晴樹|金峰山]]'''||1(1)||0▼
|'''[[豪ノ山登輝|豪ノ山]]'''||2||1
|'''[[琴勝峰吉成|琴勝峰]]'''||2||0
|'''[[佐田の海貴士|佐田の海]]'''||1||0
▲|-
|'''[[島津海空|島津海]]'''||1||0▼
|'''[[正代直也|正代]]'''||1||0
|'''[[湘南乃海桃太郎|湘南乃海]]'''||1||0
▲|'''[[大栄翔勇人|大栄翔]]'''||4||0
|[[貴景勝貴信|貴景勝]]||2||0
|-
▲|'''[[隆の勝伸明|隆の勝]]'''||2||1
▲|'''[[宝富士大輔|宝富士]]'''||2||0
|'''[[尊富士弥輝也|尊富士]]'''||0||1
|'''[[
▲|-
|'''[[剣翔桃太郎|剣翔]]'''||1||0
|'''[[照ノ富士春雄|照ノ富士]]'''||2||1
|'''[[翔猿正也|翔猿]]'''||3||0
▲|-
▲|'''[[平戸海雄貴|平戸海]]'''||2||2
|'''[[武将山虎太郎|武将山]]'''||1||0
|'''[[御嶽海久司|御嶽海]]'''||1||1
|-
|'''[[翠富士一成|翠富士]]'''||1||0
▲|'''[[明生力|明生]]'''||3||0
|'''[[若隆景渥|若隆景]]'''||0||1
▲|'''[[若元春港|若元春]]'''||3||1
|||||
|}
（カッコ内は勝数、負数の中に占める不戦勝、不戦敗の数。'''太字'''は2024年
== 改名歴 ==
265 ⟶ 262行目:
== 関連項目 ==
* [[大関
== 外部リンク ==
276 ⟶ 273行目:
{{アマチュア横綱一覧}}
{{大相撲幕内優勝力士}}
{{歴代大関|第256代|2024年11月-}}
{{Sumo-stub}}
| |||