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2024年9月場所の結果を反映
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== 来歴 ==
2人兄弟の兄。小学校4年、中学校5年の合計9年制となるメリトポリ市内のタヴリア学校を卒業している<ref name="sumoushinjuryo"/>。ウクライナで6歳からレスリングを習い、15歳で相撲に転向し欧州選手権では優勝の実績を持つ。
[[2020年]]3月場所に初土俵を踏んだ。同期には[[北青鵬治|北青鵬]]がいる<ref>[https://www.jiji.com/amp/article?k=2020031201059&g=spo 2020年3月12日一番出世力士14人を発表 大相撲春場所]</ref>。ウクライナ出身として初の力士である<ref>ウクライナにルーツを持つ力士としては、元横綱の[[大鵬幸喜]]、更にその孫の[[納谷幸林]]、[[王鵬幸之介]]、[[夢道鵬幸成]]がいる(大鵬の父がウクライナ人)。</ref>。四股名は入門当時の師匠の[[栃司哲史|16代入間川]]から「百獣の王になれ」と言われたことによる「獅」と当時の師匠の現役時代の四股名から「司」を取り、下の名前は体が大きいことにちなんで「大」となった<ref name="sumoushinjuryo">{{Cite journal |和書|title=花の新十両データバンク|publisher=[[ベースボール・マガジン社]] |journal=[[相撲 (雑誌)|相撲]] |issue=2023年7月号 |pages=25 }}</ref>。体格に恵まれ、この頃すでに入間川部屋の三段目力士が歯が立たない程の実力者であったため、部屋付きの[[皇司信秀|若藤]]は「ミニ[[把瑠都]]。すぐに三段目、幕下にいける」と評価した<ref>{{Cite web |title=初のウクライナ力士目指すセルギイは「ミニ把瑠都」 - 大相撲 : 日刊スポーツ |url=https://www.nikkansports.com/m/battle/sumo/news/amp/202001060000423.html |website=nikkansports.com |date=2020-01-06 |access-date=2024-08-25}}</ref>。その期待通りに序ノ口、序二段をそれぞれ1場所で通過し、三段目まで順調に番付を上げた。東三段目23枚目で迎えた[[2021年]]1月場所では、場所前の足首の怪我により1番相撲を休場したが、2番相撲より途中出場。途中出場後は6連勝し、6勝0敗1休の成績で場所を終え、三段目は2場所で通過し幕下に昇進した。その後も勝ち越しを続け、2021年9月場所では東幕下8枚目まで番付を上げたが、幕下上位の壁に跳ね返され自身初の負け越しを経験、さらには同場所中に痛めた左手薬指の怪我の影響で途中休場となった。その後3場所連続で勝ち越し、2022年5月場所では自己最高位の東幕下7枚目まで番付を上げたが、3勝4敗で負け越した。2023年5月場所では、自己最高位の西幕下2枚目をいう番付で初日から3連勝、5日目には新十両の[[藤青雲龍輝|藤青雲]]と対戦の末叩き込みで勝利。大銀杏姿で初めて十両の土俵に上がり「ちょっと緊張したけど、いつも通り取れた。似合っていますか?」と話した<ref>{{Cite web |title=ウクライナ出身の獅司、初の大銀杏「優勝したい」/夏場所 |url=https://www.sanspo.com/article/20230518-ELEKT7STONMDLLSNWFV2DX2TBQ/ |website=サンスポ |date=2023-05-18 |access-date=2024-08-25 |language=ja |first=SANKEI DIGITAL |last=INC}}</ref>。この場所の4番相撲で勝ち越しを決めて新十両昇進の権利を得た。[[2022年ロシアのウクライナ侵攻|ウクライナ侵攻]]の影響でウクライナ出身力士である自身に通常より大きな声援が届いたことにも感謝した<ref name="hataki">{{Cite web |title=ウクライナ出身の獅司「来場所はたぶん、関取に上がります!」勝ち越しで新十両昇進の権利得る - 大相撲 : 日刊スポーツ |url=https://www.nikkansports.com/battle/sumo/news/202305200000678.html |website=nikkansports.com |access-date=2024-08-25 |language=ja |last=高田文太}}</ref>。この日、5月20日には[[ウォロディミル・ゼレンスキー]]が来日したが、母国の大統領の話題になると「ちょっと」と政治的発言は控えている<ref>{{Cite web |title=初のウクライナ出身関取誕生が間近 獅司4連勝、ゼレンスキー大統領の来日には発言控える - 大相撲 : 日刊スポーツ |url=https://www.nikkansports.com/battle/sumo/news/202305200001418.html |website=nikkansports.com |access-date=2024-08-25 |language=ja |last=高田文太}}</ref>。この場所は6勝1敗で終え、来場所の新十両を確定的とした。5月31日に開かれた番付編成会議で、7月場所の新十両昇進が正式に発表された<ref>{{Cite news|date=2023-05-31|url=https://www.nikkansports.com/m/battle/sumo/news/202305310000290_m.html?mode=all&utm_source=AMPbutton&utm_medium=referral|title=獅司がウクライナ出身として初の関取、新十両3人と再十両2人を発表|newspaper=日刊スポーツ|accessdate=2023-05-31}}</ref>。新十両昇進会見では「ウクライナは大変。もっと頑張る。関取になって(なった)ママ、パパを助けます。頑張ります」と故郷の家族を思いやる発言を行った<ref name="wrestkuse">{{Cite web |title=ウクライナ出身初の関取となった獅司が新十両会見「ウクライナは大変。ママ、パパを助けます」 - 大相撲 : 日刊スポーツ |url=https://www.nikkansports.com/battle/sumo/news/202305310000594.html |website=nikkansports.com |access-date=2024-08-25 |language=ja |last=渡辺佳彦}}</ref>。2024年7月場所は西十両7枚目ながら8勝2敗と10日目に自信最速勝ち越しを決め、優勝争いのトップタイに白熊と並んだ。その後も白星を重ねて千秋楽まで優勝争いのトップを争っていたが、千秋楽は[[伯桜鵬哲也|伯桜鵬]]にうっちゃりで敗れてあと一歩で優勝を逃した。それでも自己最高の11勝でこの場所を終えた。西十両2枚目で迎えた9月場所は14日目に8勝目を挙げ、この時点で「新入幕濃厚」と報じられた<ref>[https://www.nikkansports.com/battle/sumo/news/202409210001286.html 十両・獅司勝ち越し、幕下・安青錦も6勝目でウクライナから新入幕と新十両のW「めでたい」濃厚] 日刊スポーツ 2024年9月21日19時46分 (2024年9月22日閲覧)</ref>。
 
== 取り口 ==