「ズーニー・ロケット弾」の版間の差分
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== 概要 ==
[[ファイル:USS Forrestal explosion 29 July 1967.jpg|250px|thumb|right|ズーニー・ロケット弾によって引き起こされた、空母「フォレスタル」艦上の誘爆事故]]▼
この[[ロケット弾]]は、[[第二次世界大戦]]中に開発され、戦中-戦後にかけて広く使用された[[HVAR (ロケット弾)|HVAR]](High Velocity Aircraft Rocket)の後継として開発された。
各種の[[弾頭]]と[[信管]]を装着する事ができるように設計されており、[[ベトナム戦争]]中の[[1967年]]には[[ベトナム民主共和国|北ベトナム]]上空において、[[A-4 (航空機)|A-4 スカイホーク]]が空対地用のズーニーで[[MiG-17 (航空機)|MiG-17 フレスコ]]を[[撃墜]]している。
しかし、このロケット弾は、ベトナム戦争中に起こった[[航空母艦|空母]]上の大事故に二度も関与した'''いわくつきの代物'''でもある。1967年に空母「[[フォレスタル (空母)|フォレスタル]]」の[[飛行甲板]]上でMk.32 ズーニーを搭載した[[F-4 (戦闘機)|F-4 ファントムII]]が電気配線の[[短絡|ショート]]による誤射を起こし、射線上のA-4を直撃。[[航空燃料]]による火災から[[航空機搭載爆弾|航空爆弾]]が次々に誘爆して134名の[[乗組員]]が死亡、[[艦載機]]21機(7機の[[F-4 (戦闘機)#アメリカ海軍・海兵隊航空団|F-4B]]、11機の[[A-4 (航空機)#A-4E系|A-4E]]、3機の[[A-5 (航空機)#各型|RA-5C]])が破損した。因みに、直撃したA-4に搭乗していたのは、当時[[少佐]]であった第44代[[アメリカ合衆国大統領]][[2008年アメリカ合衆国大統領選挙|候補]]である[[ジョン・マケイン|ジョン・マケイン3世]]であり、直撃から僅か90秒後に機に搭載されていた[[爆弾]]が[[爆発]]するまでの間に間一髪脱出したが、爆発の破片で負傷している。[[1969年]]には空母「[[エンタープライズ (CVN-65)|エンタープライズ]]」の艦上でほかの機体のジェットブラストを浴び続けて過熱されたズーニーが爆発し、乗組員27名が死亡、314名が負傷、15機の艦載機が破損した。▼
主に4連装のLAU-10 ポッドに装填して搭載するが、2連装のLAU-33A/AとLAU-35A/Aも存在し、[[F-8 (戦闘機)|F-8 クルセイダー]]と[[OV-10 (航空機)|OV-10 ブロンコ]]に搭載される。
ベトナム戦争中の1967年[[5月1日]]、空母「[[ボノム・リシャール (空母)|ボノム・リシャール]]」から発艦した"VA-76 スピリッツ"攻撃飛行隊のセオドア・R・スワーツ少佐の操縦する[[A-4 (航空機)#A-4C系|A-4C スカイホーク]]が、[[ベトナム人民軍|北ベトナム軍]]所属のMiG-17を空対地用のズーニー・ロケット弾で撃墜した。スワーツ少佐はこの功績により[[シルバースター]]を授与された。
== 事故 ==
▲[[ファイル:USS Forrestal explosion 29 July 1967.jpg|250px|thumb|right|ズーニー・ロケット弾によって引き起こされた、空母「フォレスタル」艦上の誘爆事故]]
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== 外部リンク ==
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