白熊優太
白熊 優太(しろくま ゆうた、1999年5月25日 - )は、福島県須賀川市出身で、二所ノ関部屋所属の現役大相撲力士。本名は高橋 優太(たかはし ゆうた)。身長184.0cm、体重146.6kg。最高位は西十両5枚目(2024年3月場所)。
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基礎情報 | ||||
四股名 | 高橋→白熊 | |||
本名 | 高橋 優太 | |||
愛称 | シロ、ポーラ | |||
生年月日 | 1999年5月25日(25歳) | |||
出身 | 福島県須賀川市 | |||
身長 | 184.0cm | |||
体重 | 146.6kg | |||
BMI | 43.3 | |||
所属部屋 | 二所ノ関部屋 | |||
得意技 | 右四つ・寄り | |||
成績 | ||||
現在の番付 | 東十両8枚目 | |||
最高位 | 西十両5枚目 | |||
生涯戦歴 | 90勝47敗2休(14場所) | |||
優勝 |
十両優勝1回 序二段優勝1回 序ノ口優勝1回 | |||
データ | ||||
初土俵 | 2022年5月場所 | |||
備考 | ||||
2024年7月28日現在 |
来歴
相撲を始めたきっかけは、祖父の勧めで地元の相撲大会に出場したことである[1]。4歳頃から出羽竜道場に通って稽古を積み、12歳からは新潟県に相撲留学して糸魚川市立能生中学校から新潟県立海洋高等学校に進学し、高校3年次に選抜高校十和田大会個人優勝の実績を残した[2]。高校卒業後は日本体育大学スポーツ文化学部武道教育学科に進学し、4年次には主将を務めた[2]。
大学卒業後は、プロになって欲しいという祖父の願いを叶える形で大相撲の二所ノ関部屋に入門し、2022年5月場所で初土俵を踏んだ[3]。翌7月場所は序ノ口に上がり、13日目に星違いで対戦した一翔に敗れたが、優勝決定戦で一翔に勝利して序ノ口優勝[4]。続く9月場所は序二段に上がり、千代大豪との7戦全勝同士の優勝決定戦を制して序二段優勝[5]。三段目に上がった11月場所は、6戦全勝同士で勝てば優勝決定戦進出だった日翔志との一番に敗れて6勝1敗で取り終えた[6]。
2023年7月場所は西幕下4枚目の地位で5勝2敗の成績を残し、場所後の新十両昇進が確実と報じられた[7]。7月26日に開かれた番付編成会議で、9月場所の新十両昇進が正式に発表された。同じ二所ノ関部屋の大の里と同時の新十両昇進となり、同部屋から同時に新十両への昇進を果たすのは2012年9月場所での阿武松部屋(慶天海と丹蔵)以来のこととなった[8]。
新十両会見では「大変な時期があって福島の今がある。相撲で上に行くことで故郷に恩返ししたい」とかつて東日本大震災に被災した故郷・須賀川市への思いを口にした[9]。
2024年1月場所から四股名を色白で筋肉質な体つきや「北海のシロクマ」と呼ばれた元大関北天佑に因んだ「白熊(しろくま)」に改名した[10]。
同年5月場所で部屋の大の里が幕内最高優勝を果たした際は、優勝パレードでの旗手を務めた[11]。
取り口
得意手は右四つ・寄り。
師匠の二所ノ関は2023年11月場所後の自身のコラムで、自分の型は持っているが立合いで変化をして右上手を取ったりいつもと違う相撲を取ったりと、まだ自分を信じ切っておらず自信がない様子がうかがえるという趣旨の評価をしている[12]。
人物
- 大相撲入門に際し、目標の力士として鶴竜の名を挙げた[2]。入門記者会見の時には憧れの力士として、記者会見に同席した13代中村(元関脇・嘉風)の名を挙げた[13]。
- 嘉陽は中学校、高校、大学、そして二所ノ関部屋の同期生であり、「兄弟のような存在」と信頼を寄せている[14]。2024年6月1日の中村部屋新設に際し、自身は二所ノ関部屋に残留するが、嘉陽は中村部屋に転籍することになった[15]。
- 協会公式プロフィールによると、好きな歌手はBLACK PINK、福山雅治。趣味は料理(特に魚の煮付け)、菓子作り(アップルパイ、プリン)。好物は蕎麦、魚、桃。好きなTV番組やYouTube動画は心霊系、好きな映画や漫画、アニメはホラー系[16]。
エピソード
- 2024年3月場所初日の白鷹山戦は「ホワイト対決」と報道で話題になった(寄り切りで白熊の白星)[17]。
主な成績
2024年7月場所終了現在
通算成績
- 通算成績:90勝47敗2休(14場所)
各段優勝
- 十両優勝:1回(2024年7月場所)
- 序二段優勝:1回(2022年9月場所)
- 序ノ口優勝:1回(2022年7月場所)
場所別成績
一月場所 初場所(東京) |
三月場所 春場所(大阪) |
五月場所 夏場所(東京) |
七月場所 名古屋場所(愛知) |
九月場所 秋場所(東京) |
十一月場所 九州場所(福岡) |
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2022年 (令和4年) |
x | x | (前相撲) | 西序ノ口17枚目 優勝 6–1 |
西序二段44枚目 優勝 7–0 |
西三段目43枚目 6–1 |
2023年 (令和5年) |
西幕下54枚目 5–2 |
西幕下33枚目 6–1 |
東幕下13枚目 6–1 |
西幕下4枚目 5–2 |
西十両12枚目 8–7 |
東十両9枚目 8–7 |
2024年 (令和6年) |
西十両6枚目 8–7 |
西十両5枚目 7–6–2[注 1] |
東十両6枚目 6–9 |
東十両8枚目 優勝 12–3 |
x | x |
各欄の数字は、「勝ち-負け-休場」を示す。 優勝 引退 休場 十両 幕下 三賞:敢=敢闘賞、殊=殊勲賞、技=技能賞 その他:★=金星 番付階級:幕内 - 十両 - 幕下 - 三段目 - 序二段 - 序ノ口 幕内序列:横綱 - 大関 - 関脇 - 小結 - 前頭(「#数字」は各位内の序列) |
改名歴
- 高橋 優太(たかはし ゆうた)2022年5月場所 - 2023年11月場所
- 白熊 優太(しろくま - )2024年1月場所 -
脚注
注釈
- ^ 背部挫傷、腰椎捻挫のため中日から途中休場、11日目から再出場。
出典
- ^ 「十両以下各段優勝者」『相撲』2022年8月号、ベースボール・マガジン社、69頁。
- ^ a b c 「全新弟子名鑑」『相撲』2022年6月号、ベースボール・マガジン社、93頁。
- ^ 「日体大・嘉陽快宗と高橋優太が二所ノ関部屋入門会見「恩返しができるように力を付けて」中村親方」『日刊スポーツ』2022年4月5日。2022年11月27日閲覧。
- ^ 「高橋が優勝決定戦制し序ノ口優勝「しっかりした相撲とれた」本割で敗れた一翔と“再戦”リベンジ」『日刊スポーツ』2022年7月24日。2022年11月27日閲覧。
- ^ 「先場所序ノ口優勝の高橋が序二段もV「うれしい気持ちいっぱい」狙い通りの攻めで寄り切り」『日刊スポーツ』2022年9月25日。2022年11月27日閲覧。
- ^ 「三段目は一翔と日翔志が全勝で優勝決定戦へ ともにしこ名は下の名前」『スポニチアネックス』2022年11月25日。2022年11月27日閲覧。
- ^ 高橋、5勝目で新十両確実 同部屋で日体大後輩・大の里とW昇進への気持ち「すごくあった」 デイリースポーツ 2023.07.23 (2023年7月23日閲覧)
- ^ “二所ノ関部屋二重の喜び 大の里が所要2場所、高橋も所要8場所で新十両昇進決める”. スポニチアネックス (2023年7月27日). 2023年7月29日閲覧。
- ^ 高橋新十両に昇進 須賀川出身 「相撲磨いて上位に」 讀賣新聞オンライン 2023/07/27 05:00 (2023年7月30日閲覧)
- ^ "十両高橋、新しこ名は「白熊」 外見や目標・北天佑のあだ名から". 福島民友新聞 みんゆうnet. 福島民友新聞社. 24 December 2023. 2023年12月24日閲覧。
- ^ 弟弟子快挙に「うれしい」 1学年先輩の白熊 山陽新聞digital 2024年05月26日 22時25分 更新 (2024年5月27日閲覧)
- ^ 【元横綱稀勢の里コラム】友風、大の里、高橋をはじめ、それぞれに感じた成長と課題 Sponichi Annex 2023年12月6日 07:00 (2023年12月11日閲覧)
- ^ 「高橋優太と嘉陽快宗、再び二所ノ関部屋で“同じ釜の飯”「第2の故郷」に恩返し誓う」『日刊スポーツ』2022年4月10日。2022年11月27日閲覧。
- ^ 「日体大卒・嘉陽と高橋が二所ノ関部屋入門 同じ道を歩む2人、憧れはともに「中村親方」」『スポニチアネックス』2022年4月5日。2022年11月27日閲覧。
- ^ 「元嘉風の中村親方が独立 二所ノ関部屋から友風ら力士8人転籍 前日に新十両昇進会見の嘉陽も」『スポニチアネックス』2024年5月30日。2024年5月30日閲覧。
- ^ 白熊 優太 - 力士プロフィール 日本相撲協会 (2024年1月3日閲覧)
- ^ 白熊「ホワイト対決」白鷹山を下し白星発進 左上腕を痛めた影響感じさせず寄り切り 日刊スポーツ 2024年3月10日15時50分 (2024年3月11日閲覧)
関連項目
外部リンク
- 白熊 優太 - 日本相撲協会