代表取締役刑事

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代表取締役刑事(だいひょうとりしまりやくでか)は、テレビ朝日系列で日曜20時代の刑事ドラマ枠で放送されたドラマ。1990年10月7日から1991年9月29日までの全45話放送。

代表取締役刑事
ジャンル 刑事ドラマ
企画 小林正彦
出演者 舘ひろし渡哲也
オープニング孤独のRUNAWAY」(B'z
製作
制作 テレビ朝日
放送
放送国・地域日本の旗 日本
放送期間1990年10月7日~1991年9月29日
放送時間日曜日20:00~20:54
放送分54分
回数45
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西部警察シリーズ」や「ゴリラ・警視庁捜査第8班」と同じく石原プロモーション制作。

概要

当時のキャッチコピーは「東京下町辰巳署には個性あふれる優しい刑事たちがいる。現代を写す様々な事件に立ち向かう刑事の姿を描く人情と感動のヒューマン・アクション」と言う事もあり、それまでの石原プロモーションが製作していた刑事ドラマの、西部警察やゴリラのような派手なアクションカーチェイスは殆ど見られなかった。作風はむしろ西部警察の後番組で渡哲也が出演していた私鉄沿線97分署(制作は石原プロモーションではなく国際放映)に近く、署のロケーションだけ変更した雰囲気であった。“社会において市民を守る刑事は、企業で社員を守る代表取締役と同じ”という意味で付けられたタイトルだという。

本作では東京の下町にある辰巳警察署刑事防犯課が舞台で、ロケも隅田川勝鬨月島周辺などが多く出てきた。ちなみに、辰巳署の外観ロケ場所でも使われていた東京都中央区勝どきにあった東京食糧ビルはクラシカルな外観が特徴で、様々なドラマのロケ場所として警察署・学校・病院などのシーンなどに使われていたが、2003年に取り壊され現在跡地はマンションになっている。

番組後半、渡哲也の直腸がんが発覚し、自分の出演シーンを全て撮り終えてから長期療養に入った。

放送データ

1990年10月7日から1991年9月29日までテレビ朝日系列で毎週日曜日夜8:00-の全45話放送
ただし、第1話のみ2時間スペシャルで放送

主な出演者

  • 兵頭 真(辰巳署刑事防犯課係長・警部補)…舘ひろし
単独行動が多いが、部下からは憧れの存在である。部下には「係長と呼ぶな」と言っている。橘課長からは「ヘイさん」と呼ばれている。趣味は乗馬。恋人がいたが、別れている(さらに、最終回では恋人のその後も判明する)。マンション住まい。
仕事でもプライベートでもディアマンテを使用している。そのディアマンテは「洗う暇がない」とのことで車体はいつも埃まみれである。(埃まみれの設定は舘のアイデアである。)
  • 岩田利夫(辰巳署刑事防犯課主任・巡査部長)…高松英郎
呼称は「ガンさん」。単独捜査や休暇などで兵頭不在の際は、係長代行的存在である。
  • 松本正義(辰巳署刑事防犯課員)…川野太郎
妻子を大切にするマイホームパパ。ある事件で誤認逮捕されてしまった事がある。
  • 中西大吉(辰巳署刑事防犯課員・巡査)…谷川竜
たまに広島弁が出てくる。一時的に派出所の応援勤務に廻された事がある。野球が特技。第39話で黒の三菱・GTOをローンで買い、愛車にする。 
  • 小早川竜一(辰巳署刑事防犯課員・巡査)…池田政典
呼称は「コバ」。事件関係者を好きになったり、同級生だった元・恋人は新聞記者で事件の捜査を混乱させたり、現恋人は車に同乗させたまま追跡の際に大怪我をさせてしまったり(第39話)と女性が絡むと不運なことがある。その時の捜査の際に、兵頭に殴られた事がある。高所恐怖症の弱点がある。
  • 五十嵐直子(辰巳署刑事防犯課員・巡査)…市川翔子 1話~25話
射撃の腕は兵頭より上であるが、事件現場で撃つのに躊躇してしまった結果、犯人を取り逃がした事がある(その際に兵頭が彼女をかばって銃弾を受け、重傷を負う)。本庁へ異動となる(第25話)。
  • 南条冴子(辰巳署刑事防犯課員・巡査)…木之原賀子 25話~45話
五十嵐に代わり、辰巳署に赴任した刑事。
  • 牧野ひろみ(辰巳署刑事防犯課事務・巡査)…荒井玉青 
  • 中川巡査(辰巳署警ら課・巡査)…秋山武史
刑事志望の警官。指名手配犯の写真を常に携帯するなど、仕事に熱心である(第19話)。負傷した兵頭に代わり、ディアマンテを運転した事がある。過去に警察犬に自分のピンチを救ってもらった事があって以来、その犬を気にかけているという一面も。 
フリーター。周りに影響されやすいタイプ。兵頭と事件捜査で知り合い助けられてから、彼の事が気になっている。
  • 橘 喜一(橘謙司の父親・穴子漁の漁師)…北村和夫
  • 橘 麻子(橘謙司の妻・水質学者)…阿木燿子
  • 兵頭祐介(兵頭真の弟・兵頭の故郷、北海道小樽にあるディスカウントスーパー「マッキンレイ」の社長)…沖田浩之
  • 松本刑事の妻…福家美峰
  • 大島茂三(辰巳警察署署長・警視)…安部譲二
兵頭たちの行動でいつも頭を痛めている。「バッカモン」が口癖。
  • 橘 謙司(辰巳署刑事防犯課長・警部)…渡哲也
署長から部下までに信頼される上司である。基本的には署内にいるが、第30話では自ら潜入捜査をし、負傷している。

スタッフ

斉藤耕一原隆仁村川透手銭弘喜鹿島勤西垣吉春
劇用車のほとんどは前番組「ゴリラ」から引き継がれたものであり、新車の登場は数えるほどしかなく、「ゴリラ」で使われた特殊車輌が覆面パトカーやエキストラ車として登場していた。

主題歌

ギターインスト曲。楽曲自体は先に安宅バージョンが完成し、後にB'zが稲葉浩志のボーカルを入れてカバーしているが、ドラマでは先にB'zバージョンが使用され、後期に安宅バージョンに切り替わった(切替時期不明)。
  • 「愛しい人よ Good Night」B'z(エンディング・1話~13話)
  • 「ありんこ」渡哲也(エンディング・14話~29話)
  • 「悲しみが痛いよ」T-BOLAN(エンディング・30話~45話)
  • 「いとしのマックス」舘ひろし(中期以降での挿入歌)

放送リスト

通算回 放送日 サブタイトル ゲスト 視聴率 備考
第1話 1990年
10月7日
昨日・今日・明日 沖田浩之根本りつ子花沢徳衛 7.7% 2時間スペシャル
第2話 1990年
10月14日
終着駅 高樹澪長谷川明男伴直弥唐沢民賢浅見美那 9.5% 兵頭が辰巳署に在籍する以前に所属していた署が判明
第3話 1990年
10月21日
マダムと泥棒 園佳也子河原さぶ小沢一義青柳文太郎 10.2% この回で兵頭の年齢が判明
第4話 1990年
10月28日
家族の肖像 清水まゆみ高島礼子 12.2%
第5話 1990年
11月4日
風と共に去りぬ 西川峰子斉藤清六西田良浅野愛子 13.9%
第6話 1990年
11月25日
愛と青春の旅立ち MIE奈美悦子中真千子ピース中村孝雄 10.7%
第7話 1990年
12月2日
リンゴ殺人事件 草薙良一 11.2%
第8話 1990年
12月9日
空の下、情は流れる 松田勝高品格片岡五郎小池雄介 10.5%
第9話 1990年
12月16日
恋人たちの時間 伊藤麻衣子海津亮介辰馬伸 11.3%
第10話 1990年
12月23日
動く標的 大谷朗川原和久 12.3%
第11話 1991年
1月6日
青い鳥 西村知美春川ますみ遠藤憲一 6.8%
第12話 1991年
1月13日
慕情 宮下順子森下哲夫大野紋香 9.6% 北海道ロケ第1弾・函館編
第13話 1991年
1月20日
哀愁 沖田浩之結城めぐみ 8.9% 北海道ロケ第2弾・小樽編
兵頭の弟が結婚
第14話 1991年
1月27日
告発の行方 美保純新井昌和 8.1% この回よりEDが「ありんこ」に変更
第15話 1991年
2月3日
特別な一日 小沢仁志田中雅子 9.2% 冒頭部で全日本女子プロレスの実際の試合の映像が使われた。当時TV中継を放映していたフジテレビと関係なく、客席にキャメラを持ち込んで撮影している。
第16話 1991年
2月10日
泥棒日記 岸部一徳佐野アツ子伊藤淳史西田良前田悠衣豊川悦司村上冬樹 9.6%
第17話 1991年
2月17日
若者のすべて 小牧かやの、小沢一義  
第18話 1991年
2月24日
喝采 藍田美豊秋間登  
第19話 1991年
3月3日
男と女 前田吟  
第20話 1991年
3月10日
街の灯 若林志穂  
第21話 1991年
3月17日
マルタの鷹 鹿取洋子  
第22話 1991年
3月24日
大人は判ってくれない ベンガル片岡五郎伴直弥   
第23話 1991年
4月14日
旅路の果て 渡辺美佐子斉藤清六  
第24話 1991年
4月21日
シンデレラ 浅野愛子日埜洋人前田悠衣   この回より、OP・EDのカットが一部変更される
第25話 1991年
4月28日
明日に向かって撃て! 和崎俊哉久保田篤小峰裕一    この回にて市川翔子降板・木之原賀子参加
第26話 1991年
5月5日
白銀は招くよ! 神津はづき南条弘二小池雄介   軽井沢ロケ編
第27話 1991年
5月12日
愛情物語 坂上二郎中原早苗高木ブー中島陽典   
第28話 1991年
5月19日
人間の絆 高田敏江団時朗   
第29話 1991年
5月26日
愛と追憶の日々 増田恵子誠直也ストロング金剛市川好郎  
第30話 1991年
6月2日
長いお別れ 小柳ルミ子本郷直樹志賀圭二郎   この回よりEDが「悲しみが痛いよ」に変更
第31話 1991年
6月9日
誰が為に鐘は鳴る 梅宮辰夫汀夏子石井愃一高野浩幸大阪百万円   
第32話 1991年
6月16日
ヘッドライト 岡本佳織香川照之遠藤憲一市川勇二瓶鮫一  
第33話 1991年
6月23日
嘆きの天使 風見しんご福田佳弘   実際にあった、いじめ関連の事件が話のプロットに入っている
第34話 1991年
6月30日
おかしな関係 西山浩司小沢仁志吉川十和子  
第35話 1991年
7月7日
俺たちに明日はない 石野真子新井康弘榎木兵衛大谷朗辰馬伸  
第36話 1991年
7月14日
さらば友よ 三浦友和磯村憲司  
第37話 1991年
7月21日
理由なき反抗 六浦誠桜むつ子清水宏  
第38話 1991年
7月28日
裁きは終わりぬ 河合奈保子藤木悠武藤章生高品剛本名陽子  
第39話 1991年
8月11日
勇気ある追跡 網浜直子穂積隆信黒崎輝清家利一  
第40話 1991年
8月18日
太陽がいっぱい 浜田朱里御木裕黒部進横山道代斉藤清六矢野明仁  
第41話 1991年
8月25日
ベストフレンド 長谷川明男山下伸二  
第42話 1991年
9月8日
静かなる男 八名信夫遠藤憲一清水香織  
第43話 1991年
9月15日
わが家の楽園 草薙良一小林勝彦大杉漣金子研三小寺大介  
第44話 1991年
9月22日
青春の光と影 石川ひとみ  
第45話 1991年
9月29日
さよならをもう一度 神田正輝南麻衣子江幡高志   最終回

地方ロケ

番組中、都合2回のロケが晩秋の北海道と冬の軽井沢で行われた。


第12話・北海道函館
 ロケ地:ブルーハイウェイライン函館市交通局函館山ロープウェイ函館シーポートプラザ函館朝市ライラック病院
第13話・北海道小樽
 ロケ地:JAS札幌時計台富岡教会
第26話・長野県軽井沢
 ロケ地:紀州鉄道軽井沢ホテルパルコール嬬恋

テレビ朝日 日曜20時台
前番組 番組名 次番組
ザ・刑事
(1990.04.15~1990.09.30)
代表取締役刑事
(1990.10.07~1991.09.29)
ララバイ刑事'91~'92
(1991.10.20~1992.04.05)