オリエンタルブルー 青の天外

『オリエンタルブルー 青の天外』 は2003年10月24日に株式会社任天堂より発売されたゲームボーイアドバンス用ゲームソフト。ジャンルはRPG。定価は4,800円（税込）。天外魔境シリーズの外伝的な作品に当たる。

オリエンタルブルー 青の天外

ジャンル	ロールプレイングゲーム
対応機種	ゲームボーイアドバンス(GBA)
開発元	任天堂
発売元	任天堂
人数	1人
メディア	カートリッジ1枚
発売日	2003年10月24日

概要

天外魔境シリーズの作品ではあるが、番外編。本作はフリーシステムを採用している。また本作の舞台は、「青の大地」という日本、中国、モンゴル、チベット、東南アジアもモデルにした東アジアに似た世界である。

種族

青の大地に住むのは人間だけではなく、他にも違う種族が共存している。それぞれの種族には外見、性質的な特徴がある。

人間

主人公などが属する種族。この世界の支配者で多数派。

トルク人

ネズミのような姿をしていて、青の大地ではおもに商業や工業に従事している。

鬼族

名前のとおり鬼だが、青の大地では、人間に酷使されたり、人里離れた村でひっそりとくらしている。

トカゲ人

トカゲのような姿をしている種族で、おもに熱帯地域に生息している。

ノンマルトの民

人間と魚の両方の姿をしており、その王家は代々地上から妻を迎えるならわしがある。

一つ目人

青の目をした青の一族と、赤の目をした赤の一族がいる。そのほとんどが僧侶で、多くがバーラトで修業をしている。また歴代天帝も、バーラト僧の中から選ばれる。

ストーリー

青の大地、そこは様々な種族の住む豊かな世界であった。しかし帝都、大都では世界の統治者である天帝の死後、新たな後継者の定まらぬままであった。天帝の死後「大都がマ界に沈む」という噂がたち始め、各地では魔物が表れだすという現象が発生しはじめた。 そんな中、主人公は古文書を手に立ち上がる。

仲間

テンラン（天藍、男）、アオイ（葵、女）

本作の主人公。名前は自由変更可能。青の一族の末裔でもある。性別により能力や習得できる技が異なってくる。16歳。

レン先生（恋先生）

クーロンに住む科学者で、薬学、考古学、果てはロボット開発まで行う。古代文字を解読できる人物で、青の城の復活に大きく関わるので、ゲームを進めていく上では必要不可欠な人物。父親は、クーロンをつくった博士。老けてみえるが25歳。

天下丸

鬼族の少年、物語のすすめ方によっては一時敵になったり、死亡したりする。モウケン将軍から「鬼のツノ」を取り戻そうと、大都を仲間の子鬼と襲撃する。12歳。

ガラシャ

巨大な鐘をもった大男。かつてはガラの国の僧兵として活躍していたが、ロータス国王に追放され、今はワットアルンの仲間のために、世界各地で傭兵として働いている。またかつて婚約者がいたらしい。傭兵なので、お金を払って雇うことになり、ある一定の期間が来ると仲間から外れる。30歳。

ジュウベイ（十兵衛）

昔は天帝に仕えていた忍者で、いまはニンジャの里でくらしている。おぼろ式部とは因縁があるそうだ。年齢不明。ヤミの右近を仲間にした場合、ジュウベイを仲間にすることはできない。

ヤミの右近

「右近」という男の名をつけ、「妖刀カゲ丸」と旅をしている謎の女剣士。はずすことのできない装備品「妖刀カゲ丸」は彼女に合わせて成長していく。20歳。ジュウベイを仲間にした場合、ヤミの右近は仲間にならない。

わかな姫

天帝のお付きとして水月が連れてきた少女。天帝と水月との確執が起こりはじめたのもわかな姫が行方不明になってから。14歳。

ジャッジ

二ライカナイで神官をしているトカゲ人。暴れん坊で、出会ってすぐに主人公たちに襲いかかってくる。35歳。

かぐら

水月の弟子で、トキの神殿の巫女をして地の宝玉を守っている。舞を得意とし、槍を身につけることが可能。17歳。果心居士を仲間にすると仲間にならない。

果心居士

古代から続く純粋な青の一族の生き残りで、かつては水月の師匠であった大賢者。今はカナンの灯台で隠居している。500歳以上。かぐらを仲間にすると仲間にならない。

ゲド

古代におこったとされる、青の一族と赤の一族の大戦争の際に、兵器として使われた。

水月

天帝に仕えていた陰陽師で、今はマ法院静に仕えている。かつては天帝とはよい仲であったが、天帝の死後は周囲の人から不思議に思われながらもマ法院につかえている。21歳。

マ界の者

マ法院静

天帝亡きあと、大都を治めている人物。大都のマ界化をすすめている。

リクドウ王子

マ法院静の部下の大男で、各地を浮遊している。大声をあげることはできるが、会話はできない。

スナヨミ

水月の邸宅で暮らしていて、砂占いを行うことで有名。占いはよくあたると評判だが、占ってもらうには貢物がいる。

おぼろ式部

式部とついているが、男性ではなく女性の幽霊。かつては天帝の側室であったが天帝暗殺を企てたとして亡霊の塔に幽閉される。

百鬼中将

鬼の姿をしており、天下丸の仲間を皆殺しにした。

ワン・イーワン

シビトの研究をしている悪の研究家。

コクヨク仮面

顔の半分が仮面で覆われており、平安宮を占拠してわかな姫の行方をおっている。

コハク

せんにちどうくつの奥で水晶の中に封印される前は、村をおそっていた。コクヨク仮面の妹。

カーラ

巨大な昆虫のような魔物を召喚する女。

メデックス

各地を旅する詩人で、事件がおこる所に毎回あらわれる。

その他登場人物

ロクスケ

飲んだくれの中年の男性、ギオン寺に住んでおり、ギャンブルに明け暮れている。しかしそれ本人の命を救うことになる。

ケンちゃん

ヤマトでお茶屋をしている。腕は一流だが、商売が苦手らしく、店は繁盛していない。

つねつぐ

イカルガに住んでいる刀職人、刀が妖刀になることをひどく恐れている。一人息子がいたようだ。

ロータス国王

ガルダ神に対する信仰があつい国王、それゆえにガルダ神以外の神を信仰している国民を弾圧した。

ビタ

ガラシャにかわり、ワットアルンの人々の心の支えになっている少女。

ハンゾウ

イガに住む忍者の棟梁で、ジュウベイから尊敬されている。

ニンジャマスター

ジュウベイを仲間にしないときにのみ登場する、彼がジュウベイ本人かは不明である。

バライル王

十歳にして即位したカラホト王。

エチナ

幼少のバライル王を支える老人の摂政。

モーリ

カムイ村の少女で、海辺で海の王子が迎えにくることを信じている。

テラ

ノンマルクの王子で、母親は人間。

リレイ

クンミン村に祭られているかつての英雄。

モウケン将軍

ロクハラを治める将軍、将軍ではあるが千人祈願に呼ばれなかったり、天下丸の襲撃にうろたえたりと将軍とは名ばかり。また領内で経営している「モウケン将軍の店」では法外値段の商品が売られている。

天帝

かつて青の大地を治めていた人物。一つ目人であり、もとはバーラト僧。

ならくの魔物

ならくに出現したり、カーラが連れてきたりする魔物。

せんりつのマダラ

巨大なクモのような姿をした魔物。

むげんのタナトス

巨大なムカデのような姿をした魔物。

ちていのドーマ

口を二つ持つ筒状の巨大な魔物。

はかいのヴァイス

ハエのような姿をした巨大な魔物。

やみやのデーヴァ

青い蝶のような巨大な魔物。

ならくのアビス

唯一カーラが召喚しない魔物。

ガラの神々

ガルダ神

羽のはえた獣の姿をしていて、ガラ国ではガルダ神への唯一信仰が国王によってすすめられている。

バロン神

スフィンクスのような姿をしていて、ガルダ神への唯一信仰のために排斥されつつある。

大都

世界の都であり、帝都でもある。

天帝宮

天帝の居城で、千人祈願などが行われる。

カツラ

公家たちの街で、水月の家もここにある。

タイキョク

商人の街で、様々な店が並ぶ。

ロクハラ

モウケン将軍がおさめる農業主体の街。

ギオン寺

大都での死者を祀っている街、僧侶や尼などが多く住む。