ゲッターロボ大決戦!
『ゲッターロボ大決戦!』は、1999年9月9日にバンダイビジュアルから発売されたプレイステーション用シミュレーションRPG。スーパーロボット大戦シリーズと似たコンセプトやシステムを持つ、ゲッターロボシリーズのシミュレーションRPGである。全21話。
| ジャンル | シミュレーションRPG |
|---|---|
| 対応機種 | プレイステーション |
| 開発元 |
バンダイビジュアル テクノソフト |
| 発売元 | バンダイビジュアル |
| 人数 | 1人 |
| メディア | CD-ROM1枚 |
| 発売日 | 1999年9月9日 |
| 対象年齢 | なし |
世界観の設定については、原作漫画版やアニメ版を混ぜたような構成となっている。キャラクターデザインについては漫画版を踏襲している。
システム
ゲーム開始時、プレイヤーの分身となる主人公は、早乙女研究所のパイロット訓練生として登録するため、性別や名前を設定する。主人公は開始直後ではゲッターロボには乗れないが、主人公がゲッターロボに搭乗するためには、インターミッションで行なわれるゲッターロボ合体シミュレーションに合格する必要がある。このシミュレーションは、当初からモノトーンの真ゲッターロボで行なわれ、規定の条件で時間内に合体を成功させることでレベルが上がる。ゲームの進行にともない追加されるゲッターロボに登場するには、より難易度の高いシミュレーションに合格しなければならない。ただし、主人公以外のパイロットは自由にゲッターロボに乗り換えできる。また、後に追加されるゲッターロボ號に登場した各国のスーパーロボットパイロットも自由にゲッターに搭乗可能(ゲッターロボ斬のみ例外、後述)。
パイロットや機体に対する強化改造・パラメータ変更は無く、パイロットのレベルが上がると機体に新しい武器が追加され、機体の能力にもプラス補正がかかる。またスーパーロボット大戦シリーズ(以下スパロボシリーズ)と同様、精神コマンドのような「能力」がパイロットに付加される。これには地形の影響を受けなくなるなどのパッシブコマンドが多く、偵察や補修などのアクティブコマンドが少ない。
機体にはHPとGE(ゲッターエネルギー)のパラメータが設定され、GEが切れるとゲッターロボは攻撃はおろか移動もできなくなるが、ゲッターロボであればGEはターンごとにある程度回復する設定である（號など非ゲッター線稼動ロボをのぞく）。分離合体は当該ユニットが隣接している場合は自由に行なえ、いわゆる旧ゲッターのみに特殊な合体も用意されている（後述）。レディコマンドやBT-23など修理機能を持つ機体も存在する。
戦闘システムは基本的にスパロボシリーズに準ずるが本作の場合、攻撃を受けるコマンド選択で回避を選択しないと必ず命中する。回避の場合、ゲッターロボのみある程度の確率でオープンゲットもプラスされるが、自機から攻撃した場合に反撃を受けると必ずダメージを受ける。そのためメインユニットはほぼ（エネルギー消費が激しいので連発不能だが）MAP攻撃が可能となっており重要な攻略要素となっている。
主な登場機体（登場作品）
- ゲッターロボ（『ゲッターロボ』）
- 最初に登場する機体。各ゲットマシンに分離可能。機体の詳細は当該項目参照。この機体のみに「ゲットマシン2機による特殊合体」が存在する。ゲットマシンよりは強力だが、きちんと合体したゲッターロボよりも弱い。初期のMAPではゲッターロボ（ゲットマシン3機）とレディコマンドしかユニットが存在しないため、攻略の一助になる場合がある。合体名称はゲームの取扱説明書による。
- 二機のゲットマシンによる特殊合体は『真ゲッターロボ 世界最後の日』第1話での、武蔵のゲッター3が元ネタといわれている。
- ゲッター1・2：イーグル号＋ジャガー号でゲッター1の上半身のみ。出力は弱いがゲッタービームが撃て、トマホークも使える。
- ゲッター2・3：ジャガー号＋ベアー号でゲッター2の上半身のみ。ゲッタードリルが使えるが性能はゲッター2よりも劣る。
- ゲッター3・1：ベアー号＋イーグル号でゲッター3の上半身のみ。ゲッターミサイルが使えるが性能はゲッター3よりも劣る。
- ゲッターロボG（『ゲッターロボG』）
- 3話にて追加される。各ゲットマシンに分離可能。機体の詳細は当該項目参照。特殊合体は無し。
- ゲッターロボ斬（ざん）（オリジナル）
- 5話で追加される女性専用のゲームオリジナル機体。作中では橘博士が開発した設定のゲッターロボで、外観は和風な意匠を持った女性型である。主人公を男性にした場合搭乗できない。各ゲットマシンに分離可能。各形態は以下の通り。
- ゲッター烈火（れっか）：上から烈火号・紫電号・金剛号で合体。ゲッター1に当たる空中形態。必殺技は斬魔光（ざんまこう）。
- ゲッター紫電（しでん）：上から紫電号・金剛号・烈火号で合体。ゲッター2に当たる高速地上・地中形態。右手がドリル。
- ゲッター金剛（こんごう）：上から金剛号・烈火号・紫電号で合体。紫電号が水平、烈火・金剛が垂直に合体する海中形態。ゲッター3に当たる。
- ゲッターロボ號（『ゲッターロボ號』）
- 6話で追加されるゲッターロボ。ゲッター線で動いていないのでGEが回復しないが、エネルギー消費が少ない。アニメ版とデザインが多少異なり背中のローターが無くなっている（本作では漫画版デザインながら、アニメ版の名称が使われている）。機体の詳細は当該項目参照。
- 真ゲッターロボ（『ゲッターロボ號』、『真ゲッターロボ 世界最後の日』）
- 9話で追加。シミュレーションもA級に合格しないと搭乗できない。機体の詳細は当該項目参照。
- ブラックゲッター（セミオリジナル、『真ゲッターロボ 世界最後の日』）
- 14話で追加される。OVAに登場したブラックゲッターとはデザインが異なり、研究所の余剰パーツで組み上げたために一人乗りで変形合体が不可能であり、左手がマニピュレーターでは無い。ゲッタービームは頭部が収納されてそこから放つ。
- ゲッターエンペラー
- 本作では早乙女博士の製作した宇宙母艦として登場。漫画版に登場した合体前の1機がエンペラーと呼ばれる。20話で登場。
- 真ゲッタードラゴン（オリジナル、『真ゲッターロボ 世界最後の日』）
- 最終話に登場。ゲッターロボG（ドラゴン）が進化したもので、変形はしない（それでもパイロットは3人必要）が、ライガーのドリル、ポセイドンのミサイルが武装に含まれている。
- テキサスマック（『ゲッターロボ』、『真ゲッターロボ 世界最後の日』）
- TV版のデザインが用いられている。射程が長く中盤までは重宝する。
- BT-23
- ステルバー
- ロボストーン
- キングダム007
- グスタフ（すべて『ゲッターロボ號（原作版）』）
- 『ゲッターロボ號』に登場した米・英・独・加のスーパーロボット。BT-23は原作では失敗作とされた試作機だが、序盤では修理ユニットおよび体当たりで貴重な戦力となる。ステルバーは2人乗りでゲッターロボに劣らない戦闘力がある。ロボストーンは原作ではロボスーンと呼ばれた巨大なローラーを脚部に持つロボット。キングダム007は原作ではメインキャラが乗っていないやられ役だったが、本作ではリンダが乗って参戦し、潜水艦援護をもつ海戦ロボとなった。グスタフは攻撃方法にヘリとタンクに分離しての攻撃が再現されたが、ユニットとしては分離できない。
グラフィック
戦闘アニメーションは、すべてポリゴンの3DCGで表示される。キャラクターはスパロボシリーズのようなSDキャラでは無いが、細部が省略されている。ポリゴンは粗く、ゲッターロボの腕や脚が円柱ではなく四角柱になるほどである。そのぶん読み込みはPSのゲームとしては早い。
また、一部のシナリオではアニメデモが入り、ゲッターロボのコクピットの内装は『真ゲッターロボ 世界最後の日』の物が採用されている。