窪田充見
日本の法学者
窪田 充見(くぼた あつみ、1960年5月12日 - )は、日本の民法学者。神戸大学教授。専門は不法行為法、家族法。博士 (法学)(京都大学、1998年)(学位論文「過失相殺の法理」学位記番号・論115)。同級生に山本敬三がいる。長野県生まれ。
経歴
- 1979年 長野県松本深志高等学校卒業
- 1983年 京都大学法学部卒業
- 1985年 京都大学大学院法学研究科博士前期課程修了
- 1992年 神戸大学法学部助教授
- 1994年 オスナブリュック大学国際私法・比較法研究所客員研究員(1996年9月まで)
- 1996年 神戸大学法学部教授
- 2000年 神戸大学大学院法学研究科教授
恩師
指導教官は前田達明。
同門出身者
学説
専門の1つである不法行為法では、判例や各種の不法行為事例を統一的に説明することができる見解は無いという姿勢をとっている。窪田の分析によれば判例は各分野ごとにそれぞれ異なった定式を構築しており、それを諸判例から抽出し、提示することが肝要であると窪田は主張している。そのため、学生向けに書かれた『不法行為法』では709条についての統一的な解釈論は提示されておらず、判例によって示された類型的な要件が各分野で提示されている。
尚、窪田と同時期に京都大学で民法を学んだ潮見佳男や山本敬三は、窪田とは逆に基本権に基づく統一的な不法行為法の体系を構築しようとしている。
著作
- 『過失相殺の法理』(有斐閣、1994年)
- 『不法行為法』(有斐閣、2007年)