粳(うるち)とは、イネやオオムギなどの作物でアミロースを含む品種[1]。
粳の対義語は糯(もち)であり[2]、組成としてアミロースを全くあるいはほとんど含まないものを糯、アミロースを含むものを粳という[1]。これらの性質のことを糯粳性(もちうるちせい)という[3]。
糯性植物も粳性植物が変異したことによって生じた変異体である[4]。ヨード・ヨードカリ水溶液との呈色反応において青色を示す[3]。
粳のほか糯の品種のある植物としては、イネ、トウモロコシ、オオムギ、アワ、キビ、モロコシ、アマランサスなどがある[1]。なお、「粳」の一字で粳米を意味することもある[5]。