イムホテプ

古代エジプトの医師・建築家

イムホテプ (Imhotep, Immutef, Im-hotep, Ii-em-Hotep, Imuthes) は、古代エジプトの高級神官。第3王朝ファラオジェセルに仕えた宰相で、第3王朝最後のフニの時代まで活躍したとされる。

イムホテプ
Imhotep
イムホテプ像(ルーブル美術館所蔵)
生誕 紀元前2700年頃
死没 紀元前2610年頃
職業 宰相神官博学者
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トートの神官であり、祭儀文朗読神官長の地位にあったが、ナイル川が7年にわたって氾濫せず、深刻な飢饉が発生した際、ジェセルからどうすべきか下問されたところ、ナイル川の水源の主であるクヌムの神殿に土地を寄進すれば再びナイル川は氾濫するであろう、と答えたと記す古代文書が発見されている。

また、史上初のピラミッドといわれる、ジェセル王のピラミッドを設計したことでも知られる。建築家としてのみならず、内科医としても優れ、死後には「知恵、医術と魔法の神」として神格化され、ギリシャの医神アスクレーピオスと同一視された。死後何世紀にもわたり、イムホテプは疾患を治すその力が崇められ、紀元前525年、エジプトのパンテオン神殿で正式に神のひとりとして認められた。[1]

イムホテプはメソポタミア出身という説がある。

ジェセル王のピラミッドのそばには、名を記念したイムホテプ博物館がある。

備考

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脚注

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  1. ^ a b 『1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365 人物編』文響社、2019年4月19日、9頁。