ウリハムシ
ウリハムシ(瓜葉虫、Aulacophora femoralis)はハムシ科ウリハムシ属の甲虫の一種。英名は Cucurbit leaf beetle。俗にウリバエとも呼ばれる。
ウリハムシ | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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ウリハムシ
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分類 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
Aulacophora femoralis (Motschulsky, 1857) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
和名 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ウリハムシ(瓜葉虫) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
英名 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
Cucurbit leaf beetle |
特徴
編集頭部はやや幅が狭く、胸部はそれよりやや幅広い。全身が黄色で、腹部は黒い。
活発に動き、よく飛ぶ。
生活史
編集成虫越冬で、浅い土中で越冬する。春にウリ科の苗に来訪し、周囲の土の表面や浅い土中に産卵する。幼虫はウリ科の根を食害し、また地上に果実などがあるとこれも食うことがある。蛹化は土中で行われる。成虫は7月以降に出現する。
食害
編集春から夏(4 - 9月ごろ)にかけて、キュウリやメロン、ズッキーニなどウリ科野菜や、アブラナ科の野菜に出現する[1]。幼虫は根を食い荒らし、成虫は葉を食い荒らすので害虫となっている[1]。根が食害を受けると植物の水分吸収ができなくなるため、日中にしおれて、夕方に回復する症状を繰り返す場合は、株の根元に幼虫がいる疑いがある[1]。防御策は、動きが鈍い朝に手で捕殺するか[1]、農薬(有機リン系殺虫剤のマラチオン、ネオニコチノイド系殺虫剤のクロチアニジン)を散布する。
近縁種など
編集キュウリやカボチャなどの作物によくつくこと、多数が集まってよく飛ぶことなど目立つ点が多く、ハムシ類ではもっともよく知られているものの一つである。
日本本土では、よく似た姿で、前翅だけが黒いクロウリハムシ(A. nigripennis)がある。やはりウリ類を餌とし、作物にもつくが野生のカラスウリなども食害する。
なお、この両種は日本本土で普通で、かつ琉球列島にも分布するが、琉球列島にはさらにフタイロウリハムシ(A. bicolor)がやはりウリ類を食害する。その姿はウリハムシに似て前翅に黒い斑紋がある。
脚注
編集参考文献
編集- 田仲義弘・鈴木信夫 『校庭の昆虫』 全国農村教育協会〈野外観察ハンドブック 〉、1999年、ISBN 4-88137-073-1。
- 福田晴夫ほか 『昆虫の図鑑 採集と標本の作り方 - 野山の宝石たち』 南方新社、2005年、ISBN 4-86124-057-3。
- 農文協編 『新版 原色野菜の病害虫診断』 全国農村教育協会、1991、ISBN 4-540-91057-4