エリオ・ディルポ

ベルギー首相 (1951-)

エリオ・ディルポ(フランス語:Elio Di Rupo1951年7月18日 - )は、ベルギー政治家。現在、同国ワロン地域政府首相。第68代ベルギー首相を務めた。同性愛者である事を公表している[1]。同性愛者である事を公表して首相に就任したのは、アイスランドヨハンナ・シグルザルドッティル以来2人目である。また、インタビュー本(Van de Woestyne,Francis (2011) Elio Di Rupo Une vie, une vision,Edition Racine)によると、無神論者であることも公言している。

エリオ・ディルポ
Elio Di Rupo
エリオ・ディルポ
生年月日 (1951-07-18) 1951年7月18日(73歳)
出生地 ベルギーの旗 ベルギー モルランウェ
出身校 モンス・エノー大学
リーズ大学
所属政党 ワロン系社会党
公式サイト 首相官邸のサイト(フランス語)

在任期間 2011年12月6日 - 2014年10月11日
国王 アルベール2世
フィリップ

ワロン地域
第8・10・14代政府首相
在任期間 1999年7月15日 - 2000年4月4日
2005年10月6日 - 2007年7月20日
2019年9月13日 - 現職
国王 アルベール2世
フィリップ
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略歴

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1951年7月18日にモルランウェにて、イタリア移民の子として誕生する。インタビューによると、父親はサン・ヴァレンティーノ・イン・アブルッツォ・チテリオーレ出身で、1947年から1948年にかけてベルギー南部に移住し、その後母親と6人の兄・姉をイタリアから呼び寄せた。フランス語を母語として話す。オランダ語も話すが、苦手で間違いが多いとされる。一応英語も話すことができ、そのシーンを動画サイトで確認することができる。

1999年にワロン地域政府の首相に就任しており(2000年まで)、以降2020年までに3度務めている。2期目は2005年から2007年、3期目は2019年から現職である[2]2000年にはモンスの市長に就任した。

ベルギー中央政府は2010年総選挙以来連立交渉が難航し、新政権を発足させられずにいた。2011年5月に国王アルベール2世はディルポを組閣担当者(Formateur)に指名した。同年9月にブリュッセル周辺の選挙区割り問題(いわゆるBHV問題)で各党合意を達成すると、欧州債務危機の深刻化に背中を押される形で、危機克服のための連立合意にこぎつけた。同年12月にディルポは首相に就任し、これによって535日間にも及ぶ暫定政権に終止符が打たれた[3]。ワロン系の首相は1974年以来である[4]。2014年10月に退任した。

脚注

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外部リンク

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公職
先代
イヴ・ルテルム
  ベルギー首相
第68代:2011年12月6日 - 2014年10月11日
次代
シャルル・ミシェル