カールスルーエ工科大学
カールスルーエ工科大学(カールスルーエこうかだいがく、独: Karlsruher Institut für Technologie, KIT)は、ドイツのバーデン=ヴュルテンベルク州カールスルーエにある公立大学で、ドイツ最古の工業教育機関を持つ工科大学(工業大学)である。ドイツ政府のエクセレンス・イニシアティブ(大学院部門)指定大学。2018年現在、6人のノーベル賞受賞者を輩出しており、ドイツを代表する企業のメルセデス・ベンツやSAPの創業者なども輩出している。
Karlsruher Institut für Technologie | |||||||||||||||||||||||||
種別 | 公立 | ||||||||||||||||||||||||
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設立年 |
Fridericiana Polytechnic: 1825年 TU Karlsruhe: 1865年 KIT: 2009年10月1日 | ||||||||||||||||||||||||
予算 | 8.44億ユーロ [1] | ||||||||||||||||||||||||
理事長 | Renate Schubert[2] | ||||||||||||||||||||||||
学長 | Holger Hanselka[2] | ||||||||||||||||||||||||
教員数 | 7,177名[3] | ||||||||||||||||||||||||
職員数 | 3,848名[3] | ||||||||||||||||||||||||
学生総数 | 24,528名[4] | ||||||||||||||||||||||||
学部生 | 12,631名[4] | ||||||||||||||||||||||||
大学院生 | 8,306名[4] | ||||||||||||||||||||||||
博士課程在籍者 | 831名[4] | ||||||||||||||||||||||||
所在地 |
ドイツ バーデン=ヴュルテンベルク州カールスルーエ 北緯49度00分34秒 東経8度24分42秒 / 北緯49.00944度 東経8.41167度座標: 北緯49度00分34秒 東経8度24分42秒 / 北緯49.00944度 東経8.41167度 | ||||||||||||||||||||||||
キャンパス | 都市型・副都市型 | ||||||||||||||||||||||||
スクールカラー |
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ニックネーム | KIT | ||||||||||||||||||||||||
German Universities Excellence Initiative CLUSTER(コンソーシアム) CESAER ENTREE TU9 ヨーロッパ大学協会 EUCOR | |||||||||||||||||||||||||
公式サイト |
www |
ドイツ9大工科大学によるコンソーシアム(TU9)に参加している。QS世界大学ランキング2023で119位で、国内の工科大学では、ミュンヘン工科大学、アーヘン工科大学、ベルリン工科大学らと共にトップクラスの名門校である。
歴史
編集1825年ルートヴィヒ1世によりドイツ初の工業高等専門機関として、カールスルーエ高等工業学校(Polytechnikums Karlsruhe)がフランスのエコール・ポリテクニークをモデルに創設された。1865年にフリードリヒ1世の認可により、カールスルーエ工科大学(Technischen Hochschule Karlsruhe)へ昇格した。ドイツで最古の工科大学(工業大学)であった。
この伝統を受け継ぎ、ここで育ったカール・ベンツは、世界で最初に実用的なガソリン動力の自動車を発明し、自動車メーカーのベンツの創始者となっている。また、ハインリヒ・ヘルツは、同大学の教授として在任中の1888年に電磁波を生成・検出する機械を構築し、電磁波の存在を初めて実証した。
その後、1967年にカールスルーエ大学(Universität Karlsruhe)に改称したが、2009年に原子力研究機関であったカールスルーエ研究センター(Forschungszentrum Karlsruhe)を吸収合併し、新しいカールスルーエ工科大学(KIT, Karlsruher Institut für Technologie)となった。
学部
編集- 数学部
- 物理学部
- 化学・生物科学部
- 機械工学部
- 電気工学部
- 情報工学部
- 化学工・加工学部
- 建築学部
- 土木工・地学部
- 経済学部
- 人文科・社会科学部
-
電気工学部
-
Audimax lecture hall
-
Altes Stadium
著名教授
編集- ヘルマン・シュタウディンガー - ノーベル化学賞 高分子化学
- フェルディナント・ブラウン - ノーベル物理学賞 無線通信
- ハインリヒ・ヘルツ - 世界で最初の電磁波の発振
- フリッツ・ハーバー - ノーベル化学賞、アンモニア合成法(ハーバー・ボッシュ法)の開発。
- オットー・レーマン - 液晶の父[5][6]
著名な卒業生
編集- レオポルト・ルジチカ - ノーベル化学賞の受賞者
- エドワード・テラー - 水爆の父
- ルドルフ・レーマン (機械工学技師) - 明治初期に来日した技師、教育者
- カール・ベンツ - ガソリンエンジン搭載自動車の父、メルセデス・ベンツ創業者。
- ディーター・ツェッチェ - ダイムラークライスラー/ダイムラー取締役会会長
- フランツ・フェーレンバッハ - ロバート・ボッシュ会長
- カールステン・シュポーア - ルフトハンザドイツ航空CEO
- ハッソ・プラットナー、ディートマー・ホップおよびクラウス・ツィラ - ITソフトウェア企業SAPの共同創業者(5人のうち3人)。
日本における協定校
編集- 兵庫県立大学
- 奈良先端科学技術大学院大学
- 大阪大学(2017.3.15 - )
脚注
編集- ^ http://www.kit.edu/downloads/Statistik_WS2014.pdf
- ^ a b Oberdorf, Iris (PKM). “KIT - KIT - Organization - Management and Committees”. 21 July 2015閲覧。
- ^ a b http://www.kit.edu/kit/daten.php
- ^ a b c d http://www.kit.edu/downloads/Statistik_SS2013.pdf
- ^ 東京理科大学『古江研究室』:液晶の歴史
- ^ 「オットー レーマン」『20世紀西洋人名事典』 。