クローサー (2004年の映画)
『クローサー』(Closer)は、2004年製作のアメリカ映画。マイク・ニコルズ監督。ラブ・ストーリー。世界中でヒットした舞台劇の映画化で、原作を書いたパトリック・マーバーが脚本も担当している。
クローサー | |
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Closer | |
監督 | マイク・ニコルズ |
脚本 | パトリック・マーバー |
製作 |
ケイリー・ブロコウ ジョン・コーリー マイク・ニコルズ スコット・ルーディン |
製作総指揮 |
セリア・コスタス ロバート・フォックス |
出演者 |
ジュリア・ロバーツ ジュード・ロウ ナタリー・ポートマン クライヴ・オーウェン |
音楽 | モリッシー |
撮影 | スティーヴン・ゴールドブラット |
編集 |
ジョン・ブルーム アントニア・ヴァン・ドリムレン |
製作会社 | コロンビア ピクチャーズ |
配給 |
S.P.E. S.P.E. |
公開 |
2004年12月3日 2005年5月21日 |
上映時間 | 103分 |
製作国 | アメリカ合衆国 |
言語 | 英語 |
製作費 | $27,000,000[1] |
興行収入 | $115,505,027[1] |
日本公開時はR15指定であった。
ストーリー
編集ロンドン。小説家志望のジャーナリスト、ダン(ジュード・ロウ)は、街の交差点で、ニューヨークから単身で来ていたストリッパーのアリス(ナタリー・ポートマン)と出会う。2人はまもなく同棲を始める。
1年半後、アリスをモデルにした小説の出版を控えたダンは、撮影スタジオで出会ったフォトグラファーのアンナ(ジュリア・ロバーツ)に一目惚れする。半年後、ダンのチャット上の悪戯により、アンナと皮膚科専門の医師ラリー(クライヴ・オーウェン)が水族館で出会い、2人は互いに心を通わせ始めた。
4ヵ月後、アンナの写真展の会場で4人が出会う。アンナとラリーは結婚を目前に控えていたが、この日を境にアンナはダンとの密会を重ねていくようになる。1年後、アンナとラリーは結婚していたが、微妙なすれ違いが始まっていた。アリスも、ダンがアンナを愛していることに傷つき、ダンの元から姿を消してしまう。
3ヵ月後、「ジェーン」という名前で再びストリッパーとして働いていたアリスと、ラリーが再会。1ヵ月後、ラリーはアンナとの離婚届にサインする代わりに、最後にもう一度彼女を抱きたいと要求する。アンナはその条件を受け入れ、それを知ったダンは傷つく。アンナとダンの愛は終わった。
1ヵ月後、ダンはラリーの診療所を訪ねる。そこでダンは、アンナがラリーと正式な離婚手続きを踏んでいなかったことを知らされ、ショックを受ける。ラリーは、そんなダンにアリスの居場所を教えるが、同時に自分とアリスが再会した時の関係も仄めかす。ダンとアリスは再会し、また結ばれたものの、真実を知ることに執着したダンに対してアリスの愛は消え、単身ニューヨークへ帰ってしまうのだった。
キャスト
編集役名 | 俳優 | 日本語吹替 |
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ダン・ウォルフ[注釈 1] | ジュード・ロウ | 内田夕夜 |
アンナ・キャメロン | ジュリア・ロバーツ | 黒谷友香 |
アリス・エアーズ / ジェーン・ジョーンズ | ナタリー・ポートマン | 落合るみ |
ラリー・グレイ | クライヴ・オーウェン | 山寺宏一 |
税関職員 | コリン・スティントン | をはり万造 |
タクシー運転手 | ニック・ホッブス | 田中一永 |
その他
編集- クライヴ・オーウェンは舞台版で、ジュード・ロウが演じたダンを演じていた。
- ゴールデン・グローブ賞2部門受賞。 最優秀助演男優賞:クライヴ・オーウェン 最優秀助演女優賞:ナタリー・ポートマン
- ナタリー・ポートマンはヌードでストリッパー役を演じ切ったが、撮影された裸のシーンの一部は後にカットされた。カットの理由については「エージェントである母親のストップがかかった」「監督の意向により使われなかった」「ポートマン自身が仕上がりに満足出来ず監督にシーン削除を頼み込んだ」などと言われており、真偽は不明である。
- 挿入歌:Damien Rice/The Blower's Daughter 尚、市販されたDVDには特典映像としてPVが見られる。
キャッチコピー
編集- 体を重ねるたび、唇が嘘を重ねる。
脚注
編集注釈
編集- ^ 日本語吹替版では「ウルフ」
出典
編集- ^ a b “Closer (2004)” (英語). Box Office Mojo. 2010年6月11日閲覧。
翻訳
編集『クローサー』:岩井眞實、上田修(訳)海鳥社 2002