コルチコトミー
コルチコトミー (corticotomy) とは、歯列矯正の一手法である。歯槽骨皮質骨切除術(しそうこつひしつこつせつじょじゅつ)とも呼ばれる。
Corticotomyはcortex(皮質)を切除する術という意味だが、ここではcortexは歯槽骨の中で、硬い部分(皮質骨)を指す。大脳前頭皮質の手術に関してはロボトミー参照。
歯列矯正では、ワイヤーの張力によって徐々に歯を移動する。またはオステオトミー(歯槽骨切術)により歯槽骨を直接手術する方法もある。これらに対して、当術式では歯肉を切開し、皮質骨を一部除去し、内部の軟らかい部分(海綿骨)に切を入れる。除去するのは、門歯および犬歯を囲む部分である。その上でワイヤーを用いる。こうすると、ワイヤーのみの方法に比べ速く歯が移動するとして勧められる場合がある。