サイマル出版会
かつて存在した日本の出版社
サイマル出版会(サイマルしゅっぱんかい)は、かつて存在した日本の出版社。
翻訳・通訳業務を行うサイマル・インターナショナルにより、1967年に別会社として創業。弘文堂で編集者として活躍した田村勝夫が創業。親会社の特質を生かした出版事業で、異文化、言語、文化史、国際理解、人間などをテーマに、質の高い出版活動を続けてきたが、出版界の景気低迷で、1998年に社業を断念、廃業した。
主要なロングセラーの多くは、その後、他の出版社から刊行されたものも少なくない。
代表的な出版物
編集- D・ハルバースタム 『ベスト&ブライテスト』、『メディアの権力』
- トマス・ゴードン 『親業』
- A・セント=ジェルジ 『狂ったサル』
- ルドルフ・フェルディナンド・ヘス 『アウシュヴィッツ収容所』
- ロバート・ホワイティング 『菊とバット』
- フランク・ギブニー 『人は城、人は石垣』
- グレゴリー・クラーク 『日本人』
- マクルーハン他 『マクルーハン理論』
- ジェラルド・カーティス 『代議士の誕生』
- ジャン=ポール・サルトル 『アラブとイスラエル』
- ルイス・J・ハレー 『歴史としての冷戦』
- サミュエル・P・ハンティントン 『変革期社会の政治秩序』
- ピョートル・ウラジミロフ 『延安日記―ソ連記者が見ていた中国革命』
- 國弘正雄『英語の話し方』
- 田々宮英太郎 『昭和権力者論 - 激動50年の政治権力史』
- 田々宮英太郎 『昭和維新 - 二・二六事件と真崎大將』
- 稲田耕三 『高校放浪記』