シェルタリング・スカイ (サウンドトラック)
坂本龍一のアルバム
『シェルタリング・スカイ(サウンドトラック)』(The Sheltering Sky〈soundtrack〉)とは、1990年に上映された映画『シェルタリング・スカイ』のオリジナルサウンドトラックである。
『シェルタリング・スカイ』 | |
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坂本龍一 の サウンドトラック | |
リリース | |
録音 | アビー・ロード・スタジオ |
プロデュース | ヴァージン・レコード |
専門評論家によるレビュー | |
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レビュー・スコア | |
出典 | 評価 |
AllMusic | [1] |
解説
編集- オリジナルは坂本龍一による作曲である。
- 演奏はロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団によるもので、録音はアビー・ロード・スタジオなどで行なわれた。
- 作曲にはMacintosh SE30を使用した。
- 前作『ラストエンペラー』での経験から、ベルナルド・ベルトルッチ監督がレコーディング終了後にも編集をすることは知っていた。そのため、今回は手直しされた後でも対応できるよう、「3日前のヴァージョン」「昨日のヴァージョン」というようにすべてをメモリに残しておき、ぎりぎりまで引っ張ってから「もうこれ以上手を加えないだろう」と判断した後にスタジオに入るといった対策を講じていた。しかし、それでも編集が入ることもあった。ただし、『ラストエンペラー』の時は小さな電卓でコンマ何秒まで計算していたのに対し、今回はコンピュータで対応できるようになっていたため、作業としては楽であった。
- 1990年にロサンゼルス映画批評家協会賞の作曲賞を、1991年にゴールデングローブ賞 作曲賞を受賞した。
収録曲
編集- The Sacred Koran
- 作曲:Ibrahim Canakkeleli、Fevsi Misir、Yusuf Gebzeli、Aziz Bahriyeli
- The Sheltering Sky Theme
- 作曲:坂本龍一
- メインテーマ。「愛」がテーマだったので、リヒャルト・ワーグナーの「トリスタンとイゾルデ」とジュゼッペ・ヴェルディの「レクイエム」を頭の片隅において作曲しているが、引用はしていない。1996年にはアルバム『1996』でトリオ編成でアレンジされた曲が、アルバム『/05』ではオブリガート(助奏)が演奏されているピアノアレンジが収録されている。
- Belly
- 作曲:坂本龍一
- Port's Composition
- 作曲:坂本龍一
- 劇中、主人公の夫が作曲家という設定で、彼が作曲したということになった曲。最初にできた曲はベルナルド・ベルトルッチ監督から「明るすぎる」と言われ、暗いものに作り直した。
- On The Bed (Dream)
- 作曲:坂本龍一
- Loneliness
- 作曲:坂本龍一
- On The Hill
- 作曲:坂本龍一
- Kyoto
- 作曲:坂本龍一
- Cemetery
- 作曲:坂本龍一
- Dying
- 作曲:坂本龍一
- Market
- 作曲:坂本龍一
- Grand Hotel
- 作曲:坂本龍一
- Je Chante (私は歌う)
- 作曲:シャルル・トレネ
- Midnight Sun
- 作詞・作曲:ライオネル・ハンプトン、ソニー・バーク、ジョニー・マーサー
- ジャズのスタンダード・ナンバーでライオネル・ハンプトンによる演奏。
- Fever Ride
- Chant Avec Cithare
- 作曲:ブルンジ民謡
- Marnia's Tent
- 作曲:Richard Horowitz
- Goulou Limma
- 作曲:チュニジア民謡
- Happy Bus Ride
- 作曲:チュニジア民謡
- Night Train
- 作曲:Richard Horowitz
脚注
編集- ^ “The Sheltering Sky (Original Soundtrack)”. AllMusic. All Media Network. January 30, 2016閲覧。