ミツキ・ミヤワキ

日系アメリカ人シンガーソングライター(1990-)

ミツキ・ミヤワキ(Mitski Miyawaki)は、アメリカ合衆国シンガー・ソングライターニューヨークに拠点を置く。日本三重県で、アメリカ人の父と日本人の母の間に生まれた[2][3]レコーディングパフォーマンスは、ファーストネームを用いたミツキ(Mitski)名義のソロプロジェクトで行う[4][5]

ミツキ・ミヤワキ
Mitski Miyawaki
2016年
基本情報
出生名 ミツキ・レイコック
生誕 (1990-09-27) 1990年9月27日(34歳)
日本の旗 日本三重県
出身地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
ジャンル インディー・ロック
職業 シンガーソングライター
活動期間 2012年 -
レーベル Double Double Whammy
(2014年)
Dead Oceans
(2016年)
共同作業者 パトリック・ハイランド[1]
公式サイト Mitski

略歴

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ニューヨーク州立大学のパーチェス校に進学し、19歳の時に作曲活動をスタート[1]DIYで作られた会場やベースメント・ショーなど、さまざまなパンク・シーンで経験を積む[5][6]Bandcampで音源を発表しながら、在学中の2012年にファースト・アルバム『Lush』を、2013年には学生オーケストラをフィーチャーしたセカンド・アルバム『Retired From Sad, New Career In Business』を自主制作でリリースする[1][4][2][7][8]

大学卒業後の2014年にはインディレーベルDouble Double Whammyから3作目となる『Bury Me At Makeout Creek』をリリース(Don Giovanni Recordsから再発)。「Pitchfork」や『NME』(IPC Media)、『Rolling Stone』(Penske Media Corporation)などで賞賛され、知名度を上げる[1][4][7]

その後、ダーティー・プロジェクターズやデストロイヤー、ジュリアナ・バーウィックなど、USインディー・シーンの人気アーティストを数多く輩出してきたDead Oceansと契約し、2016年6月に初めて本格的なスタジオでレコーディングされた4枚目のアルバム『Puberty 2』をリリース[1][7]。スマッシュ・ヒットを記録し、数々の主要メディアの年間ベスト・アルバムに選出された[2]。同年12月にはアコースティック・ギター1本の弾き語りでの初来日公演を行った[4]

2017年秋のピクシーズの全米ツアーのオープニング・アクトに抜擢され、11月にバンド編成による来日ツアーが予定される[2]

2018年に5枚目のアルバム『Be the Cowboy』をリリース。

2022年に6枚目のアルバム『Laurel Hell』をリリース。

2023年に7枚目のアルバム『The Land Is Inhospitable and So Are We』をリリース。

人物

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母語日本語。母親の実家がある三重県の小さな町で生まれ、幼少期は主にここで育った。

父親が米国国務省に勤めていたことにより、米国に定住する18歳まではコンゴチェコマレーシア中国トルコ等様々な国と日本を行き来していた[1][4]。日本には合計5~6年間過ごしており、海外では小学校6年生までは現地の日本人学校に通っていた[3]

音楽性

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「ミツキ」のサウンドを作る上で重要な人物は、大学時代に知り合い、過去の全タイトルにも関わってきたパトリック・ハイランド。すべての楽器を彼とミツキの2人で演奏し、ミキシングマスタリング、ジャケットのデザインまで2人だけで行う[1]

日本人の母親の影響で中島みゆき松任谷由実山口百恵など1970年代の日本のポップ・ミュージックを好み[9]、インスパイアされたアーティストとしてM.I.ABjörkMariah CareyMICACHUJeff Buckley椎名林檎を挙げる[1][4][2][10][11][12]

楽曲「Your Best American Girl」はPitchforkにてベスト・ニュー・トラックを獲得、アルバム『Puberty 2』はTIME誌や主要音楽メディア[注 1]などで2016年のベスト・アルバムの一枚に選出され、2015年にはRolling Stone誌の「知っておくべき10人のアーティスト」に選出されるなど、海外媒体を中心に高い評価を得る[16][17][7][18][19]。2016年夏に行われたUSツアーの評価も高く、ニューヨーク、ワシントンボストンフィラデルフィア等の公演全てがソールドアウトとなった[16][7][20]

ディスコグラフィー

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アルバム

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  • Lush(2013年)
  • Retired From Sad, New Career In Business(2013年)
  • Bury Me At Makeout Creek(2014年)
  • Puberty 2(2016年)
  • Be the Cowboy (2018年)
  • Laurel Hell (2022年)[21]
  • The Land Is Inhospitable and So Are We (2023年)

脚注

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注釈

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出典

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  1. ^ a b c d e f g h NY在住の日系SSWミツキ、綺麗事よりもリアルな感情優先したオルタナティヴで生々しいサウンド響く新作『Puberty 2』を語る”. bounce 2016 July, Mikiki (2016年7月26日). 2017年9月1日閲覧。
  2. ^ a b c d e Mitski、バンド編成によるジャパン・ツアーが開催決定 東京・京都の2公演”. Spincoaster(スピンコースター) (2017年6月27日). 2017年9月1日閲覧。
  3. ^ a b シンガーソングライター・Mitski(ミツキ)インタビュー”. The Fashion Post (ザ・ファッションポスト) (2018年1月17日). 2018年1月18日閲覧。
  4. ^ a b c d e f Biography”. Mitski ミツキ 日本公式サイト - ホステス・エンタテインメント (2017年6月27日). 2017年9月1日閲覧。
  5. ^ a b NYインディ・ロックの新進気鋭アーティスト、Mitskiとは”. ローリングストーン日本版 (2016年7月5日). 2017年9月1日閲覧。
  6. ^ NYを拠点に活動するミツキ・ミヤワキによるミツキ、新作よりミュージック・ビデオを公開”. NME Japan (2016年4月15日). 2017年9月1日閲覧。
  7. ^ a b c d e ニューヨークで活動する日系SSW、Mitskiのアルバム『ピューバティー2』日本盤発売が決定”. CDジャーナル (2016年4月15日). 2017年9月1日閲覧。
  8. ^ NYインディ・ロックの新進気鋭アーティスト、Mitskiとは(ページ2)”. ローリングストーン日本版 (2016年7月5日). 2017年9月1日閲覧。
  9. ^ ミツキ・ミヤワキ こと「Mitski」の音楽に心を揺さぶられる
  10. ^ Mitski’s tough love” (English). the summer 2016 issue of Dazed (2014年10月16日). 2017年9月1日閲覧。
  11. ^ Arts and entertainment Mitski plays AfterHOURS” (English). The Huntington News (2015年11月12日). 2017年9月1日閲覧。
  12. ^ TIDAL Rising: Mitski” (English). TIDAL (2016年6月20日). 2017年9月1日閲覧。
  13. ^ The 50 Best Albums Of 2016 So Far” (English). ステレオガム (2016年6月15日). 2017年9月1日閲覧。
  14. ^ NPR Music's 30 Favorite Albums Of 2016 (So Far)” (English). ナショナル・パブリック・ラジオ (2016年6月27日). 2017年9月1日閲覧。
  15. ^ The 50 Best Albums of 2016” (English). Pitchfork. 2017年9月1日閲覧。
  16. ^ a b NYの日系シンガーソングライター Mitski(ミツキ)”. ローチケHMV (2016年4月15日). 2017年9月1日閲覧。
  17. ^ 日系女性シンガー・ソングライター、Mitskiのバンド編成による来日公演が決定”. CDジャーナル (2017年6月28日). 2017年9月1日閲覧。
  18. ^ Mitskiが11月にバンド編成での来日ツアーを開催することが決定”. ホステス・エンタテインメント (2017年6月27日). 2017年9月1日閲覧。
  19. ^ Mitski”. SMASH. 2017年9月1日閲覧。
  20. ^ 日系シンガー・ソングライターMitskiの初来日公演決定”. ローチケHMV (2016年11月1日). 2017年9月1日閲覧。
  21. ^ Mitskiが3年半ぶりとなる待望のニューアルバム『Laurel Hell』のリリースを発表!”. Qetic (2021年11月10日). 2021年11月18日閲覧。

外部リンク

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