ラップリーダー
ラップリーダー(英: lap leader)とは、自動車やオートバイのモータースポーツにおいて、レース中にコントロールライン(スタート/フィニッシュラインと呼ぶこともある。このラインをもって周回数をカウントする)をトップで通過した走者の事を指す[1]。
概要
編集アメリカで行われるレース(インディカー・シリーズやNASCARなど)においては、最も多くラップリーダーを記録したものに選手権ポイントが与えられるルールを採用しているカテゴリーが多い。ただし、イエローコーション時の対応によりピットストップを省略する(ステイアウトする)ドライバーがいた場合には、下位スタートの場合でもラップリーダーを記録することがある。 2000年チャンプカー・ワールド・シリーズで黒澤琢弥が第3戦ロングビーチの82周のうち55~61周をリードし、日本人初のラップリーダーとなった[2]。 2009年第8戦 リッチモンド(オーバル)で、武藤英紀が300周のうち74周ラップリーダーを記録した
近年のF1においては、ピットストップを遅らせることにより意外なドライバーがラップリーダーになることもあり、途中経過でのラップリーダーにはあまり注目されないことが多い。日本人では、2004年第7戦 ヨーロッパGP(ニュルブルクリンク)で佐藤琢磨が10、11周目の2周で記録したことが長年唯一であったが、角田裕毅が2023年11月26日のF1アブダビグランプリ決勝の18周目から22周目にわたりリードラップを記録し日本人二人目のF1決勝レースでのラップリーダーとなった。
F1でのラップリーダー記録
編集2020年終了時点
通算走行ラップ数
編集順位 | 回数 | ドライバー |
---|---|---|
1 | 5111 | ミハエル・シューマッハ |
2 | 5099 | ルイス・ハミルトン |
3 | 3495 | セバスチャン・ベッテル |
4 | 2931 | アイルトン・セナ |
5 | 2683 | アラン・プロスト |
6 | 2091 | ナイジェル・マンセル |
7 | 1943 | ジム・クラーク |
8 | 1919 | ジャッキー・スチュワート |
9 | 1767 | フェルナンド・アロンソ |
10 | 1600 | ネルソン・ピケ |
リードラップ走行レース数
編集順位 | 回数 | ドライバー |
---|---|---|
1 | 162 | ルイス・ハミルトン[4] |
2 | 142 | ミハエル・シューマッハ |
3 | 105 | セバスチャン・ベッテル |
4 | 86 | アイルトン・セナ |
5 | 84 | アラン・プロスト フェルナンド・アロンソ |
全周回ラップリードしたレース数
編集順位 | 回数 | ドライバー |
---|---|---|
1 | 22 | ルイス・ハミルトン[6] |
2 | 19 | アイルトン・セナ |
3 | 15 | セバスチャン・ベッテル |
4 | 13 | ジム・クラーク |
5 | 11 | ジャッキー・スチュワート ミハエル・シューマッハ(2004年) |
脚注
編集- ^ “ラップリーダー”. goo-net.com. 2018年11月10日閲覧。
- ^ “「和製マンセル」と呼ばれたレーシングドライバー、黒澤琢弥氏がドライブしたマシン6選”. motorz.jp (2017年9月2日). 2018年11月10日閲覧。
- ^ “Lead By number of laps”. statsf1.com. 2018年11月15日閲覧。
- ^ “The Winners and Losers of the Russian Grand Prix”. Formula1.com (2019年10月1日). 2019年10月1日閲覧。
- ^ “[https://www.statsf1.com/en/statistiques/pilote/entete/gp.aspx Lead By number of GP]”. statsf1.com. 2020年12月19日閲覧。
- ^ “The Winners and Losers of the 2020 British Grand Prix”. formula1.com (2020年8月3日). 2020年8月19日閲覧。
- ^ “statsf1.com”. Formula1.com. 2020年12月19日閲覧。