リア・ニール
リア・ニール(Lia Neal, 1995年2月13日 - )は、アメリカ合衆国・ニューヨーク市ブルックリン区フォート・グリーン出身の元女子競泳選手。専門は自由形。競泳においてオリンピックの決勝を泳いだ史上初のアフリカ系アメリカ人女性であり、オリンピックに2大会出場してメダルを獲得した史上初のアフリカ系アメリカ人女性でもある。
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国籍 | アメリカ合衆国 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
泳法 | 自由形 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
大学 | スタンフォード大学 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
生年月日 | 1995年2月13日(29歳) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
生誕地 | ニューヨーク市ブルックリン区フォート・グリーン | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
身長 | 178cm | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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経歴
編集生い立ち
編集ニューヨーク出身でアフリカ系アメリカ人の父ロームと香港出身の母シウの間に生まれた。15歳以上年の離れた3人の兄を持つ4人兄妹の末っ子としてニューヨーク市ブルックリン区フォート・グリーンで生まれ育った[1][2]。
水泳は小学1年生の時にクラスメートの友達がレッスンを受けていたのがきっかけで始めた。そこで2年間のレッスンを受けた後は本格的に競技をするためアスファルト・グリーン・ユニファイド・アクアティクス(Asphalt Green Unified Aquatics、以降AGUAと記述)という水泳チームに入り、8歳から18歳まで所属した[3]。AGUAは「米国で最も多様性に富んだ水泳チーム」と呼ばれるため、水泳をしている時に人種の違いを感じたことはなかったという[4][5]。
AGUAで才能を開花させたニールはその後50mと100mの自由形で10歳以下全米記録、100m自由形で11-12歳の全米記録など、年齢別全米記録を樹立する活躍を見せた[6][7]。2008年には13歳の若さで全米オリンピック選考会に出場を果たしたが、この時は50m自由形は28位、100m自由形は78位に終わった[1]。
スタンフォード大学での活躍
編集大学はスタンフォード大学へ進学してスタンフォード・カージナルの一員となり、キャプテンに任命された4年生の時には同大学19年ぶりとなるNCAA選手権の女子総合優勝を達成した[8]。4年間の間にNCAAチャンピオンに9回、Pac-12チャンピオンに8回輝き、オール・アメリカには26回選出されたほか、いくつものNCAA記録と全米記録をリレーチームの一員として樹立した[9]。また、2015年のNCAA選手権100y自由形では2位となり、1位のシモーネ・マニュエル、3位のナタリー・ハインズと共に、NCAA選手権競泳競技の表彰台を独占する史上初のアフリカ系アメリカ人トリオの1人として歴史に名を残した[10]。
文武両道のニールは2015年のスカラー・オールアメリカ(CSCAA Scholar All-America)にも選出された(選出条件はGPAが平均3.5以上でNCAA・NAIA・NJCAAの選手権に出場した選手)[11]。
2011年リマ世界ジュニア選手権
編集世界ジュニア選手権に出場すると、100m自由形では従来の大会記録55秒59を準決勝と決勝でそれぞれ55秒18と54秒90に塗り替えて優勝した[12][13]。第4泳を務めた4×100mフリーリレーではチーム最速スプリットの54秒83、第2泳を務めた4×200mフリーリレーでもチーム最速スプリットの1分59秒41をマークし、両種目で大会新記録樹立と優勝に貢献して3冠を達成した[14][15]。
2012年ロンドンオリンピック
編集全米オリンピック選考会の100m自由形で4位に入り、4×100mフリーリレーのアメリカ代表に選出された。過去にオリンピック競泳アメリカ代表に選出されたアフリカ系アメリカ人女性は2004年アテネ大会のマリッツァ・コレイアしかおらず、リールは史上2人目のアフリカ系アメリカ人女性となった[16]。迎えた本番では予選で第1泳を務めると、メリッサ・フランクリンの持つ年齢別アメリカ記録(17-18歳)に並ぶ54秒15で泳ぎ[17]、全体2位(3分36秒53)での決勝進出に貢献した[18]。決勝では第3泳を務め、第1泳のメリッサ・フランクリン、第2泳のジェシカ・ハーディ、第4泳のアリソン・シュミットと共に3分34秒24のアメリカ大陸新記録を樹立したが、オーストラリア(オリンピック新記録の3分33秒15)とオランダ(3分33秒79)には及ばず銅メダルに終わった[19]。優勝はできなかったものの銅メダルを獲得したニールは、2004年アテネ大会のコレイア(銀メダル)に次いでオリンピックのメダルを獲得した史上2人目のアフリカ系アメリカ人女性となった[16]。また、コレイアは2004年アテネ大会では予選だけの出場だったため、ニールはオリンピックの決勝を泳いだ史上初のアフリカ系アメリカ人女性となった[19]。また、中国系アメリカ人のニールは、1952年ヘルシンキ大会で銅メダルを獲得した日系アメリカ人のエヴェリン・カワモト、1996年アトランタ大会で金メダルを獲得したベトナム系アメリカ人のキャサリン・フォックス、2004年アテネ大会と2008年北京大会で3つの金を含む11個のメダルを獲得したフィリピン系アメリカ人のナタリー・コーグリンに次いで、オリンピック競泳競技でメダルを獲得したアジア系アメリカ人女性となった[20]。
2012年イスタンブール世界短水路選手権
編集イスタンブール世界短水路選手権に出場すると、第3泳を務めた4×100mフリーリレー決勝で52秒44のスプリットタイムをマークし、アメリカの順位を2位から1位に引き上げた[21]。そのままアメリカは優勝し、ニールはシニアの世界大会で初の金メダルを獲得した。
2015年カザン世界選手権
編集長水路の世界選手権デビューとなったカザン世界選手権ではリレー2種目に出場した。最初に出場した4×100mフリーリレーでは予選で第4泳を務めて全体1位(3分35秒52)での決勝進出に貢献した[22]。決勝では第3泳を務め、第1泳のメリッサ・フランクリン、第2泳のマーゴ・ギア、第4泳のシモーネ・マニュエルと共に予選のタイムを縮める3分34秒61をマーク。優勝はできなかったが、3分31秒48のオーストラリア、3分33秒67のオランダに次いで銅メダルを獲得した[23]。メダルを獲得した2日後には男女混合4×100mメドレーリレーの予選で第4泳を務め、第1泳のライアン・マーフィー、第2泳のケビン・コーデス、第3泳のケンディル・スチュワートと共に、前の組でロシアが樹立したばかりの世界記録(3分45秒87)を塗り替える3分42秒33をマークした[24]。ニールは予選のみの出場に終わったが、アメリカは決勝で2位に入ったため予選を泳いだニールも銀メダルを獲得した。なお、ニールたちが樹立した世界記録は決勝でイギリスに塗り替えられた(3分41秒71)[25]。
2016年リオデジャネイロオリンピック
編集全米オリンピック選考会の100m自由形で4年前と同じく4位に入り、2大会連続で4×100mフリーリレーのアメリカ代表に選出された。これによりニールは2度のオリンピックに出場する初のアフリカ系アメリカ人女性となった[26]。また、今大会では大学のチームメートであるシモーネ・マニュエルもアメリカ代表に選出されたため、初めて2人のアフリカ系アメリカ人女性がオリンピック競泳アメリカ代表に名を連ねた[27]。迎えた本番では4×100mフリーリレーの予選で第2泳を務め、第1泳のアマンダ・ウィアー、第3泳のアリソン・シュミット、第4泳のケイティ・レデッキーと共に全体2位(3分33秒59)での決勝進出に貢献した[28]。決勝でアメリカは2位に入り、予選だけの出場に終わったニールも銀メダルを獲得した。これによりニールは2つの大会のオリンピック競泳競技でメダルを獲得した史上初のアフリカ系アメリカ人女性となった[29]。
2017年ブダペスト世界選手権
編集2大会連続の出場となった世界選手権では4×100mフリーリレーと男女混合4×100mフリーリレーに出場した。どちらも予選だけに出場し、4×100mフリーリレーは第1泳を務めて全体1位(3分33秒35)[30]、男女混合4×100mフリーリレーは第3泳を務めて全体2位(3分23秒93)での決勝進出に貢献した[31]。アメリカは両種目で優勝したため予選泳いだニールも金メダルを2つ獲得した。
2019年光州世界選手権
編集3大会連続の出場となった世界選手権では4×100mフリーリレーの予選だけに出場し、第4泳を務めて全体4位(3分36秒13)での決勝進出に貢献した[32]。アメリカは決勝で2位に入ったため予選を泳いだニールも銀メダルを獲得した。
現役引退
編集人物
編集- 父がアフリカ系アメリカ人、母がアジア人であることから自らのことを「ブラジアン(Blasian)」と呼ぶ[34]。
- 母の影響もあって広東語が堪能である[35]。
- 高校まではカトリック系女子校である聖心修道会(Convent of the Sacred Heart)の生徒だった。ニールは2012年ロンドンオリンピックに出場したことにより、1881年に設立された同学校においてオリンピックに出場した初の生徒となった[36]。
家族
編集大会の成績
編集主要国際大会
編集年 | 大会 | 場所 | 種目 | 結果 | 記録 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
2009 | ジュニア パンパシフィック選手権 |
グアム | 50m自由形 | 銀メダル | 25秒82 | 年齢別アメリカ記録[41] |
100m自由形 | B決勝1位 | 56秒48 | ||||
200m自由形 | 予選31位 | 2分05秒77 | ||||
100mバタフライ | 予選22位 | 1分06秒00 | ||||
2010 | ジュニア パンパシフィック選手権 |
ハワイ | 50m自由形 | 4位 | 25秒58 | |
100m自由形 | 銀メダル | 54秒91 | ||||
200m自由形 | 予選9位 | 59秒70 | ||||
4x100mフリーリレー | 金メダル | 3分40秒97 | 第1泳、大会記録 | |||
4x200mフリーリレー | 金メダル | 8分00秒89 | 第2泳 | |||
4x100mメドレーリレー | 金メダル | 4分03秒73 | 第4泳、大会記録 | |||
2011 | 世界ジュニア選手権 | リマ | 50m自由形 | 銀メダル | 25秒30 | |
100m自由形 | 金メダル | 54秒90 | 大会記録 | |||
4x100mフリーリレー | 金メダル | 3分42秒85 | 第4泳、大会記録 | |||
4x200mフリーリレー | 金メダル | 8分00秒33 | 第2泳、大会記録 | |||
4x100mメドレーリレー | 銀メダル | 4分07秒79 | 第2泳 | |||
2012 | オリンピック | ロンドン | 4x100mフリーリレー | 銅メダル | 3分34秒24 | 第3泳、エリア記録 |
世界短水路選手権 | イスタンブール | 4x100mフリーリレー | 金メダル | 3分31秒01 | 第3泳 | |
4x100mメドレーリレー | 予選2位 | 3分53秒17 | 第4泳 | |||
2015 | ユニバーシアード | 光州 | 4x100mフリーリレー | 金メダル | 3分38秒12 | 第4泳、大会記録[42] |
世界選手権 | カザン | 4x100mフリーリレー | 銅メダル | 3分34秒61 | 第3泳 | |
混合4x100mメドレーリレー | 予選1位 | 3分42秒33 | 第4泳、世界記録 | |||
2016 | オリンピック | リオデジャネイロ | 4x100mフリーリレー | 予選2位 | 3分33秒59 | 第2泳 |
2017 | 世界選手権 | ブダペスト | 4x100mフリーリレー | 予選1位 | 3分33秒35 | 第1泳 |
混合4x100mフリーリレー | 予選2位 | 3分23秒93 | 第3泳 | |||
2018 | 世界短水路選手権 | 杭州 | 100m自由形 | 7位 | 52秒50 | |
4x50mフリーリレー | 予選2位 | 1分36秒65 | 第1泳 | |||
4x100mフリーリレー | 金メダル | 3分27秒78 | 第2泳 | |||
4x200mフリーリレー | 予選3位 | 7分44秒64 | 第1泳 | |||
4x100mメドレーリレー | 予選1位 | 3分50秒73 | 第4泳 | |||
2019 | 世界選手権 | 光州 | 4x100mフリーリレー | 予選4位 | 3分36秒13 | 第4泳 |
2019 | パンアメリカン大会 | リマ | 100m自由形 | 4位 | 55秒62 | |
4x100mフリーリレー | 金メダル | 3分39秒59 | 第4泳 | |||
4x100mメドレーリレー | 予選1位 | 4分04秒32 | 第4泳 |
NCAA選手権
編集yはヤードを意味する。全て短水路の記録。
年 | 場所 | 種目 | 結果 | 記録 | 備考 | 脚注 |
---|---|---|---|---|---|---|
2014 | ミネアポリス | 50y自由形 | B決勝2位 | 21秒98 | [43] | |
100y自由形 | 銀メダル | 47秒17 | ||||
200y自由形 | B決勝1位 | 1分43秒82 | ||||
4x50yフリーリレー | 金メダル | 1分26秒23 | 第2泳 | |||
4x100yフリーリレー | 金メダル | 3分10秒83 | 第4泳 | |||
4x200yフリーリレー | 銅メダル | 6分55秒62 | 第4泳 | |||
4x100yメドレーリレー | 金メダル | 3分27秒51 | 第4泳、NCAA記録、アメリカ記録 | |||
2015 | グリーンズボロ | 50y自由形 | 予選18位 | 22秒17 | [44] | |
100y自由形 | 銀メダル | 47秒13 | 史上初のNCAA表彰台黒人が独占 | |||
200y自由形 | 銅メダル | 1分42秒65 | ||||
4x50yフリーリレー | 銀メダル | 1分26秒52 | 第2泳 | |||
4x100yフリーリレー | 金メダル | 3分08秒54 | 第1泳、NCAA記録、アメリカ記録 | |||
4x200yフリーリレー | 銀メダル | 6分54秒68 | 第1泳 | |||
4x50yメドレーリレー | B決勝1位 | 1分35秒10 | 第4泳 | |||
2016 | アトランタ | 50y自由形 | 6位 | 21秒83 | [45] | |
100y自由形 | 銀メダル | 47秒00 | ||||
200y自由形 | 銅メダル | 1分42秒58 | ||||
4x50yフリーリレー | 決勝失格 | DSQ | 第1泳、予選全体5位:1分27秒82 | |||
4x100yフリーリレー | 4位 | 3分12秒08 | 第4泳 | |||
4x50yメドレーリレー | 金メダル | 1分34秒81 | 第4泳 | |||
4x100yメドレーリレー | 金メダル | 3分26秒14 | 第4泳、NCAA記録、アメリカ記録 | |||
2017 | インディアナポリス | 50y自由形 | B決勝1位 | 21秒65 | [46] | |
100y自由形 | 4位 | 46秒76 | ||||
200y自由形 | B決勝2位 | 1分43秒19 | ||||
4x50yフリーリレー | 銀メダル | 1分25秒91 | 第2泳、アメリカ記録 | |||
4x100yフリーリレー | 金メダル | 3分07秒61 | 第4泳、NCAA記録、アメリカ記録 | |||
4x200yフリーリレー | 金メダル | 6分45秒91 | 第2泳、NCAA記録、アメリカ記録 | |||
4x100yメドレーリレー | 金メダル | 3分26秒35 | 第4泳 |
樹立した世界記録
編集種目 | 記録 | 日付 | 泳順 | 大会 | 場所 | 備考 | 脚注 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 男女混合 4x100mメドレーリレー |
3分42秒33 | 2015年8月5日 | 1.ライアン・マーフィー 2.ケビン・コーデス 3.ケンディル・スチュワート 4.リア・ニール |
世界選手権 | カザン | 元世界記録 | [24] |
自己ベスト
編集SwimRankings.netとSwimSwam参照[47][48]
種目 | 記録 | 日付 | 大会 | 場所 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
長水路 | |||||
50m自由形 | 24秒77 | 2017年7月1日 | 全米選手権 | インディアナポリス | |
100m自由形 | 53秒59 | 2017年6月27日 | 全米選手権 | インディアナポリス | |
200m自由形 | 1分58秒26 | 2011年8月8日 | 全米ジュニア選手権 | スタンフォード | |
短水路 | |||||
50m自由形 | 23秒95 | 2015年12月12日 | Duel in the Pool | インディアナポリス | |
100m自由形 | 52秒01 | 2015年12月12日 | Duel in the Pool | インディアナポリス | |
200m自由形 | 1分55秒09 | 2017年11月19日 | ワールドカップ | シンガポール | |
50y自由形 | 21秒65 | 2017年3月16日 | NCAA選手権 | インディアナポリス | |
100y自由形 | 46秒76 | 2017年3月18日 | NCAA選手権 | インディアナポリス | |
200y自由形 | 1分42秒50 | 2016年2月26日 | Pac-12選手権 | フェデラルウェイ |
脚注
編集注釈
編集出典
編集- ^ a b Amy Rosewater (2009年3月11日). “Q&A with teen phenom Lia Neal” (英語). espn.co.uk. ESPN. 2024年8月18日閲覧。
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外部リンク
編集- リア・ニール - 公式サイト (英語)
- リア・ニール - スタンフォード・カージナル (英語)
- リア・ニール - 国際オリンピック委員会
- リア・ニール - オリンピックチャンネル
- リア・ニール - アメリカオリンピック委員会
- リア・ニール - Olympedia
- リア・ニール - Sports-Reference.com (Olympics) のアーカイブ
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