ルイス・レオン・サンチェス
ルイス・レオン・サンチェス(Luis León Sánchez Gil、1983年11月24日 - )は、スペイン、ムルシア州・ムラ出身の自転車競技選手。
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基本情報 | ||||
本名 |
Luis León Sánchez Gil ルイス・レオン・サンチェス・ヒル | |||
生年月日 | 1983年11月24日(40歳) | |||
国籍 | スペイン | |||
身長 | 187cm | |||
体重 | 74kg | |||
選手情報 | ||||
所属 | バーレーン・ヴィクトリアス | |||
分野 | ロードレース | |||
役割 | 選手 | |||
特徴 |
オールラウンダー パンチャー ダウンヒルスペシャリスト | |||
プロ経歴 | ||||
2004–2006 2007–2010 2011-2013 2014 2015-2021 2022- |
リベルティ・セグロス ケース・デパーニュ ラボバンク カハ・ルラル=セグロス RGA アスタナ・プロチーム バーレーン・ヴィクトリアス | |||
主要レース勝利 | ||||
パリ〜ニース (2009) クラシカ・サンセバスティアン 2010、2012 ツアー・ダウンアンダー (2005) シルキュイ・ド・ラ・サルト 2010 ツール・メディテラネアン 2009 スペイン選手権 ITT (2008.2010-2012) 個人ロード (2020) ツール・ド・フランス 区間通算4勝 ブエルタ・ア・エスパーニャ 山岳賞(2014) | ||||
最終更新日 2022年6月20日 |
J SPORTSの実況などでは、同じスペイン出身でサンチェス姓を持つサムエル・サンチェスとの混同を防ぐためLLサンチェス(エルエルサンチェス)と呼ばれることもある。
経歴
編集2004年、リベルティ・セグロスと契約を結んでプロロードレース選手となる。同チームには、後にグランツール完全制覇を果たすことになる、アルベルト・コンタドールが在籍しており、2006年までチームを共にした。
2005年、ツール・ド・フランス初出場、総合108位。
2006年、5月に欧州ロードレース界を震撼させたオペラシオン・プエルトの影響により、6月、チーム名をアスタナ・ヴュルトと名称を変えたものの、同年シーズンを最後にチームそのものが解散を余儀なくされてしまった。
2008年、2度目の出場となったツール・ド・フランスの第7ステージでは、ダウンヒル(山下り)にて単独アタックを決めて快勝した。
2009年、パリ〜ニース第7ステージにおいて、前日まで総合首位のアルベルト・コンタドールを置き去りにした会心の走りを見せて総合首位の座を奪うや、最後まで首位を守って総合優勝を果たした。アルプス山脈超えとなったツール・ド・フランス第8ステージにおいて、サンディ・カザール(2位)らを降して勝利。
2010年、クラシカ・サンセバスティアンでは、アレクサンドル・ヴィノクロフ(2位)、カルロス・サストレ(3位)との同タイムゴールを制し優勝。
2012年、ロンドン五輪個人TTでは、スタートと同時にチェーンが切れ戦意喪失の末ゴール。
2013年2月、オペラシオン・プエルトとの関連を報道されたことから、所属チームのブランコ・プロサイクリングより暫定的な出場停止処分を受ける[1]。
2014年、カハ・ルラル=セグロス RGAへ移籍、ブエルタ・ア・エスパーニャで山岳賞を獲得する。
2015年、アスタナ・プロチームへ移籍。ヴィンチェンツォ・ニバリやファビオ・アルーのアシストとして走る。
2022年、バーレーン・ヴィクトリアスへ移籍。
2023年、古巣のアスタナに移籍し、同シーズン終了後に現役を引退した。
特徴
編集ツール・ド・フランス2009の第18ステージ個人TTにてトップから44秒遅れの7位に入る一方、1級2つ、2級1つが組み込まれた山岳ステージであった第8ステージにてゴールスプリント勝負を制するなど、アルベルト・コンタドール同様のハイレベルでバランスさせているオールラウンダーとして認められている。
一方、サンチェスがサンチェスらしい走りを見せるのは山岳の下り側である。下りを利用してアタックをかけ、逃げ集団に追いつくというレース展開が数多く見られ、2008年ツールでの濡れた路面での危険な下りで単独アタックを成功させての優勝を果たし、クラシカ・サンセバスティアン2009でもこの方法で先頭集団に追いつくという見せ場を作っている。
主な戦績
編集2004年
編集- ブエルタ・ア・アストゥリアス 区間優勝(第1ステージ)
- クラシカ・インターナショナル・デ・アルコベンダス 区間優勝(第3ステージ)
2005年
編集- ツアー・ダウンアンダー 総合優勝、区間優勝(第3ステージ)
- クラシカ・インターナショナル・デ・アルコベンダス 区間優勝(第3ステージ)
2006年
編集- パリ〜ニース 新人賞
- ツアー・ダウンアンダー 総合2位
- ブエルタ・ア・カスティーリャ・イ・レオン 総合2位
2007年
編集- チャレンジ・ブアルタ・ア・マジョルカ 総合優勝
- パリ〜ニース 総合3位、区間優勝(第6ステージ)
2008年
編集- ツアー・ダウンアンダー 総合8位
- パリ〜ニース 総合5位、区間優勝(第7ステージ)
- クリテリウム・アンテルナシオナル 総合3位
- スペイン選手権 個人タイムトライアル 優勝
- ツール・ド・フランス 区間優勝(第7ステージ)
2009年
編集- ツール・メディテラネアン 総合優勝
- ツール・デュ・オー・ヴァル 区間優勝(第1ステージ)
- パリ〜ニース 総合優勝
- ツール・ド・フランス 区間優勝(第8ステージ)
- バスク一周 総合5位、区間優勝(第1ステージ)
2010年
編集- ツアー・ダウンアンダー 総合2位、区間優勝(第5ステージ)
- ヴォルタ・アン・アルガルヴェ 区間優勝(第5ステージ)
- パリ〜ニース 総合3位
- カタルーニャ一周 総合4位
- シルキュイ・ド・ラ・サルト 総合優勝、区間優勝(第1ステージ)
- スペイン選手権 個人タイムトライアル 優勝
- ツール・ド・フランス 総合11位
- クラシカ・サンセバスティアン 優勝
- ブエルタ・ア・エスパーニャ 総合10位
2011年
編集- スペイン選手権 個人タイムトライアル 優勝
- ツール・ド・フランス 区間優勝(第9ステージ)
- ツアー・オブ・北京 総合6位
2012年
編集- パリ〜ニース 区間優勝(第6ステージ)
- ブエルタ・ア・カスティーリャ・イ・レオン 区間優勝(第2ステージ)
- ツール・ド・ロマンディ 総合10位区間優勝(第3、4ステージ)
- スペイン選手権 個人タイムトライアル 優勝
- ツール・ド・フランス 区間優勝(第14ステージ)、 敢闘賞(第7ステージ)
- ロンドン五輪 14位(個人ロード)、32位(個人TT)
- クラシカ・サンセバスティアン 優勝
2013年
編集- ツール・ド・ベルギー 総合2位、区間優勝(第5ステージ)
- ツール・ド・レン 区間優勝(第3ステージ)
2014年
編集- ラ・トロピカル・アミサ・ボンゴ 区間優勝(第1ステージ)
- ブエルタ・ア・カスティーリャ・イ・レオン 区間優勝(第3ステージ)
- ブエルタ・ア・エスパーニャ 山岳賞
2015年
編集- ヨーロッパ選手権 優勝(ロードレース)
2016年
編集- ヴォルタ・アン・アルガルヴェ 区間優勝(第2ステージ)
- バスク一周 区間優勝(第1ステージ)
- ブエルタ・ア・エスパーニャ 敢闘賞(第10,20ステージ)
2017年
編集2018年
編集- ブエルタ・ア・ムルシア 総合優勝
- ツアー・オブ・ジ・アルプス 区間優勝(第4ステージ)
- ツアー・オブ・アルマトイ 区間優勝(第2ステージ)
2019年
編集- ブエルタ・ア・ムルシア 総合優勝、ポイント賞(第2ステージ優勝)
- ツール・ド・スイス 区間優勝(第2ステージ)
2020年
編集- ブエルタ・ア・ムルシア 区間優勝(第2ステージ)
- スペイン選手権 個人ロードレース 優勝
2021年
編集脚注
編集- ^ 【速報】ブランコプロがフエンテス事件への関与でL・サンチェスの調査を開始 - サイクルスポーツ.jp 2013年2月2日付
外部リンク
編集- ルイス・レオン・サンチェスのプロフィール - ProCyclingStats
- ルイス・レオン・サンチェス - サイクリングアーカイヴス