三津田健
三津田 健(みつだ けん、1902年〈明治35年〉4月29日 - 1997年〈平成9年〉11月28日)は、日本の俳優。本名は満田 健児(みつだ けんじ)。別名に高須 健児。
みつだ けん 三津田 健 | |||||
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本名 | 満田 健児(みつだ けんじ) | ||||
別名義 | 高須 健児 | ||||
生年月日 | 1902年4月29日 | ||||
没年月日 | 1997年11月28日(95歳没) | ||||
出生地 | 日本・東京府東京市牛込区矢来町[1](現在の東京都新宿区) | ||||
職業 | 俳優 | ||||
ジャンル | 映画、テレビドラマ、舞台 | ||||
活動期間 | 1931年 - 1995年 | ||||
配偶者 | 各務伊佐子(長女) | ||||
主な作品 | |||||
映画 『生きものの記録』 / 『世界詐欺物語・日本篇』 舞台 『女の一生』 『シラノ・ド・ベルジュラック』 | |||||
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文学座創立メンバーの1人であり、杉村春子と並んで同劇団の中心的俳優[2]として亡くなるまで在籍した。同座公演『シラノ・ド・ベルジュラック』では、初演以降141回もシラノを演じ、「シラノ役者」として知られた[3][4]。映画、テレビドラマにも脇役で活躍。同劇団内などでは「おとうちゃん」の愛称で呼ばれていた。
来歴・人物
編集1902年(明治35年)4月29日、東京府東京市牛込区矢来町(現在の東京都新宿区)に生まれる。4男1女の5人兄妹の末っ子で、父は英語教師をしていた[3]。1920年(大正9年)、東京府立第四中学校を卒業後、第一早稲田高等学院に入学するが、長兄の反対に遭って退学し、家出して東京駅の改札係になる[3]。翌1921年(大正10年)に長兄と和解し、杉浦重剛の称好塾を経て同校に再入学する[3]。
1924年(大正13年)、早稲田大学文学部英文科に入学[4]。1926年(大正15年)に投身自殺と服毒自殺を図るが、2度とも未遂に終わっている[3]。1927年(昭和2年)、劇作家を志して大学を中退、地球座に加入し、高須健児を芸名とする[4]。旗揚げ公演の『戦争の蠅』に出演し、加藤長治に師事した[3]。
1930年(昭和5年)、尾上菊五郎が創設した日本俳優学校予科に入学[3][4]。同期に植村謙二郎、里木佐甫良、山形勲らがいる。翌1931年(昭和6年)、日活太秦撮影所現代劇部に入社し、村田実監督の『海のない港』に本名で出演し映画デビューを飾った。やがて大部屋生活に飽き足らなくなり[3]、日本俳優学校本科に再入学した[4]。1935年(昭和10年)、俳優学校卒業と同時に日本俳優学校劇団に入った。
1937年(昭和12年)、杉村春子らと文学座の創立に参加し、芸名を三津田健とする。1940年(昭和15年)5月に同座運営委員、同年12月に代表者となった[3][5]。戦中は移動演劇隊の隊長として地方を巡演し、1945年(昭和20年)5月から9月にかけて劇団ごと石川県小松市に疎開する。戦後は1960年(昭和35年)に同座理事、1962年(昭和37年)に常任委員となり、文学座を支えた[3]。舞台では、『シラノ・ド・ベルジュラック』のシラノ役の演技が有名で、1951年(昭和26年)の初演以降141回も公演が行われた。その他『女の一生』の章介、『十三夜』の斎藤主計、『大寺学校』の光長などの当たり役がある[3]。
映画にも早くから出演しており、渋谷実監督の『やっさもっさ』を始め、今井正監督『にごりえ』、溝口健二監督『山椒大夫』、木下惠介監督『楢山節考』などで地味な脇役を演じたが、日伊仏蘭合作のオムニバス映画『世界詐欺物語』の日本篇では、見せ金で女をひっかけようとして、餅をのどにひっかけて死ぬケチな老作曲家[4]役で主演した。
高齢になっても演劇活動は衰えず、晩年は演劇界最長老[2]の俳優として、1995年(平成7年)まで舞台に立った。晩年期は別役実作品に多く出演し、1987年(昭和62年)の『ドン・キホーテより 諸国を遍歴する二人の騎士の物語』では当時85歳ながらも、元文学座座員だった中村伸郎とW主演し、芸術祭賞と紀伊國屋演劇賞を受賞した。
出演作品
編集映画
編集- 海のない港(1931年、日活)
- 小島の春(1940年、東京発声) - 宮田
- 母の地図(1942年、東宝映画) - 岸幾平吾
- 陸軍(1944年、松竹) - 友之丞
- 浦島太郎の後裔(1946年、東宝) - 豪田豪太郎
- 三本指の男(1947年、東横映画) - 久保銀造
- 新釈四谷怪談(1949年、松竹) - 一文字屋喜兵衛
- てんやわんや(1950年、松竹) - 清六
- 愛と憎しみの彼方へ(1951年、東宝) - 刑務部長
- 自由学校(1951年、松竹) - 羽根田
- わかれ雲(1951年、新東宝) - 藤村良平
- 風ふたたび(1952年、東宝)- 久松精二郎
- やっさもっさ(1953年、松竹) - 家令
- 続十代の性典(1953年、大映) - 校長先生
- 戦艦大和(1953年、新東宝) - 聯合艦隊司令部参謀
- にごりえ(1953年、文学座) - 斎藤主計
- 銭形平次捕物控 金色の狼(1953年、大家) - 喜助
- 山椒大夫(1954年、大映) - 藤原師実
- 心に花の咲く日まで(1955年、文学座) - 郵便屋
- 生きものの記録(1955年、東宝) - 荒木
- 柳生連也斎 秘伝月影抄(1956年、大映) - 徳川義直
- 四十八歳の抵抗(1956年、大映) - 矢崎部長
- 智恵子抄(1957年、東宝) - 八木敬一
- 夜の蝶(1957年、大映) - フランソワの客
- 危険な英雄(1957年、東宝) - 三原準之助
- 女殺し油地獄(1957年、東宝) - 山森森右衛門
- 悪徳(1958年、日映) - 白坂社長
- 楢山節考(1958年、松竹) - 照やん
- 眼の壁(1958年、松竹) - 昭和電業社長
- 絶唱(1958年、日活) - 橋本平吉郎
- 眠狂四郎無頼控 魔剣地獄(1958年、東宝) - 小早川淳斎
- 暗夜行路(1959年、東宝) - 佐伯氏
- 女が階段を上る時(1960年、東宝) - ビール会社重役・園田
- 忠直卿行状記 (1960年)
- 流転の王妃(1960年、大映) - 朝吹大将(本庄繁)
- 黒い画集 あるサラリーマンの証言(1960年、東宝) - 岡崎
- からっ風野郎(1960年、大映) - 川瀬
- 喧嘩太郎(1960年、日活) - 岩下隆介
- 悪い奴ほどよく眠る(1960年、東宝) - 有村公団総裁
- 闘牛に賭ける男(1960年、日活) - 高野圭一郎
- 女の勲章(1961年、大映) - 大原泰造
- 反逆児(1961年、東映) - 平岩親吉
- アラブの嵐(1961年、日活) - 黒木専務
- 娘と私(1962年、東宝) - 千鶴子の父
- 雲に向かって起つ(1962年、日活) - 岩見賢丈
- 松本清張のスリラー 考える葉(1962年、東映) - 村田露石
- 秦・始皇帝(1962年、大映) - 孟嘉
- 拝啓総理大臣様(1964年、松竹) - ルージュの父・藤原
- 二匹の牝犬(1964年、東映) - 三木
- 悪女(1964年、東映) - 円城礼次郎
- 卍(1964年、大映) - 先生
- 世界詐欺物語・日本篇(1964年)
- 廓育ち(1964年、東映) - 万春のおとうさん
- 仇討(1964年、東映) - 国家老・片貝頼母
- 昨日のあいつ今日のおれ (1965年、松竹)
- 赤ひげ(1965年、東宝) - まさえの父
- 脅迫(おどし)(1966年、東映) - 坂田
- 栄光への挑戦(1966年、石原プロ) - 八田隆平
- 斜陽のおもかげ(1967年、日活) - 津田文蔵
- 嵐来たり去る(1967年、日活) - 大友嘉助
- 人妻椿(1967年、松竹) - 有村喜助
- 眠れる美女(1968年、近代映画協会) - 初恋の少女の父
- 首(1968年、東宝) - 南東京大学教授
- 日本海大海戦(1969年、東宝) - 山県有朋[7]
- この青春(1971年、新星映画) - 山寺の和尚
- 必殺仕掛人(1973年、松竹) - 聖天の大五郎
- 小説吉田学校(1983年) - 幣原喜重郎
テレビドラマ
編集- 東芝日曜劇場(TBS)
- 第15回「釣堀にて」(1957年)
- 第160回「大つごもり」(1959年)
- 第202回「お犬さま係」(1960年)
- 第326回「四つの肖像」(1963年)
- 第459回「都ぞ弥生」(1965年) - 大岡宇一郎
- 久保田万太郎アワー(NTV)
- おはん(1957年)
- おりき(1958年)
- 文学座アワー / 泥棒と赤ん坊(1958年、NTV)
- ここに人あり(NTV)
- 第51回「さち子の結婚」(1958年)
- 第62回「第二の誕生日」(1958年)
- 第93回「月の宿」(1959年)
- テレビ劇場(NHK)
- 彼女は再び現れた(1958年)
- 長崎の風(1960年)
- 暁(1960年)
- 夜鵺(1961年)
- 臨港線の走る町(1962年)
- 利助の赤ん坊(1962年)
- 事件記者 第17話「仮面」(1958年、NHK) - 梅園高前
- ヤシカゴールデン劇場 / 雲と遊んだ(1958年、NTV)
- 東芝家族劇場 第2回「俺は許せない」(1959年、NET)
- 雑草の歌 第45回「神々の愛でし子」(1959年、NTV)
- お好み日曜座 / 命美わし(1959年、NHK)
- 灯、今も消えず / 近松門左衛門(1959年、NTV)
- 日立劇場(KR)
- 第5話「妻の書きおき」(1959年)
- 第12話「かくて新年は」(1959年)
- 第19話「友情の箱」(1960年)
- 第31話「象を喰った連中」(1960年)
- 三菱ダイヤモンド劇場 / お吟さま(1960年、CX)
- この空の下に 第13回「坑口」(1960年、NTV)
- NECサンデー劇場(NET)
- 焔の像(1960年) - 平山碧山
- 女殺油地獄(1960年)
- 小指(1960年)
- サンヨーテレビ劇場 / 血と虹(1960年、KR) - 川岸中佐
- 女の四季(NTV)
- 第19・20回「好日悪日」(1960年)
- 第21・22回「花嫁衣装」(1960年)
- おかあさん 第48回「蛇の夜」(1960年、KR)
- 灰色のシリーズ 第19・20回「急行出雲」(1960年、NHK)
- 侍(CX)
- 第8回「生きていた秀光」(1960年)
- 第26回「孤剣」(1961年)
- グリーン劇場 第21回「霜柱」(1961年、TBS)
- 松本清張シリーズ・黒い断層 第40回「支払い過ぎた縁談」(1961年、TBS) ※主演
- 西鶴物語 第17回「勘当者徳三郎」(1961年、NET)
- 決定的瞬間(NTV)
- 第18回「ブーム」(1961年)
- 第26回「笑い」(1961年)
- 東芝土曜劇場(CX)
- 第111回「激しい流れ」(1961年)
- 第238回「みんなが見ている」(1963年) - 川畑教授
- テレビ指定席(NHK)
- 鳩を売る少年(1961年)
- 永遠のためいき(1961年)
- 夜の出帆(1966年)
- 文芸劇場(NHK)
- 第35回「最後の枝」(1962年)
- 第66回「小さな王国」(1963年)
- 夫婦百景(NTV)
- 第217回「娘・父・母」(1962年)
- 第352回「翡翠」(1966年)
- 第356回「薔薇とおから」(1966年)
- 結婚 第10回「鳥籠」(1962年、CX)
- 近鉄金曜劇場(TBS)
- 勝負師(1962年)
- 若き日の摂津守(1963年)
- 破魔矢(1965年)
- 激流にのれ(1966年)
- 創作劇場 / 予告された椅子(1962年、NHK)
- シャープ火曜劇場 第68回「孤愁」(1962年、CX) - 宿の主人
- NHK大河ドラマ(NHK)
- ダイヤル110番 第279話「捜査二課16号室」(1963年、NTV)
- 嫁ぐ日まで 第1回「娘ごころ」(1963年、CX)
- 判決(NET)
- 第19話「地面師」(1963年)
- 第38話「傷ついたキャンパス」(1963年)
- 第75話「活きた矢」(1964年)
- 第115話「太陽は見放さない」(1964年)
- 第145話「この壁を破れ」(1965年) - 院長
- 第187話「心の橋」(1966年)
- 日本映画名作ドラマ / 貸間あり(1963年、NET)
- 一千万人の劇場 / 小さき闘い(1963年、CX)
- 男嫌い(1963年、NTV) - 叔父
- ライオン奥様劇場 / 或る女(1964年、CX)
- 日産スター劇場(NTV)
- 喪服の女(1965年)
- 嵯峨人形(1965年)
- 素敵な犬と可愛い猫と(1965年)
- でんぐり返れ19才(1965年)
- NHK劇場(NHK)
- 落ち梅記(1965年)
- 春うらら(1966年)
- 雨戸をあけて(1966年)
- 去年の秋(1968年)
- 風雪 / 鉄の神様本多光太郎(1965年、NHK) - 北条時敬総長
- シオノギテレビ劇場 / 戸田家の兄妹(1965年、CX)
- 剣(NTV)
- 第14回「天一坊と伊賀亮」(1967年) - 松平伊豆守
- 第27回「首斬り浅右衛門」(1967年)
- 銀河ドラマ(NHK)
- 戦国艶物語(1969年 - 1970年、TBS) - 本多忠政
- ポーラテレビ小説 / 安ベエの海(1969年 - 1970年、TBS)
- プレイガール 第138話「魚は陸で女は海で釣れ」(1971年、12CH)
- 必殺仕掛人 第33話「仕掛人掟に挑戦!」(1973年、ABC / 松竹) - 音蔵
- 太陽にほえろ! 第47話「俺の拳銃を返せ」(1973年、NTV) - ポエムのマスター
- 子連れ狼 第2シリーズ 第7話「狼来たりなば」(1974年、NTV) - 清右衛門
- 日本沈没 第9話「海底洞窟の謎」(1974年、TBS / 東宝) - 大西良夫
- 日本巌窟王 第22話「火の女お夕」(1979年、NHK) - 覚禅
- おやじの台所 第4話「夫と姑の関係は?」(1981年、ANB) - 森崎喜代治
- おさんの恋(1985年10月12日、NHK) - 三右衛門
舞台
編集- 別れも諭し(1938年) - モーリス
- クノック(1938年) - クノック
- 魚族(1938年) - 父親
- ゆく年(1938年) - 庄三郎
- 秋水嶺(1938年) - 山口壱策
- 釣堀にて(1938年) - ボーイ
- かどで(1939年) - 仙二郎
- 蒼海亭(1939年) - セザール
- 可児くんの面会日(1939年) - 泊
- 旧友(1939年) - 山野文治
- ロミオとジュリエット(1939年) - ロミオ
- マントンにて(1939年) - ルイ老人
- 売られる開墾地(1939年) - 清作
- 瀬戸内海の子供ら(1940年)
- 炬火おくり(1940年) - シタンジイ
- 歯車(1940年) - 石津清松
- 野鴨(1940年) - グレーゲルス・ヴェルレェ
- ルリュ爺さんの遺言(1940年) - アレクザンドル爺さんおよびルリュ爺さん
- かっこう(1940年) - 小使
- ファニー(1940年、1952年) - セザール
- バスツール(1941年) - 老学者
- 巡礼(1941年) - 下男
- 陳夫人(1941年) - 陳阿山
- わが町(1941年) - 進行係
- 弥太五郎源七(1941年) - 捕吏
- 佐宗医院(1941年) - 佐宗五朗
- 黄塵(1942年) - 上野
- 富島松五郎伝(1942年、1969年) - 尾形重蔵
- 落葉樹(1942年) - 泰秀
- 町の音(1942年) - 玉吉
- 海彦山彦(1943年) - 海彦
- 北京の幽霊(1943年) - 平田博士
- お豊さん(1943年) - 正太郎
- 勤王届出(1943年) - 下国東七郎
- 寿の町(1943年) - 池見庄吉
- 田園(1943年) - 村長桑名
- 歓呼の町(1944年) - 古川周平
- 我等何をなすべきか(1944年) - 重松慎蔵
- 鳥獣合戦(1944年) - 虎オヒト宰相・怪獣チウダ博士
- 棒押し(1944年) - 父親藤兵衛
- 海はあかね雲(1945年) - 司令
- 結婚の申し込み(1945年) - 秩父番助
- 女の一生(1945年、1960年、1968年) - しずの弟章介
- 太平洋の防波堤(1945年) - 老船頭忠五郎
- 海の音(1945年) - 影村勝造
- 冬(1946年) - その叔父喜兵衛
- 河(1946年) - 詩人清水信太郎
- 浦島と乙姫(1946年) - 老作家浦島
- 故郷の声(1946年) - 卯吉
- 或る女(1946年) - 倉地三吉
- 商船テナシティー(1946年) - 港の労働者
- 寒鴨(1947年) - 駐在岩田
- 孤客(1947年) - フィラント
- 結婚申込(1947年) - チェブコフ
- 戸を開け、さらずば閉じよ(1947年) - 伯爵
- 署長さんはお人好し(1947年、1951年) - 警察署長
- あきくさばなし(1947年) - 庄吉
- シラノ・ド・ベルジュラック(1947年、1951年、1967年) - シラノ
- トルアデック氏の放蕩(1948年) - トルアデック氏
- 雲の涯(1948年) - 儀順
- 挿話(1949年) - 師団長倉田
- 姫岩(1949年) - 歩いてきた男
- 速水女塾(1949年) - 秀策
- わが心高原に(1949年) - ジャスパア・マッグレガア
- ママの貯金箱(1949年) - クリス伯父さん
- かくて新年は(1949年) - 庫純
- 娼婦マヤ(1950年) - ヴィクトール
- クック船長航海異聞(1950年) - 酋長ウートゥール
- ワーニャ伯父さん(1951年) - テレーギン
- 武蔵野夫人(1951年) - 萩野長作
- マリウス(1952年、1984年) - セザール
- セザール(1952年) - セザール
- 祖国喪失(1952年) - 朱慶昭
- 娼婦マヤ(1952年) - 航海者
- 長いクリスマス・ディナー(1952年) - ブランドン
- 孤憑(1952年) - 毅然とした読み手
- 欲望という名の電車(1953年) - スティーブ・ハブル
- 島(1953年) - 南条善作
- 夜の向日葵(1953年) - 松阪犀翁
- 富島松五郎伝(1953年) - 富島松五郎
- 思い出を売る男(1954年) - 通行人
- どん底(1954年) - 役者
- 探偵物語(1954年) - ル・プロディ刑事
- 作者を探す6人の登場人物(1955年) - 演出家
- ハムレット(1955年) - クローディアス
- なよたけ(1955年) - 石ノ上ノ綾麻呂
- ヤシと女(1956年) - スケート協会理事長光村
- 肥前風土記(1956年) - グランピエル
- 鹿鳴館(1956年) - 宮村陸軍大将
- 二号(1957年) - 武本
- 大寺学校(1957年) - 大寺三平
- 楊貴妃(1957年) - 高力士
- 明智光秀(1957年) - 小栗栖長兵衛
- お月さまのジャン(1957年) - マルスリンの前の情夫リシア
- 守銭奴(1957年) - アンセルム
- 国性爺(1958年) - 老一官
- マクベス(1958年) - ダンカン
- 薔薇と海賊(1958年) - 勘次
- がらしあ細川夫人(1959年) - 細川幽斎
- 怒りを込めて振り返れ(1959年) - レッドファン大佐
- 黄色と桃色の夕方(1959年) - 堀内梅太
- 熱帯樹(1960年) - 恵三郎
- 陽気な幽霊(1960年) - ブラッドマン博士
- 塔(1960年) - 黒住大蔵
- 十日の菊(1961年) - 垣見
- パリ繁昌記(1962年) - ガストン
- 光明皇后(1962年) - 橘諸兄
- 守銭奴(1962年) - アルパゴン
- 調理場(1963年) - マランゴ
- 日本の孤島(1963年) - 皿貝練平
- トスカ(1963年) - アッタヴァンティ侯爵
- 雨空(1963年) - 長平
- 萩すすき(1963年) - 長平
- 大麦入りのチキンスープ(1964年) - ハイミイ・コソップ
- 夜長(1965年) - 望月三吉
- 友絵の鼓(1965年) - 万次郎
- 戦場のピクニック(1965年) - ペバン氏
- おりき(1965年) - 結城朝之助
- 十三夜(1965年) - 斎藤主計
- 女学生(1966年) - クリザール
- 山袋(1966年) - 祝辞の声
- おりき(1966年) - 源七
- 5人のモヨノ(1967年) - 竹谷進之助
- 大寺学校(1967年) - 光長正広
- 薔薇よりも孔雀(1968年) - 井之口利之
- メアリー・スチュアート(1968年) - メルビル
- 五稜郭血書(1969年) - 高松凌雲
- あわれ彼女は娼婦(1970年) - フローリオ
- 花の館(1970年) - 相阿弥
- 華岡青洲の妻(1971年) - 良庵
- 怒濤(1971年) - 長谷川泰
- にごりえ(1971年) - 松田
- 枕氏の日本夫人(1972年) - 小牧繁太
- ふるあめりかに袖はぬらさじ(1972年) - 岡田
- おさい権三(1973年) - 岩木忠太兵衛
- 怪談牡丹灯籠(1974年) - 良石和尚
- 天守物語(1974年) - 近江之丞桃六
- おおつごもり(1975年) - 宇太郎
- 鬼灯(1975年) - 田川兵庫入道
- 開化草子電信お玉(1976年) - 黒沼剛輔
- 土曜・日曜・月曜(1976年) - アントニオ
- 金木犀はまだ咲かない(1977年) - 馬越三右衛門
- 日本少年ドン・キホーテに遇う(1978年) - ドン・キホーテ
- 日の浦姫物語(1978年) - 宗親
- 東海道おらんだ怪談(1978年) - 甚左衛門・吉兵衛・源四郎
- もず(1979年) - 一福の主人
- 乱(1980年) - 海老名敬斎
- ハロルドとモード(1981年) - 神父
- ドレッサー(1981年) - サー
- 新釈金色夜叉(1981年) - 鴨沢隆三
- 息子はつらいよ(1982年) - おやじニック
- 桜の園(1982年) - フィールス
- ジョバンニの父への旅(1987年) - 男
- ドン・キホーテより 諸国を遍歴する二人の騎士の物語(1987年) - ドン・キホーテ(中村伸郎との共演)
- 好色一代女(1988年) - 柊木藤右衛門
- 場所と思い出(1988年) - 男
- ももからうまれたももたろう(1988年) - 男
- 遊・遊・家族(1989年) - マーチン・ヴァンダーホフ
- 山猫からの手紙(1990年) - 男
- 傾く時のなかで(1992年) - 父
- 鼻(1994年) - 男
- 雛(1995年) - 男
吹き替え
編集- 白雪姫 (1937年、ウォルト・ディズニー・カンパニー) - グランピー(※大映上映版)
- ピノキオ (1940年、ウォルト・ディズニー・カンパニー) - ゼベット(※大映上映版)
- わんわん物語 (1955年、ウォルト・ディズニー・カンパニー) - ジョック(※大映上映版)
- わが道を行く TVシリーズ (1963年 - 1964年、NHK) - フィッツギボンズ神父(レオ・G・キャロル)
受賞・受章歴
編集脚注
編集- ^ 三津田健、KINENOTE、2014年12月5日閲覧
- ^ a b 『毎日新聞』東京朝刊 1997年11月29日 31面
- ^ a b c d e f g h i j k 三津田健、新撰 芸能人物事典 明治〜平成、コトバンク、2014年12月5日閲覧
- ^ a b c d e f 『日本映画俳優全集・男優編』、キネマ旬報社、1979年、p.564
- ^ 北見治一『回想の文学座』、中央公論社、1987年、p.24
- ^ 当たり前「シラノ」読売新聞1997年11月29日朝刊39面
- ^ 東宝特撮映画全史 1983, p. 537, 「主要特撮作品配役リスト」
- ^ 日本新劇製作者協会・協会賞受賞者一覧、2014年12月5日閲覧
参考文献
編集- 『東宝特撮映画全史』監修 田中友幸、東宝出版事業室、1983年12月10日。ISBN 4-924609-00-5。
外部リンク
編集- 三津田健 - 日本映画データベース
- 三津田健 - allcinema
- 三津田健 - KINENOTE
- Ken Mitsuda - IMDb
- 三津田健 - MOVIE WALKER PRESS
- 三津田健 - テレビドラマデータベース