中古音(ちゅうこおん)は、音韻学上、南北朝時代後期から、五代初にかけて使用された中古中国語の音韻体系。南北朝後期、隋から唐代初期の中古音を前期中古音、唐代中期から五代・宋にかけての中古音を後期中古音に分ける。中古音で重要なのは前期中古音なので、その中心となる時代から隋唐音と呼ばれることもある。狭義としては、中古音の復元の中心となる『切韻』に示されている音韻体系を指す。

中古音は、『切韻』などの韻書韻図、現代中国語の諸方言、日本語朝鮮語ベトナム語など周辺言語の漢字音の研究から推定される。

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