丸尾常喜
丸尾 常喜(まるお つねき、1937年3月29日[1] - 2008年5月7日[2])は、日本の中国近現代文学者。東京大学東洋文化研究所名誉教授。
人物情報 | |
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生誕 |
1937年3月29日 日本熊本県 |
死没 | 2008年5月7日 (71歳没) |
出身校 | 東京大学、大阪市立大学 |
学問 | |
研究分野 | 中国文学(中国近現代文学) |
研究機関 | 北海道大学、東京大学東洋文化研究所 |
学位 | 文学博士 |
経歴
編集1939年、熊本県生まれ。東京大学文学部中国文学科で学び、1962年に卒業。大阪市立大学大学院修士課程に進み、1964年に中退。その後は熊本県立人吉高等学校教諭として教鞭を執った。
1968年、北海道大学文学部助手となり、1973年に助教授昇格。1990年より東京大学東洋文化研究所教授[3]。1992年、学位論文『魯迅と伝統に関する基礎的考察』を東京大学に提出して文学博士号を取得[4]。1997年定年退官、名誉教授。2005-2008年日本中国学会理事長。2008年胃がんのため札幌市の病院で死去。
研究内容・業績
編集専門は中国の近現代文学。特に魯迅を研究対象として近代中国の社会と思想を考察し、著作を残している。
著作
編集著書
編集共著
編集翻訳・注釈
編集- 『中国小説の歴史的変遷 魯迅による中国小説史入門』魯迅著、訳注 凱風社 1987
- 『球磨先哲遺稿 犬童球渓輯』種元勝弘共訓読・注釈 1994
- 「山峡にて」艾蕪著、丸尾訳(所収『中国現代文学珠玉選』小説 1 二玄社 2000)
- 「菉竹山房」呉組緗著、丸尾訳(所収『中国現代文学珠玉選』小説2 二玄社 2000)
- 「心経」張愛玲著、丸尾訳(所収『中国現代文学珠玉選』小説 3 (女性作家選集) 二玄社 2001)