丸山浩 (デザイナー)
経歴
編集東京デザイナー学院卒業後[1]、株式会社オリエンタルランドのディズニーランドに入社する[出典 3]が、商品部に配属されるなど美術部門に異動できることはなく4年ほど勤めた[9]。その後、テレビ番組『早見優のアメリカンキッズ』のキャラクターデザインでデザイナーとしてデビュー[出典 4]。
1992年に円谷プロダクションへ入社[出典 5]。同社で怪獣ショーのスーツ修繕やイベント関連の美術などを経て、特撮テレビドラマ「ウルトラシリーズ」のデザイン作業に関わり、1995年の『ウルトラマンネオス』で初めてウルトラマンのデザインを担当し、翌年の『ウルトラマンティガ』でメインデザイナーに抜擢され[2][5]、平成ウルトラシリーズで新たなウルトラヒーロー像を生み出した[4][6]。
2008年1月21日に退社して実相寺組へ移籍。それと前後してテレビアニメ『デビルマンレディー』(1998年 - 1999年放送)など円谷プロ作品以外にも参加するようになっており[10]、2012年には『仮面ライダーウィザード』へ参加した[12][2][注釈 1]。
TCG『バトルスピリッツ』『カードファイト!! ヴァンガード』『STAR WARS』のカードデザイン・イラストも一部手がける[出典 6]。
人物
編集ウルトラシリーズの平成三部作の中で、最もプレッシャーのかかった作品として『ウルトラマンティガ』を挙げており、「テレビシリーズを担当するのは初めてで、クランクインまで時間が短く、ダントツで一番かも知れません」と語り、思い入れのある怪獣についても「『ティガ』に登場したキリエロイドです」と具体名を挙げて発言している[13]。
作品
編集特記の無いものは基本的にデザイナーとして参加。
ウルトラシリーズ
編集- ウルトラマンVS仮面ライダー(1993年) - キャラクターコーディネート
- ウルトラマンネオス パイロット版(1995年)[14][15]
- ウルトラマンティガ(1996年)[14][15]
- ウルトラマンダイナ(1997年)[14][15]
- ウルトラマンガイア(1998年)[14][15]
- ウルトラマンナイス(1999年)[14][15]
- ウルトラマンライブステージ(2000年)[14][15]
- ウルトラマンコスモス(2001年)[14][15]
- ULTRA N PROJECT[16][15]
- ウルトラマンマックス(2005年)[14][15]
- ウルトラマンメビウス(2006年)[14][15]
- ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟(2006年)[出典 7]
- ウルトラ出光人(2007年)[14][15]
- ULTRASEVEN X(2007年)[14][15]
- ウルトラギャラクシー大怪獣バトル(2007年)[14][15]
- 大決戦!超ウルトラ8兄弟(2008年) - ヒーロースーツ監修[14][15]
- ウルトラマンオーブ THE ORIGIN SAGA(2016年)[14][15]
仮面ライダーシリーズ
編集- 仮面ライダーウィザード(2012年)[14][15]
その他の特撮
編集- ムーンスパイラル(1996年) - ロゴデザイン[14][15]
- ゴジラ×メカゴジラ(2002年) - デザインワークス[出典 8][注釈 2]
- 生物彗星WoO(2006年)[出典 7]
- 時空警察ヴェッカーシグナ[10]
- 時空警察ハイペリオン(2009年)[14][15]
- 都市伝説セピア アイスマン(2009年)[出典 7]
- アウターマン(2015年)[18][14][15]
- HE-LOW THE FINAL(2022年)[15]
アニメ
編集- デビルマンレディー(1998年)[14][15]
- 妖怪人間ベム -HUMANOID MONSTER BEM-(パイロット版)[10]
- バトルスピリッツシリーズ
- バトルスピリッツ 少年突破バシン(2008年)[14][15]
- バトルスピリッツ 少年激覇ダン(2009年)[14][15]
- バトルスピリッツ ブレイヴ(2010年)[14][15]
- バトルスピリッツ 覇王(2011年)[14][15]
- バトルスピリッツ ソードアイズ(2012年)[14][15]
- 最強銀河 究極ゼロ 〜バトルスピリッツ〜(2013年)[14][15]
- バトルスピリッツ 烈火魂(2015年)[14][15]
- バトルスピリッツ ダブルドライブ(2016年)[14][15]
- バトルスピリッツ サーガブレイヴ(2019年)[14][15]
- バトルスピリッツ 赫盟のガレット(2020年)
- SSSS.GRIDMAN(2018年)[14][15]
- SSSS.DYNAZENON(2021年)[15]
- グリッドマン ユニバース(2023年)[19]
その他テレビ番組
編集- 早見優のアメリカンキッズ(1988年、中京テレビ) - キャラクターデザイン、美術進行[14][15]
- Hayami English Network(1994年、中京テレビ)[出典 10]
- キャプテン☆ドみの(2007年)[20]
その他の作品
編集- ワイルドアームズ セカンドイグニッション(1999年、PlayStation用ゲーム)[14][15]
- コードギアス 反逆のルルーシュ(2012年、舞台) - 造形プロデューサー[14][15]
- ナムコ・ファンドレッド(ナムコヒーローズベースオリジナルキャラクター)[21]
アトラクション施設
編集著書
編集- 丸山浩ウルトラデザイン画集 洋泉社(映画秘宝COLLECTION) 2018年11月7日
- 丸山浩『丸山浩特撮デザインワークス』洋泉社、2019年12月6日。ISBN 978-4-8003-1684-4。
- 丸山浩『丸山浩ウルトラデザイン画集 光の記憶 ウルトラマンティガ・ダイナ・ガイア編』ホビージャパン、2022年7月27日。ISBN 978-4-7986-2876-9。
脚注
編集注釈
編集出典
編集- ^ a b c d e f FCGMG 2002, p. 63, 「INTERVIEW08 丸山浩」
- ^ a b c d e f g h i 3式機龍コンプリーション 2016, p. 53, 「STAFF MESSAGE 丸山浩」
- ^ a b c d 宇宙船編集部 編「Design! Design! Design! 丸山浩編」『ウルトラマンマックス マックス!マックス!マックス!怪獣大画報』円谷プロダクション 監修、朝日ソノラマ〈ファンタスティックコレクション〉、2006年10月30日、67頁。ISBN 4257037350。
- ^ a b c d e f 丸山浩 2019, p. 289
- ^ a b c d 完全超悪 2020, p. 335, 「デザイナー紹介/あとがき」
- ^ a b c d e f デザイン画集TDG編 2022, p. 256
- ^ 丸山浩のプロフィール|Ameba (アメーバ)(archive.isによる2014年1月1日分キャッシュ)
- ^ 2016年4月21日12時58分ツイート 丸山浩 (hiro_mrym) - Twitter(archive.todayによる2016年4月23日分キャッシュ)
- ^ 2016年4月21日1時11分ツイート 丸山浩 (hiro_mrym) - Twitter(archive.todayによる2016年4月23日分キャッシュ)
- ^ a b c d e f 丸山 浩 | 実相寺組
- ^ 丸山浩 (hiro_mrym) - Twitter
- ^ a b c 「錆し光の記憶」(archive.todayによる2014年1月1日分キャッシュ)
- ^ 『ウルトラマン ティガ・ダイナ・ガイア パーフェクトガイド』、2019年4月30日発行、ぴあ株式会社、P35。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab ac ad ae af ag ah ai aj ak al am an ao ap aq ar as at au av aw ax 丸山浩 2019, p. 287, 「丸山浩主要作品リスト」
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab ac ad ae af ag ah ai aj ak al am an ao ap aq ar as at au av aw ax ay az ba デザイン画集TDG編 2022, p. 255, 「丸山浩主要作品リスト」
- ^ 丸山浩 2019, p. 274, 「丸山浩デザイン解説 ULTRA N PROJECT」
- ^ a b 東宝SF特撮映画シリーズSPECIAL EDITION 2003, p. 32, 「[インタビュー] 丸山浩」
- ^ 悪の特撮ヒーローVS戦隊俳優、塩谷瞬主演の映画『アウターマン』 - movieニュース : CINRA.NET
- ^ “アニメ『ULTRAMAN』地上波放送決定!完全新作アニメ『SSSS.DYNAZENON』制作決定!「TSUBURAYA CONVENTION 2019」オープニングセレモニーレポート!”. 円谷ステーション. 円谷プロダクション (2023年3月24日). 2023年2月10日閲覧。
- ^ 丸山浩 2019, p. 281, 「丸山浩デザイン解説 ULTRASEVEN X」
- ^ 丸山浩 2019, pp. 283–284, 「丸山浩デザイン解説 ナムコ・ファンドレッド」
出典(リンク)
編集参考文献
編集- 『ゴジラ×メカゴジラ』朝日ソノラマ〈ファンタスティックコレクション〉、2002年12月30日。ISBN 4-257-03668-0。
- 『ゴジラ×メカゴジラ 2003』東宝〈東宝SF特撮映画シリーズ SPECIAL EDITION〉、2003年1月25日。ISBN 4-924609-83-8。
- 『ゴジラ×3式機龍〈メカゴジラ〉コンプリーション』ホビージャパン、2016年12月21日。ISBN 978-4-7986-1353-6。
- 『平成仮面ライダー怪人デザイン大鑑 完全超悪』ホビージャパン、2020年12月24日。ISBN 978-4-7986-2338-2。
外部リンク
編集- 「錆し光の記憶」
- 丸山 浩 Hiroshi Maruyama (@hiro_mrym) - X(旧Twitter)
- Hiroshi Maruyama (@maru78) - Instagram