倉田清
日本のフランス文学者
倉田 清(くらた きよし、1928年2月6日 - 2002年[1])は、日本のフランス文学者、翻訳家。神奈川大学名誉教授。
概要
編集東京府生まれ。1953年東京外国語大学フランス学科卒。1958年から1960年までパリ大学文学部留学。上智大学助教授、教授、神奈川大学教授、1998年定年退任、名誉教授。
シャルル・ペギーを中心にキリスト教文学を研究、翻訳した。フランス語のみならずイタリア語、スペイン語、英語に通じ、語学教科書も数多く執筆した。
著書
編集- 『愛の悲劇と神秘 フランス文学講義』(南窓社) 1966
- 『自然と恩寵 フランシス・ジャムの詩の世界』(中央出版社) 1966
- 『シャルル・ペギーの思想の形成と発展 社会主義と神秘主義』(南窓社) 1971
- 『やさしく話すフランス語 パリ旅行会話』(第三書房) 1976
- 『仏文和訳の実際』(大修館書店) 1977
- 『仏文和訳の方法 条件法・接続法マスター』(大修館書店) 1995
- 『いちばんやさしいフランス語会話入門』(池田書店) 2001
共著
編集翻訳
編集- 『他人の重み』(ボリス・シモン、東峰書院) 1960
- 『ペンの奉仕』(A・ド・パルヴィエ、ドン・ボスコ社、カトリック全書) 1961
- 『聖イグナチオの霊性』(ジョゼフ・ド・ギベール、中央出版社) 1963
- 『シャルル・ド・フコーの霊的遍歴』(ジャン・フランソワ・シックス、エンデルレ書店) 1964、のち改題『シャルル・ド・フーコー』(聖母文庫)
- 『神は人々とともに』(A・コルベジェ、中央出版社) 1965
- 『聖書の主要テーマ』(ボアマール他、磯見辰典, 吉田啓太共訳、南窓社、聖書研究叢書) 1965
- 『ミケランジェロの生涯』(ロマン・ロラン、角川文庫) 1966
- 『ジャンセニスム』(ルイ・コニェ、朝倉剛共訳、白水社、文庫クセジュ) 1966
- 『ジャム詩集』(三笠書房、世界の名詩集) 1967
- 『新約聖書』(オスカー・クルマン、白水社、文庫クセジュ) 1967
- 『にんじん』(ジュール・ルナール、ポプラ社、世界の名著) 1968
- 『教会一致運動』(マドレーヌ・バロ、波木居純一共訳、白水社、文庫クセジュ) 1970
- 『詩とは何か その位置について』(ジャック・マリタン, ライサ・マリタン、南窓社) 1970
- 『進歩の危機』(フランソワ・ド・クロゼ、朝倉剛共訳、日本経済新聞社) 1973
- 『世界反戦詩集 戦争と平和』(角川文庫) 1973
- 『フランス文学ハンドブック ヌーヴォー・ロマンからシャンソン・ド・ロランへ』(ピエール・ブリュネル, ドニ・ユイスマン、朝倉剛共訳、白水社) 1974
- 『貧しい人に福音を アントワーヌ・シュヴリエの生涯』(ジャン-フランソワ・シックス、エンデルレ書店) 1976、のち改題『福者シュヴリェ神父』(聖母文庫)
- 『深き淵より 現代の詩篇』(エルネスト・カルデナル、ヨルダン社) 1979
- 『聖人たちの知恵 教父および教会著作家選集』(M・デ・ブラバンデレ編、中央出版社) 1979
- 『フランシス・ジャム詩集』(朝日出版社) 1980
- 『カトリック 過去と未来』(J・ダニエルー, J・オノレ, P・プーパール、朝倉剛共訳、ヨルダン社) 1981
- 『ヴェルサイユの歴史』(リュック・ブノワ、瀧川好庸共訳、白水社、文庫クセジュ) 1999
- 『祈り 地上に平和を 倉田清訳詩集』(ドン・ボスコ社) 2000
- 『語の選択』(ジャック・クラレ、中川恭明共訳、白水社、文庫クセジュ) 2001
脚注
編集- ^ 『仏文和訳の実際』著者略歴より。
参考文献
編集- 「人文研究」 倉田清教授退職記念号(神奈川大学) 1998