山口県立防府高等学校
山口県防府市にある高等学校
山口県立防府高等学校(やまぐちけんりつ ほうふこうとうがっこう、 英語: Yamaguchi Prefectural Hofu High School)は、山口県防府市岡村町に所在する公立の高等学校。略称「防高」(ぼうこう)。
山口県立防府高等学校 | |
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北緯34度2分51秒 東経131度34分15.1秒 / 北緯34.04750度 東経131.570861度座標: 北緯34度2分51秒 東経131度34分15.1秒 / 北緯34.04750度 東経131.570861度 | |
過去の名称 |
【旧制中学校】 周陽学舎 周陽中学校 防府中学校 山口県立防府南高等学校 【高等女学校】 佐波高等女学校 防府高等女学校 防府女子高等学校 山口県立防府北高等学校 |
国公私立の別 | 公立学校 |
設置者 | 山口県 |
学区 | 全県一学区 |
併合学校 |
山口県立防府商工高等学校 山口県立防府南高等学校 山口県立防府北高等学校 |
校訓 | 智育・徳育・体育 |
設立年月日 | 1877年 |
共学・別学 | 男女共学 |
分校 | 佐波分校 |
課程 | 全日制課程 |
単位制・学年制 | 学年制 |
設置学科 |
普通科 衛生看護科 |
専攻科 | 衛生看護科 |
学期 | 3学期制 |
学校コード | D135210000149 |
所在地 | 〒747-0803 |
山口県防府市岡村町2-1 | |
外部リンク | 公式サイト |
ウィキポータル 教育 ウィキプロジェクト 学校 |
概要
編集- 歴史
- 1877年(明治10年)創立の「山口県立防府中学校」と1909年(明治42年)創立の「山口県立防府高等女学校」を前身とする。1948年(昭和23年)の学制改革の際にそれぞれ新制高等学校となった後、1950年(昭和25年)に統合され、現校名となった。1990年代後半ごろまでは男女共学でありながら、男子と女子を別の棟(教室)に分けて授業を行う男女併学制の伝統があったものの、2000年代前半の男女混合クラスを1クラス創設した過渡期を経て、現在では完全男女共学制となっている。2017年(平成29年)に創立140周年を迎えた。
- 校地
- JR防府駅南側にある桑山(くわのやま)の東麓に立地している。山口県立防府商工高等学校とは運動場を挟んで向かい合っており、運動場の真ん中を両校の野球部の防球ネットなどで分割し、共有している全国的にも珍しい高校である[要出典]。
- 学区
- 2002年(平成14年)に県立高等学校の普通科通学区域の見直し(統合・拡大)が実施され、防府学区は山口学区と統合、これにより旧防府学区内の中学校出身者の山口高校普通科受験(あるいは旧山口学区内の中学校の防府高校普通科受験)が容易となった。
- 衛生看護科- 全県学区(山口県全域)
- 専攻科
-
- 衛生看護科(高校3ヶ年に加えさらに2ヶ年、計5ヶ年)
沿革
編集- 旧制中学校(男子校)
- 1877年(明治10年)3月18日 - 「私立周陽学舎」が開校。修業年限を4ヶ年とする。
- 1898年(明治31年)4月6日 - 「佐波郡立周陽学校」に改称。
- 1904年(明治37年)4月1日 - 「私立周陽学校」に改称。
- 1908年(明治41年)4月1日 - 中学校令により、「防府町外七か村学校組合立周陽中学校」に改称。
- 1915年(大正4年)4月1日 - 県立移管により、「山口県立周陽中学校」に改称。
- 1923年(大正12年)4月1日 - 「山口県立防府中学校」に改称。
- 1947年(昭和22年)4月1日 - 学制改革(六・三制の実施)により、旧制中学校の募集を停止し、暫定的に新制中学校を併設(以下・併設中学校)。
- 同年3月時点で旧制中学校1・2年生(1945年(昭和20年)と1946年(昭和21年)入学生)を併設中学校に収容し、新制中学校2・3年生とする。
- 1948年(昭和23年)
- 3月31日 - 山口県立防府中学校が廃止。
- 4月1日 - 学制改革(六・三・三制の実施)により、「山口県立防府高等学校」(新制高等学校・男子校・初代)が発足。
- 1949年(昭和24年)
- 3月31日 - 暫定的に設置していた併設中学校を廃止。
- 4月21日 - 山口県立防府商工高等学校を統合し、「山口県立防府南高等学校」と改称。
- 高等女学校
- 1909年(明治42年)4月1日 - 「佐波郡立高等女学校」が開校。
- 1920年(大正 9年)5月28日 - 「佐波郡立山口県佐波高等女学校」に改称。
- 1923年(大正12年)4月1日 - 県立移管により、「山口県立防府高等女学校」に改称。
- 1947年(昭和22年)4月1日 - 学制改革(六・三制の実施)により、高等女学校の募集を停止。
- 1948年(昭和23年)
- 3月31日 - 山口県立高等女学校を廃止。
- 4月1日 - 学制改革(六・三・三制の実施)により「山口県立防府女子高等学校」(新制高等学校)が発足。
- 1949年(昭和24年)4月21日 - 「山口県立防府北高等学校」に改称。
- 防府高等学校(二代目、現在)発足
- 1950年(昭和25年)
- 4月1日 - 山口県立防府北高等学校と山口県立南高等学校が統合され、「山口県立防府高等学校」(現校名)と改称。
- 全日制(普通課程と商業課程)・定時制(商業課程と工業課程)を設置。
- 5月25日 - 定時制簿記珠算科(1年制)を新設。
- 4月1日 - 山口県立防府北高等学校と山口県立南高等学校が統合され、「山口県立防府高等学校」(現校名)と改称。
- 1953年(昭和28年)4月1日 - 家庭課程家庭科を設置。全日制商業課程および定時制が分離し、山口県立防府商業高等学校として独立。
- 1964年(昭和39年)3月31日 - 家庭課程家庭科廃止。
- 1965年(昭和40年)4月1日 - 文部省(現:文部科学省)の告示により准看護婦学校に指定され、衛生看護科を設置。
- 2002年(平成14年)4月1日 - 衛生看護専攻科を設置し、文部科学省から看護師学校に指定される。
- 2012年(平成24年)4月9日 - 佐波高等学校の敷地内に佐波分校を設置。
部活動
編集- 運動部
- テニス部
- バスケットボール部
- バレーボール部
- サッカー部
- 野球部
- 1955年(昭和30年)4月 - 第27回選抜高等学校野球大会に中国地区代表として初出場。
- 2010年(平成22年)3月 - 第82回選抜高等学校野球大会の21世紀枠中国地区候補校となるが落選。その後、補欠校に選出。
- 卓球部
- 陸上競技部 - 他の部活に比べインターハイ出場が多い部活であった
- 登山部
- 全国有数の強豪校として長年に渡り好成績を残している。
回数 | 開催年 | 開催都道府県 | 開催会場 | A隊(団体男子) | B隊(団体女子) | C隊(縦走) |
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28 | 1984年(昭和59年) | 秋田県 | - | - | 優勝 | |
29 | 1985年(昭和60年) | 石川県 | 優勝 | - | - | |
30 | 1986年(昭和61年) | 山口県 | - | 優勝 | - | |
32 | 1988年(昭和63年) | 大阪府 | - | - | 優勝 | |
36 | 1992年(平成04年) | 宮崎県 | - | 優勝 | 優勝 | |
38 | 1994年(平成06年) | 富山県 | 第5位 | - | - | |
40 | 1996年(平成08年) | 山梨県 | 準優勝 | - | - | |
41 | 1997年(平成09年) | 京都府 | - | 第3位 | - | |
42 | 1998年(平成10年) | 高知県 | 優勝 | 優勝 | - | |
43 | 1999年(平成11年) | 岩手県 | 第6位 | 第3位 | - | |
44 | 2000年(平成12年) | 岐阜県 | - | 優勝 | - | |
45 | 2001年(平成13年) | 熊本県 | 準優勝 | 優勝 | - | |
46 | 2002年(平成14年) | 茨城県 | 優勝 | - | - | |
50 | 2006年(平成18年) | 奈良県 | 準優勝 | - | - | |
52 | 2008年(平成20年) | 埼玉県 | 第3位 | - | - | |
53 | 2009年(平成21年) | 兵庫県 | 第3位 | 第6位 | - | |
54 | 2010年(平成22年) | 鹿児島 | 優勝 | - | 優勝 | |
56 | 2012年(平成24年) | 新潟県 | - | 優勝 | ||
60 | 2016年(平成28年) | 岡山県 | 蒜山一帯・毛無山一帯
(上蒜山、中蒜山、下蒜山、朝鍋鷲ヶ山、毛無山) |
準優勝 | 第5位 | |
62 | 2018年(平成30年) | 三重県 | 鈴鹿山脈一帯
(三池岳、釈迦ヶ岳、国見岳、御在所山、鎌ヶ岳) |
- | 優勝[2][3] |
- 文化部
著名な出身者
編集- 池田辰夫 - 大阪大学名誉教授、北浜法律事務所客員弁護士
- 伊集院静 - 小説家 (直木賞作家)
- 岩見隆夫 - 政治評論家(元毎日新聞論説委員)
- 岡正朗 - 山口大学学長、国立大学協会副会長
- 澤地久枝 - ノンフィクション作家
- 下関マグロ - 文筆家
- 春風亭正朝 - 落語家
- 鈴木淳 - 作曲家
- 高樹のぶ子 - 小説家(芥川賞作家)
- 高橋明 - 元プロ野球投手・読売ジャイアンツ→西鉄ライオンズ
- 栃忠秀昭 - 十両力士
- 西本和美 - 元プロ野球選手(史上初の国立大学出身野手。筑波大卒)
- 豊嶋房太郎 - 陸軍中将
- 華城文子 - 作家
- 原田かおり - フリーアナウンサー
- 藤生通陽 - 政治家
- 藤田恒郎 - 元北海道銀行頭取、元大蔵省証券局長
- 藤田三保子 - 女優、俳人
- 藤本景子 - 関西テレビアナウンサー
- 藤本晶子 - 東海テレビアナウンサー
- 前田吟(中退) - 俳優[4]
- 池田豊 - 防府市長
- 松浦正人 - 元防府市長、元山口県議会議員
- 松野浩二 - 日立金属元社長
- 宮岡寛 - ミヤ王、ゲームクリエイター
- 宮坂学 - ヤフー株式会社2代目代表取締役社長兼CEO、東京都副知事(元登山部[5][6])
- 山根基世 - 元NHK放送センターアナウンス室長
- 吉井光照 - 元公明党衆議院議員
- 山本貴嗣 - 漫画家
- 吉田照幸 - NHKディレクター、演出家
- 鈴々舎馬るこ - 落語家
- 和田紀夫 - 日本電信電話(NTT)社長(5代目)
脚注
編集- ^ 2010年(平成22年)9月、山口県の県立高校再編整備計画の一環として2012年度より山口県立佐波高等学校を防府高校の分校とする方針が示された。 (PDF) 県立高校再編整備計画(平成22年度〜平成25年度計画), 山口県教育委員会, (2010-09-13) 2011年5月29日閲覧。
- ^ “防府高校登山部がインターハイの優勝を市長に報告しました - 防府市公式ホームページ”. www.city.hofu.yamaguchi.jp. 2020年2月8日閲覧。
- ^ “特集”. www.town.komono.mie.jp. 2020年2月8日閲覧。
- ^ 家庭の事情により高校1年で中退。その後、大阪で働きながら通信制高校を卒業した。
- ^ “shiromuku(fs6)DIARY”. hofu.co.jp. 2020年2月8日閲覧。
- ^ “プロフェッショナルインタビュー:宮坂 学(前編) | ガジェット通信 GetNews”. ガジェット通信 GetNews (2012年9月12日). 2020年2月8日閲覧。