岡道男
岡 道男(おか みちお、1931年1月4日[2][3] - 2000年3月3日[3])は、日本の西洋古典文学者。京都大学名誉教授。
人物情報 | |
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生誕 |
1931年1月4日 大阪府大阪市 |
死没 | 2000年3月3日(69歳没) |
学問 | |
研究分野 | 西洋古典学 |
指導教員 | 松平千秋[1] |
主な指導学生 | 中務哲郎 |
学位 | 文学博士 |
大阪市生まれ。終戦を満洲国鞍山市で迎え、京都大学文学部独文学科を卒業後、西洋古典学を専攻し、京大大学院(松平千秋)、テュービンゲン大学(ウォルフガング・シャーデヴァルト)、マインツ大学(ヴァルター・マルク)に学ぶ[4]。1965年-1966年および1988年-1989年、マインツ大学西洋古典学科客員教授。1998年5月から没するまで日本西洋古典学会委員長(第6代)。
1977年「ホメロスと叙事詩の環」で京都大学より文学博士の学位を取得。1969年京大文学部助教授、1979年教授、1994年定年退官後は姫路獨協大学教授となり、図書館長にも就いていたが在職中の2000年に没した。弟子に中務哲郎らがいる。
略歴
編集注記のない出典は(略年譜)による。
著作
編集- 共編著
- 『新ドイツ語の基礎』松本仁助共著、三修社、1967年。
- 『ギリシア文学を学ぶ人のために』松本仁助・中務哲郎共著、世界思想社、1991年。
- 『ラテン文学を学ぶ人のために』松本仁助・中務哲郎共著、世界思想社、1992年。
- 「第二章 ソポクレースについて」『ギリシア悲劇案内』岩波書店〈ギリシア悲劇全集 別巻〉、1992年。
翻訳
編集- エウリピデス『ヘラクレス』人文書院〈ギリシア悲劇全集 第3巻〉、1960年。
- エウリピデス『フェニキアの女たち』筑摩書房〈世界古典文学全集 9〉、1965年。
- アンドレ・ボナール『ギリシア文明史』田中千春共訳、全3巻、人文書院、1973-75。新版1988年
- アイスキュロス『縛られたプロメテウス』講談社〈世界文学全集 2〉、1978年。
- テレンティウス『ポルミオ』講談社〈同上〉。
- アポロニウス『アルゴナウティカ』講談社〈世界文学全集 1〉、1982年。講談社文芸文庫、1997年
- アリストテレス『詩学』松本仁助共訳、世界思想社、1985年。
- ソポクレース『オイディプース王』岩波書店〈ギリシア悲劇全集 3〉、1990年。編集委員
- アイスキュロス『ヒケティデス』岩波書店〈ギリシア悲劇全集 2〉、1991年。
- バッハオーフェン『母権論-古代世界の女性支配に関する研究 その宗教的および法的本質』 全3巻、河上倫逸共監訳、みすず書房、1991-95年。
- キケロ『国家について・法律について』岩波書店〈キケロ選集 8〉、1999年。
- 元版 キケロ「『国家について』(一)」『同志社法學』第108巻、同志社法學會、1968年。
- 元版 キケロ「『国家について』(二)」『同志社法學』第109巻、同志社法學會、1969年。
- ウェルギリウス『アエネーイス』高橋宏幸共訳、京都大学学術出版会〈西洋古典叢書〉、2001年。
脚注
編集参考文献
編集- 『京大文学部の50年』
- 「岡道男先生略年譜」『西洋古典論集』別冊、京都大学西洋古典研究会、2001年1月、1-2頁、ISSN 0289-7113、NAID 120001002075、2021年10月1日閲覧。
- 中務哲郎「岡道男先生の逝去を悼む」『西洋古典学研究』第49巻、日本西洋古典学会、2001年、215-216a、doi:10.20578/jclst.49.0_215、ISSN 0447-9114、NAID 110007383073、2021年10月29日閲覧。
関連文献
編集- 『岡道男先生追悼文集』 - 京都大学学術情報リポジトリ
- 「岡道男先生著作目録」『西洋古典論集』別冊、京都大学西洋古典研究会、2001年1月、3-10頁、ISSN 0289-7113、NAID 120001002074、2021年10月29日閲覧。
外部リンク
編集- 柳沢重剛「岡君の思い出」『西洋古典論集』別冊、京都大学西洋古典研究会、2001年1月、53-56頁、ISSN 0289-7113、NAID 110004687989、2021年10月29日閲覧。
- 清水茂「岡道男教授追悼」『西洋古典論集』別冊、京都大学西洋古典研究会、2001年1月、49-50頁、ISSN 0289-7113、NAID 110004687987、2021年10月29日閲覧。