摩周駅

北海道川上郡弟子屈町にある北海道旅客鉄道の駅

摩周駅(ましゅうえき)は、北海道川上郡弟子屈町朝日1丁目7-26にある、北海道旅客鉄道(JR北海道)釧網本線である。駅番号B64事務管理コードは▲111609[3]

摩周駅[* 1]
駅舎(2018年5月)
ましゅう
Mashū
B62 磯分内 (14.7 km)
(8.7 km) 美留和 B65
地図
所在地 北海道川上郡弟子屈町朝日1丁目7-26
北緯43度29分14.46秒 東経144度27分50.57秒 / 北緯43.4873500度 東経144.4640472度 / 43.4873500; 144.4640472座標: 北緯43度29分14.46秒 東経144度27分50.57秒 / 北緯43.4873500度 東経144.4640472度 / 43.4873500; 144.4640472
駅番号 B64
所属事業者 北海道旅客鉄道(JR北海道)
所属路線 釧網本線
キロ程 70.5 km(東釧路起点)
電報略号 マユ[1]
駅構造 地上駅
ホーム 2面3線
乗降人員
-統計年度-
102人/日
-2018年-
開業年月日 1929年昭和4年)8月15日[2]
備考
  1. ^ 1990年に弟子屈駅から改称。
テンプレートを表示

歴史

編集

駅名の由来

編集

旧駅名は所在自治体名から名づけられていたが、「全国的に知名度の高い『摩周湖』を生かしたネーミングにしたい[5]」「知名度の高い町内の摩周湖から名を取り観光客増を[12]」との目論見から弟子屈町がJR北海道に要望し[12]、現駅名に改称された。

駅構造

編集

2面3線の単式ホーム・島式ホームがある地上駅。かつては貨物ホームや多くの側線を有していた[14]。ホーム間の移動は跨線橋で連絡する。

現駅舎は1990年(平成2年)に現駅名への改称と同時に改築されたもので、木造平屋建てである[12]。総工費は8,300万円であり、うち4,500万円は弟子屈町が負担した[12]。外観は「北欧風[12]」であり、三角屋根で摩周岳の山並みを模している[5]

社員配置駅、みどりの窓口設置。釧網本線の運行管理も当駅で行っており、夜間滞泊も設定されている。駅舎内には地域の商店がキヨスクの代わりとして出店し、観光案内所も設けられている[5]

のりば

編集
番線 路線 方向 行先
1 釧網本線 上り 網走方面
2・3 下り 釧路方面


駅弁

編集
  • 摩周の豚丼
  • 摩周の牛丼
  • 摩周のジンギスカン丼
    • 冬期は注文販売となり、5分程度待つこととなる。

1983年頃まではしいたけを使った駅弁が販売されていた[15]

利用状況

編集

乗車人員の推移は以下のとおり。年間の値のみ判明している年については、当該年度の日数で除した値を括弧書きで1日平均欄に示す。乗降人員のみが判明している場合は、1/2した値を括弧書きで記した。

また、「JR調査」については、当該の年度を最終年とする過去5年間の各調査日における平均である。

年度 乗車人員 出典 備考
年間 1日平均 JR調査
1978年(昭和53年) 494 [16]
2016年(平成28年) 28.0 [JR北 1]
2017年(平成29年) 26.4 [JR北 2]
2018年(平成30年) 31.6 [JR北 3]
2019年(令和元年) 35.8 [JR北 4]
2020年(令和02年) 37.8 [JR北 5]
2021年(令和03年) 42.8 [JR北 6]
2022年(令和04年) 49.8 [JR北 7]
2023年(令和05年) 49.2 [JR北 8]

駅周辺

編集
 
1977年の弟子屈駅(当時)と周囲約750×500m範囲。左が網走方面。相対式ホーム2面2線と駅裏側に副本線や留置線など4本、駅舎横網走側に貨物ホームと2本の引込み線、釧路側にストックヤードと2本の引込み線、そこから釧路側へ留置線が右の陸橋先まで伸びている。また、本線を挟んで駅裏側にも留置線が1本、陸橋まで伸びている。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成
 
駅前の様子(2005年1月)

弟子屈町の中心駅になっており街なみがつづく。商店街には土産物店も並んでいる。駅前広場中央には摩周湖をイメージしたモニュメントが設置されており、夏期夜間は「摩周湖ブルー」にライトアップされる[17]。駅横には源泉掛け流し足湯「ぽっぽゆ」があるほか、駅舎内には飲用の温泉が引かれている[17]

その他

編集

映画『遥かなる山の呼び声』(主演 高倉健 倍賞千恵子 山田洋次監督 1980年3月15日公開)のクライマックスシーンで、網走刑務所に送られる前の田島耕作(高倉)に逢いに来た、風見民子(倍賞)と虻田太郎(ハナ肇)が乗り込んだ列車の車窓から見える駅でもある。

隣の駅

編集
北海道旅客鉄道(JR北海道)
釧網本線[19]
美留和駅 (B65) - 摩周駅 (B64) - *南弟子屈駅 (B63) - 磯分内駅 (B62)
*打消線は廃駅

脚注

編集

出典

編集
  1. ^ a b 宮脇俊三原田勝正 著、二見康生 編『北海道630駅』小学館〈JR・私鉄各駅停車〉、1993年6月20日、149頁。ISBN 4-09-395401-1 
  2. ^ a b c 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 II』(初版)JTB、1998年10月1日、924頁。ISBN 978-4-533-02980-6 
  3. ^ 日本国有鉄道営業局総務課 編『停車場一覧 昭和41年3月現在』日本国有鉄道、1966年、246頁。doi:10.11501/1873236https://doi.org/10.11501/18732362023年4月2日閲覧 
  4. ^ 大蔵省印刷局(編)「鉄道省告示 第149号」『官報』第783号、国立国会図書館デジタルコレクション、1929年8月8日。 
  5. ^ a b c d e 太田幸夫 (2004-02-29). 北海道の駅 878ものがたり ~駅名のルーツ探求~ (1 ed.). 札幌市: 富士コンテム. pp. 129-130. ISBN 4-89391-549-5 
  6. ^ 『鉄道百年の歩み』 p. 85
  7. ^ a b 『鉄道百年の歩み』 p. 87
  8. ^ 『鉄道百年の歩み』 p. 101
  9. ^ 『鉄道百年の歩み』 pp. 111 - 112
  10. ^ 『鉄道百年の歩み』 p. 113
  11. ^ “「摩周駅」よろしく 旧名「弟子屈」改め”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (1990年11月21日)
  12. ^ a b c d e f 「摩周駅」で観光客増へ」『地方議会人 : 議員研修誌』第21巻第8号、中央文化社、1991年1月、68頁、doi:10.11501/27643902023年1月18日閲覧 
  13. ^ 『鉄道百年の歩み』 p. 125
  14. ^ 『北海道 釧網本線』 p. 84
  15. ^ 相賀徹夫 編著,宮脇俊三・原田勝正 共編(1983)『国鉄全線 各駅停車 - 1 北海道690駅』小学館
  16. ^ 藤田, 稔 編『国鉄全駅大事典』藤田書店、1980年4月30日、912頁。doi:10.11501/12065814https://dl.ndl.go.jp/pid/12065814 
  17. ^ a b 『北海道鉄道駅大図鑑』 p. 301
  18. ^ 摩周駅前”. NAVITIME. 2019年11月14日閲覧。
  19. ^ 下り順に記載。路線は磯分内駅方の東釧路駅が起点。

JR北海道

編集
  1. ^ 釧網線(東釧路・網走間)」(PDF)『線区データ(当社単独では維持することが困難な線区)』、北海道旅客鉄道、2017年12月8日。オリジナルの2017年12月9日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20171209102545/http://www.jrhokkaido.co.jp/corporate/senku/pdf/senku/08.pdf2017年12月10日閲覧 
  2. ^ 釧網線(東釧路・網走間)」(PDF)『線区データ(当社単独では維持することが困難な線区)(地域交通を持続的に維持するために)』、北海道旅客鉄道株式会社、3頁、2018年7月2日。オリジナルの2018年8月19日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20180818153329/http://www.jrhokkaido.co.jp/corporate/region/pdf/senku/08.pdf2018年8月19日閲覧 
  3. ^ 釧網線(東釧路・網走間)” (PDF). 線区データ(当社単独では維持することが困難な線区)(地域交通を持続的に維持するために). 北海道旅客鉄道. p. 3 (2019年10月18日). 2019年10月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年10月18日閲覧。
  4. ^ 釧網線(東釧路・網走間)” (PDF). 地域交通を持続的に維持するために > 輸送密度200人以上2,000人未満の線区(「黄色」8線区). 北海道旅客鉄道. p. 3 (2020年10月30日). 2020年11月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年11月2日閲覧。
  5. ^ 駅別乗車人員 特定日調査(平日)に基づく”. 北海道旅客鉄道. 2022年8月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年8月14日閲覧。
  6. ^ 駅別乗車人員 特定日調査(平日)に基づく”. 北海道旅客鉄道. 2022年9月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年9月3日閲覧。
  7. ^ 駅別乗車人員 特定日調査(平日)に基づく”. 北海道旅客鉄道. 2023年11月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年11月10日閲覧。
  8. ^ 駅別乗車人員 特定日調査(平日)に基づく”. 北海道旅客鉄道 (2024年). 2024年9月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年9月9日閲覧。

参考文献

編集

関連項目

編集

外部リンク

編集