EAFF東アジアカップ2013
EAFF東アジアカップ2013(英: EAFF East Asian Cup 2013)[1][2] は、第5回目のEAFF E-1サッカー選手権であり、東アジアサッカー連盟(EAFF)所属のナショナルチームが出場した。この回より大会名が東アジアサッカー選手権からEAFF東アジアカップに改められた。
EAFF東アジアカップ2013 | |
---|---|
大会概要 | |
開催国 | 韓国 |
日程 |
2013年7月20日 - 7月28日 (決勝大会) |
チーム数 | 4 (1連盟) |
開催地数 | 3 (2都市) |
大会結果 | |
優勝 | 日本 (1回目) |
準優勝 | 中華人民共和国 |
3位 | 韓国 |
4位 | オーストラリア |
大会統計 | |
試合数 | 6試合 |
ゴール数 |
21点 (1試合平均 3.5点) |
得点王 | 柿谷曜一朗(3点) |
最優秀選手 | 山口螢 |
< 20102015 > |
EAFF女子東アジアカップ2013 | |
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大会概要 | |
開催国 | 韓国 |
日程 |
2013年7月20日 - 7月27日 (決勝大会) |
チーム数 | 4 (1連盟) |
開催地数 | 3 (2都市) |
大会結果 | |
優勝 | 北朝鮮 (1回目) |
準優勝 | 日本 |
3位 | 韓国 |
4位 | 中華人民共和国 |
大会統計 | |
試合数 | 6試合 |
ゴール数 |
12点 (1試合平均 2点) |
得点王 |
許恩別 池笑然(2点) |
最優秀選手 | 金恩珠 |
< 20102015 > |
参加国
編集前回(2010年)大会における「予選大会」「準決勝大会」という呼称を改め、「予選第1ラウンド」「予選第2ラウンド」と呼称する[1][2]。また前回大会と異なり、女子の予選ラウンドが2ラウンドに分かれている。
モンゴルは、モンゴル国サッカー連盟がEAFFから資格停止処分を受けている[5] ため、今大会には参加しない。またオーストラリアサッカー連盟が参加に関心を見せており、EAFFが同国の参加について検討していた[1][2]。2012年8月に、オーストラリアは男女とも予選第2ラウンドからゲスト参加すること(東アジアサッカー連盟に加盟せず、大会だけ参加)が決定した[3][6]。オーストラリア男子代表は予選第2ラウンドを突破し、本大会に出場。一方、オーストラリア女子代表は予選第2ラウンドで敗退した。
ラウンド | 男子 | 女子 |
---|---|---|
予選第1ラウンド | ||
予選第2ラウンド | ||
決勝大会 |
* = 下位のラウンドからの勝ち上がりチーム
男子結果
編集予選1次ラウンド
編集2012年7月18日から7月22日にかけてグアムで開催された。
全試合レオパレスリゾート・グアムで開催。
順 | チーム | 試 | 勝 | 分 | 敗 | 得 | 失 | 差 | 点 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | グアム | 2 | 2 | 0 | 0 | 6 | 1 | +5 | 6 |
2 | マカオ | 2 | 1 | 0 | 1 | 5 | 4 | +1 | 3 |
3 | 北マリアナ諸島 | 2 | 0 | 0 | 2 | 2 | 8 | −6 | 0 |
出典: EAFF.com
試合開始時刻はすべて現地時間(UTC+10)
表彰
編集得点王 | MVP |
---|---|
ジェイソン・カンリフ | ジェイソン・カンリフ |
得点ランキング
編集- 4ゴール
- 3ゴール
- 1ゴール
予選2次ラウンド
編集2012年12月1日から12月9日にかけて香港で開催された[3][7]。
順 | チーム | 試 | 勝 | 分 | 敗 | 得 | 失 | 差 | 点 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | オーストラリア | 4 | 3 | 1 | 0 | 19 | 1 | +18 | 10 |
2 | 北朝鮮 | 4 | 3 | 1 | 0 | 16 | 2 | +14 | 10 |
3 | 香港 | 4 | 2 | 0 | 2 | 4 | 6 | −2 | 6 |
4 | チャイニーズタイペイ | 4 | 0 | 1 | 3 | 2 | 17 | −15 | 1 |
4 | グアム | 4 | 0 | 1 | 3 | 2 | 17 | −15 | 1 |
出典: EAFF.com
試合開始時刻はすべて現地時間(UTC+8)
チャイニーズタイペイ | 1 - 6 | 北朝鮮 |
---|---|---|
Chen Hao-Wei 79分 | レポート | An Il-Bom 28分 Pak Song-Chol 34分 Ri Kwang-Hyok 42分 朴南哲 65分 Ri Myong-Jun 67分, 89分 |
オーストラリア | 8 - 0 | チャイニーズタイペイ |
---|---|---|
ガルシア 11分 コーンスウェイト 17分 タガート 19分, 29分 ベヒッチ 34分, 57分 ムーイ 47分 (Yang Chao-hsun) 82分 (OG) |
レポート |
表彰
編集得点王 | MVP |
---|---|
Ri Myong-Jun[8] | ブレット・エマートン |
得点ランキング
編集- 4ゴール
- 3ゴール
- 2ゴール
- 1ゴール
|
|
|
- 1オウンゴール
決勝大会
編集2013年7月20日から7月28日にかけて韓国で開催された。
順 | チーム | 試 | 勝 | 分 | 敗 | 得 | 失 | 差 | 点 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 日本 | 3 | 2 | 1 | 0 | 8 | 6 | +2 | 7 |
2 | 中華人民共和国 | 3 | 1 | 2 | 0 | 7 | 6 | +1 | 5 |
3 | 韓国 | 3 | 0 | 2 | 1 | 1 | 2 | −1 | 2 |
4 | オーストラリア | 3 | 0 | 1 | 2 | 5 | 7 | −2 | 1 |
出典: EAFF.com
試合開始時刻はすべて現地時間(UTC+9)
優勝国
編集EAFF東アジアカップ2013優勝国 |
---|
日本 初優勝 |
表彰
編集賞 | 受賞選手・チーム | 備考 |
---|---|---|
大会MVP | 山口螢 | 優勝 |
得点王 | 柿谷曜一朗 | 3得点 |
得点ランキング
編集- 3ゴール
- 2ゴール
- 1ゴール
女子結果
編集予選1次ラウンド
編集2012年7月17日から7月21日にかけてグアムで開催された。
全試合レオパレスリゾート・グアムで開催[9]。
順 | チーム | 試 | 勝 | 分 | 敗 | 得 | 失 | 差 | 点 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 香港 | 2 | 2 | 0 | 0 | 15 | 3 | +12 | 6 |
2 | グアム | 2 | 1 | 0 | 1 | 9 | 4 | +5 | 3 |
3 | 北マリアナ諸島 | 2 | 0 | 0 | 2 | 0 | 17 | −17 | 0 |
出典: EAFF.com
試合開始時刻はすべて現地時間(UTC+10)
北マリアナ諸島 | 0 - 11 | 香港 |
---|---|---|
レポート(EAFF) (PDF) レポート(HKFA) |
Ng Wing Kum 3分, 31分, 55分, 63分 (PK) Fung Kam Mui 21分, 38分 Chan Wing Sze 33分, 40分 (PK), 90+2分 Po Ching Ying 54分 (Castillo) 72分 (OG) |
グアム | 3 - 4 | 香港 |
---|---|---|
Surber 48分 Perez 70分, 72分 |
レポート(EAFF) (PDF) レポート(HKFA) |
Cheung Wai Ki 6分 Chan Wing Sze 24分 Lau Mung King 30分 Wong Ka Man 76分 |
表彰
編集得点王 | MVP |
---|---|
Paige Surber Chan Wing Sze Ng Wing Kum |
Cheung Wai Ki[10] |
得点ランキング
編集- 4ゴール
- 2ゴール
- 1ゴール
- 1オウンゴール
予選2次ラウンド
編集2012年11月20日から11月24日にかけて中国・深圳で開催された[3]。
順 | チーム | 試 | 勝 | 分 | 敗 | 得 | 失 | 差 | 点 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 中華人民共和国 | 3 | 3 | 0 | 0 | 10 | 1 | +9 | 9 |
2 | オーストラリア | 3 | 2 | 0 | 1 | 12 | 2 | +10 | 6 |
3 | チャイニーズタイペイ | 3 | 1 | 0 | 2 | 2 | 10 | −8 | 3 |
4 | 香港 | 3 | 0 | 0 | 3 | 1 | 12 | −11 | 0 |
出典: EAFF.com
試合開始時刻はすべて現地時間(UTC+8)
オーストラリア | 7 - 0 | チャイニーズタイペイ |
---|---|---|
ジル 5分, 90+3分 デ・ヴァンナ 22分, 51分 Simon 45+1分, 83分 Uzunlar 77分 |
レポート(EAFF) レポート(FFA) レポート(CTFA) |
中華人民共和国 | 6 - 0 | 香港 |
---|---|---|
馬暁旭 36分 (PK), 64分 Pu Wei 77分 Wang Chen 81分, 90+1分 Wang Shanshan 84分 |
レポート(EAFF) レポート(CFA) |
表彰
編集得点王 | MVP |
---|---|
キャスリン・ジル | Pu Wei |
得点ランキング
編集- 4ゴール
- 3ゴール
- 2ゴール
- 1ゴール
決勝大会
編集2013年7月20日から7月27日にかけて韓国で開催された。
順 | チーム | 試 | 勝 | 分 | 敗 | 得 | 失 | 差 | 点 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 北朝鮮 | 3 | 2 | 1 | 0 | 3 | 1 | +2 | 7 |
2 | 日本 | 3 | 1 | 1 | 1 | 3 | 2 | +1 | 4 |
3 | 韓国 | 3 | 1 | 0 | 2 | 4 | 5 | −1 | 3 |
4 | 中華人民共和国 | 3 | 1 | 0 | 2 | 2 | 4 | −2 | 3 |
出典: EAFF.com
試合開始時刻はすべて現地時間(UTC+9)
優勝国
編集EAFF女子東アジアカップ2013優勝国 |
---|
北朝鮮 初優勝 |
表彰
編集賞 | 受賞選手・チーム | 備考 |
---|---|---|
大会MVP | 金恩珠 | 優勝 |
得点王 | 許恩別 | 2得点 |
池笑然 |
得点ランキング
編集- 2ゴール
- 1ゴール
試合会場における政治的メッセージ掲揚問題
編集7月28日、最終試合となる韓国対日本戦の会場において、韓国側応援団が「歴史を忘れた民族に未来はない」(역사를 잊은 민족에게 미래는 없다)とハングルで大書された横断幕を掲げた[11]。また試合開始直前には、1909年に初代韓国統監であった伊藤博文元首相を暗殺した安重根、および16世紀の文禄・慶長の役で豊臣秀吉軍を破った李舜臣両名の巨大な肖像画を描いた幕を観客席に広げた[12]。これに先立つ7月21日に行われた女子の韓国対北朝鮮戦では、観客が「祖国は一つ」と書かれたプラカードや過去の国際競技で南北が統一チームを構成した際に用いた「統一旗」を掲げ、主催者側はこれを下ろさせていたが[13]、28日の日韓戦では前半終了まで横断幕は掲げられたままになっていた[13]。これらの行為は応援時の政治的な主張を禁じた国際サッカー連盟規定に抵触する可能性があると見られている[11]。同応援団は7月27日の女子最終戦韓国対日本戦では、海外流出文化財の返還問題を訴えるため東京国立博物館が所蔵する朝鮮王朝の鎧や兜の写真を印刷した懸垂幕を作り会場に持ち込むことを計画し、韓国サッカー協会に禁じられている[11]。
7月24日の韓国対中国戦では、ロンドン五輪の日本戦直後に竹島(韓国名・独島)の領有権を主張するメッセージを掲げ、国際サッカー連盟(FIFA)から国際Aマッチ2試合の出場停止と3500スイスフランの罰金処分を受けていた朴鍾佑に対して、場内アナウンサーが「独立闘士」と紹介していたことが判明した[14]。
これらの行為に対して日本政府は7月29日、菅義偉内閣官房長官が「極めて遺憾だ」と述べ、国際サッカー連盟(FIFA)は応援時に政治的主張を行うことを禁じていると主張、その翌日には下村博文文部科学大臣も、横断幕の掲示について韓国の「民度が問われる」とさらに強い言葉を述べた。これに対し韓国外務省は、下村大臣の「無礼な発言」を遺憾に思うと声明を発表し[15]、KFA側も「日本のファンはキックオフ後に巨大な旭日旗を振り、韓国のファンを強く刺激した。これが事態の引き金になった」という声明を発表した[15]。なお、日本のサポーターの男1人が試合の冒頭で3分程度旭日旗を掲げ運営側に撤去されたが、撤去された後もサッカー韓国代表のサポーター「レッドデビルス」は大型横断幕を前半終了まで掲げ続けた。加えて、運営側が韓国側の横断幕を強制撤去すると強く反発し、後半の応援をボイコットした[16]。
「レッドデビルズ」は、「(日本のサポーターは)私たちより扇情的な『横断幕』を掲げていた」と主張した(なお、「歴史を忘れた民族に未来はない」と書かれた韓国側の大型横断幕は主催側によって前半終了後に強制撤去されている)。また、韓国側の横断幕はその大きさから判断して事前に準備されていたとみられており[15]、これに対し韓国側は横断幕は以前から使用していた事実を認めた[17]。
出典
編集- ^ a b c “第35回東アジアサッカー連盟(EAFF)理事会”. 東アジアサッカー連盟 (2012年4月20日). 2013年5月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年7月9日閲覧。
- ^ a b c “35th East Asian Football Federation Executive Committee Meeting”. 東アジアサッカー連盟 (2012年4月20日). 2012年5月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年7月9日閲覧。
- ^ a b c d “Australia to enter EAFF East Asia Cup 2013”. オーストラリアサッカー連盟 (2012年8月30日). 2012年10月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年9月3日閲覧。
- ^ “W杯前年の13年に東アジア選手権開催へ”. nikkansports.com (2010年8月19日). 2012年7月9日閲覧。
- ^ “第6回総会および第33、34回理事会における協議事項/決定事項について”. 東アジアサッカー連盟 (2011年3月19日). 2012年7月9日閲覧。
- ^ EAFF東アジアカップ2013にゲスト参加 ― オーストラリアサッカーに世界が注目-東アジアサッカー連盟公式HP日本語版2012年11月
- ^ “2013東亞盃外圍賽第二圈賽程”. 香港サッカー協会. 2012年11月9日閲覧。
- ^ “zh:錯頒神射手賽會收回獎盃” (Chinese). Ming Pao (2012年12月10日). 2012年12月15日閲覧。
- ^ “Guam Women's Soccer Team Named the "‘Masakåda"”. Pacific News Center (2012年7月8日). 2012年7月11日閲覧。
- ^ “EAFF Women’s East Asian Cup 2013 Preliminary Competition Round 1 in Guam”. EAFF (17 October 2017). 2018年10月23日閲覧。
- ^ a b c “日本非難の巨大横断幕「歴史忘れた民族」 FIFA規定違反の疑い”. 産経新聞. (2013年7月28日) 2013年7月29日閲覧。
- ^ “안중근·이순신 현수막 논란…붉은 악마는 '응원 보이콧' [安重根、李舜臣 バナー論争…赤い悪魔が「応援ボイコット」]” (韓国語). 韓国SBS. (2013年7月29日) 2013年7月29日閲覧。
- ^ a b “「歴史忘れた民族に未来ない」日韓戦で横断幕”. 読売新聞. (2013年7月29日) 2013年7月29日閲覧。
- ^ “東アジア杯で場内アナウンサー、竹島騒動選手を「独立闘士」と紹介”. サーチナ. (2013年7月29日) 2013年7月29日閲覧。
- ^ a b c “韓国サッカー協会、横断幕掲示は「日本が原因」”. AFPBB. (2013年7月31日) 2013年7月31日閲覧。
- ^ “韓国応援団が後半の応援をボイコット、日本側はまた旭日旗=韓国”. (2013年7月28日) 2013年7月31日閲覧。
- ^ “<サッカー>韓国サポーター「応援ボイコットは遺憾、政治性はなかった」”. 中央日報日本語版. (2013年7月31日) 2013年7月29日閲覧。