松前山熊義
松前山 熊義(まつまえやま くまよし、1909年8月5日 - 1984年3月3日)は、現在の北海道函館市出身で高島部屋に所属した大相撲力士。本名は川崎 熊義。173cm、87kg。最高位は西前頭筆頭。
経歴
編集1925年5月場所で「巴港山」の四股名で初土俵を踏む。休場もあって2年程序ノ口に留まっていたが、1928年1月場所で序ノ口優勝を果たしてからは順調に番付を上げ、1932年2月場所で十両昇進を果たした。十両は1年程で通過し、1933年5月場所で新入幕。入幕後も番付を上げ、連続して8場所在位した。1934年5月場所3日目には大関・武蔵山を破り、翌1935年1月場所では最高位の前頭筆頭に進み小結・双葉山に勝つなど、一時は双葉山とともに将来を有望視された。しかしその後は病気もあって精彩を欠き、1937年5月場所で十両陥落、1938年1月場所限りで28歳の若さで廃業した。
主な成績
編集- 通算成績:147勝123敗17休 勝率.544
- 幕内成績:42勝46敗 勝率.477
- 現役在位:26場所
- 幕内在位:8場所
- 各段優勝
- 序ノ口優勝:1回(1928年1月場所)
場所別成績
編集春場所 | 三月場所 | 夏場所 | 秋場所 | |||
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1925年 (大正14年) |
x | x | (前相撲) | x | ||
1926年 (大正15年) |
(前相撲) | x | 西序ノ口22枚目 3–3 |
x | ||
1927年 (昭和2年) |
東序ノ口6枚目 0–0–6 |
東序ノ口6枚目 0–0–6 |
新序 3–0 |
序ノ口 6–0 |
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1928年 (昭和3年) |
東序ノ口13枚目 優勝 6–0 |
西序二段28枚目 5–1 |
西序二段8枚目 2–4 |
西序二段8枚目 5–1 |
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1929年 (昭和4年) |
西三段目20枚目 1–5 |
西三段目20枚目 4–1 |
西三段目38枚目 4–2 |
西三段目38枚目 4–2 |
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1930年 (昭和5年) |
西三段目11枚目 4–2 |
西三段目11枚目 2–4 |
東三段目15枚目 5–1 |
東三段目15枚目 4–2 |
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1931年 (昭和6年) |
西幕下22枚目 2–4 |
西幕下22枚目 4–2 |
東幕下17枚目 4–2 |
東幕下17枚目 3–3 |
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1932年 (昭和7年) |
東十両5枚目 5–3 |
東十両5枚目 7–3 |
西十両筆頭 7–4 |
西十両筆頭 3–8 |
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1933年 (昭和8年) |
西十両6枚目 8–3 |
x | 東前頭15枚目 7–4 |
x | ||
1934年 (昭和9年) |
東前頭8枚目 7–4 |
x | 西前頭3枚目 6–5 |
x | ||
1935年 (昭和10年) |
西前頭筆頭 3–8 |
x | 東前頭8枚目 6–5 |
x | ||
1936年 (昭和11年) |
東前頭6枚目 5–6 |
x | 東前頭10枚目 4–7 |
x | ||
1937年 (昭和12年) |
東前頭14枚目 4–7 |
x | 西十両筆頭 2–6–5 |
x | ||
1938年 (昭和13年) |
西十両12枚目 引退 2–11–0 |
x | x | x | ||
各欄の数字は、「勝ち-負け-休場」を示す。 優勝 引退 休場 十両 幕下 三賞:敢=敢闘賞、殊=殊勲賞、技=技能賞 その他:★=金星 番付階級:幕内 - 十両 - 幕下 - 三段目 - 序二段 - 序ノ口 幕内序列:横綱 - 大関 - 関脇 - 小結 - 前頭(「#数字」は各位内の序列) |
- 1932年1月番付では幕下西8枚目
改名歴
編集- 巴港山 熊義(ともえみなとやま くまよし)1925年5月場所 -
- 八甲山 - 1932年1月場所
- 松前山 熊義(まつまえやま くまよし)1932年2月場所 - 1936年5月場所
- 渡嶋洋 公義(おしまなだ きみよし)1937年1月場所
- 松前山 熊義(まつまえやま くまよし)1937年5月場所 - 1938年1月場所
参考文献
編集- 大相撲力士名鑑平成13年版、水野尚文、京須利敏、共同通信社、2000年、ISBN 978-4764104709