楠部工
略歴
編集東京芸術大学大学院、亜細亜堂を経てシンエイ動画に入社し、脚本や3DCGを手掛ける。『Pa-Pa-Pa ザ★ムービー パーマン』を最後にシンエイ動画を退社し、現在はフリーランスの出版ライターとして活動中[1]。
人物
編集『ドラえもんのうた』を作詞したことで有名である。当時は中学2年生であり、子供向け雑誌で特集され話題を呼んだ。しかし、歌詞そのものは楠部一家で案を出し合って作った、いわゆる合作であることを本人が語った。一方で、これについては「父から『(歌詞が)採用されたら一万円あげるから作ってみて』と言われて、お風呂に入って窓ガラスにドラえもんを描いて考えた」とも語っていたことがある[2]。この他にも『ドラえもん・えかきうた』も同時期に手掛けた他、『いいやつなんだよドラえもん』『すてきな一週間』も作詞し、大人になってからは脚本も執筆した。
楠部たくみとクレジットされる事がある。
また叔父である楠部三吉郎によると、小学校高学年の頃、斎藤惇夫の『冒険者たち ガンバと15ひきの仲間』を「これすごく面白いからテレビでやってよ」と三吉郎に見せ、それがきっかけで『ガンバの冒険』の企画がスタートしたという[3]。
藤子・F・不二雄大全集『ドラえもん』12巻(2011年、小学館)の解説を書いている。
参加作品
編集テレビアニメ
編集- ドラえもん (第2作第1期:1979年 - 2005年、脚本)※2003年11月7日放送「ころばぬ先の杖」ほか
- ノンタンといっしょ (1992年、脚本)
- 忍たま乱太郎 (1993年 - 、脚本)※第4期 - 第5期のみ担当
- カラオケ戦士マイク次郎 (1994年 - 1995年、脚本)
- 忍ペンまん丸 (1997年 - 1998年、文芸・脚本)※楠部たくみ名義
- キョロちゃん (1999年、特殊効果)
- ニャニがニャンだー ニャンダーかめん (2000年 - 2001年、CGエフェクト)※楠部たくみ名義
- ウミガメと少年 (2002年、デジタル合成)
- ふるさと再生 日本の昔ばなし (2012年 - )※2014年10月5日放送「千両みかん」美術・色彩設定・背景
劇場映画
編集- ドラえもん のび太とロボット王国 (2002年、デジタル合成)
- クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦 (2002年、CGI)※雑兵の制作を担当
- ザ☆ドラえもんズ ゴール!ゴール!ゴール!! (2002年、CGI)
- Pa-Pa-Pa ザ★ムービー パーマン (2003年、CGI)
OVA
編集- とっとこハム太郎 アニメでちゅ! (1999年、デジタル撮影)
- Spirit of Wonder 少年科學倶楽部 (2001年、3DCG)
- Spirit of Wonder チャイナさんの縮小 (2001年、メカ設定)
- Spirit of Wonder チャイナさんの惑星 (2001年、デジタルワークス)