様似町

北海道様似郡の町

様似町(さまにちょう)は、北海道日高振興局管内にあるである。様似郡に属する。

さまにちょう ウィキデータを編集
様似町
様似町の市街地とアポイ岳
様似町旗
様似町章
町旗・町章、共に1918年大正7年)5月1日制定
日本の旗 日本
地方 北海道地方
都道府県 北海道日高振興局
様似郡
市町村コード 01608-0
法人番号 3000020016080 ウィキデータを編集
面積 364.30km2
総人口 3,810[編集]
住民基本台帳人口、2024年9月30日)
人口密度 10.5人/km2
隣接自治体 浦河郡浦河町幌泉郡えりも町
広尾郡広尾町
町の木 日高五葉
町の花 ヒダカソウ
他のシンボル -
様似町役場
町長 荒木輝明
所在地 058-0014
北海道様似郡様似町大通1丁目21番地
北緯42度07分40秒 東経142度56分01秒 / 北緯42.12783度 東経142.93367度 / 42.12783; 142.93367座標: 北緯42度07分40秒 東経142度56分01秒 / 北緯42.12783度 東経142.93367度 / 42.12783; 142.93367
外部リンク 公式ウェブサイト

様似町位置図

― 政令指定都市 / ― 市 / ― 町・村

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町名のサマニはアイヌ語起源で、サムンニ(倒れ木)[1]、サンマウニ(寄り木)、エサマンペッ(カワウソの川)、シャンマニ(高山のあるところ)、シャマニ(横木)、女性の名前など、諸説ある[2]

全域がアポイ岳ジオパークとして国際連合教育科学文化機関(ユネスコ)の世界ジオパークに認定されている。

地理

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日高振興局南部に位置し、北部から連なる日高山脈一帯、アポイ岳幌満湖幌満ゴヨウマツ自生地の周辺は日高山脈襟裳十勝国立公園に指定されている。町の南部では山脈が太平洋に迫り、特に冬島幌満間の日高耶馬渓(ひだかやばけい)は奇勝・険路で知られ、江戸時代にシャマニ山道が開削されている。日高耶馬渓を含む沿岸域も日高山脈襟裳十勝国立公園に指定されている。

隣接している自治体

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沿革

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江戸時代1600年ごろ)に砂金採取のために和人が多数移り住むようになった。

  • 1802年享和2年):蝦夷奉公の管下となる(これが様似町の開基)。
  • 1880年明治13年):戸長役場が設置される。
  • 1906年(明治39年):様似郡様似村、鵜苫村、冬島村(ふゆしま)、幌満村(ほろまん)、岡田村、二七村(になな)、誓内村(ちかない)、平鵜村(ひらう)が合併、二級町村制、様似郡様似村
  • 1941年昭和16年):当時の村内の地名が以下のように再編される。
    • (大字)様似村 → 東様似、西様似に分割
    • 二七 → 田代に改称
    • 岡田、二七の各一部から新富が成立
    • 誓内 → 旭、大泉に分割
    • 平鵜 → 平宇に改称
  • 1952年(昭和27年):町制施行、様似町
  • 1961年(昭和36年):東様似が、西町、潮見台、港町、本町、会所町、栄町、大通、錦町、緑町、朝日丘の各町に再編
  • 2002年平成14年)8月26日 - 9月3日:第4回国際レルゾライト会議が開催される。日本国内では初開催
  • 2008年(平成20年)12月8日:日本ジオパークとしてアポイ岳ジオパークが認定される[3]
  • 2013年(平成25年)4月13日:アポイ岳ジオパークビジターセンターが開館[4]
  • 2015年(平成27年)9月19日:アポイ岳ジオパークが世界ジオパークとして認定される[5]

行政

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  • 町長:荒木輝明

歴代首長

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[6]

氏名 就任日 備考
様似村長(官選)
小荒井澄 1906年(明治39年)4月1日
2 菊地快夫 1906年(明治39年)6月1日
3 諏訪和一郎 1910年(明治43年)4月1日
4 石黒茂治 1913年(大正2年)2月4日
5 加藤左平 1915年(大正4年)2月19日
6 吉田慶太郎 1920年(大正9年)9月14日
7 北沢静 1922年(大正11年)7月8日
8 高木勉 1922年(大正11年)11月23日
9 十倉十六美 1925年(大正14年)4月24日
10 高橋熊二郎 1927年(昭和2年)4月25日
11 近藤義郎 1929年(昭和4年)8月24日
12 鈴木菊造 1930年(昭和5年)4月19日
13 大石晃弘 1934年(昭和9年)7月6日
14 小林潤 1939年(昭和14年)2月21日
15 占部久重 1940年(昭和15年)1月12日
様似村長・様似町長(公選)
16 留目四郎 1947年(昭和22年)4月10日 5期
17 高瀬正次 1967年(昭和42年)5月1日 3期
18 岩谷勝美 1976年(昭和51年)12月19日 3期
19 谷﨑敏夫 1988年(昭和63年)12月19日 3期
20 橋爪正利 2000年(平成12年)12月19日 2期
21 坂下一幸 2005年(平成17年)10月11日 4期

姉妹都市・提携都市

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国内

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姉妹都市

経済

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漁業が盛んな町であり、漁業基盤となる4つの漁港(鵜苫、様似、冬島、旭)と2つの漁協支所(日高中央漁業協同組合様似支所、えりも漁業協同組合冬島支所)を有し、前浜を流れる暖流(津軽海流)と寒流(千島海流)の影響を受け、多種多様な魚種が生息する漁場が形成され、古くから「水産業の町」として栄えてきた。サケ・マス、タラなどの他にタコやウニ、ツブ貝や昆布など多彩な海産物が獲れる。定置網漁業で漁獲される天然秋鮭の一部は銀聖と呼ばれ日高振興局管内でブランド化されている。サケ・マスの漁獲量は全国9位、日高振興局管内1位である[7]昆布(ミツイシコンブ、通称:日高昆布)も全国屈指の産地であり1,876トンの漁獲量は全国6位となっている(2018)[8]。 この他に畑作、稲作、酪農、畜産、馬産などもおこなわれている。隣の浦河町とともに夏イチゴ(すずあかね)の生産に力をいれている。新規就農者も多く、涼しい気候を生かし全国有数の出荷量を達成している。

立地企業

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  • 東邦オリビン工業株式会社 日高事業所
  • 新日本電工株式会社 日高工場
    • 幌満川第二発電所

金融機関

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農協・漁協

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様似漁港

郵便局

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  • 様似郵便局(集配局)
  • 幌満郵便局

宅配便

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公共機関

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警察

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消防

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日高東部消防組合様似支署

地域

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人口

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様似町と全国の年齢別人口分布(2005年) 様似町の年齢・男女別人口分布(2005年)
紫色 ― 様似町
緑色 ― 日本全国
青色 ― 男性
赤色 ― 女性
様似町(に相当する地域)の人口の推移
1970年(昭和45年) 8,834人
1975年(昭和50年) 8,293人
1980年(昭和55年) 7,986人
1985年(昭和60年) 7,745人
1990年(平成2年) 7,159人
1995年(平成7年) 6,686人
2000年(平成12年) 6,210人
2005年(平成17年) 5,711人
2010年(平成22年) 5,114人
2015年(平成27年) 4,518人
2020年(令和2年) 4,043人
総務省統計局 国勢調査より


消滅集落

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2015年国勢調査によれば、以下の集落は調査時点で人口0人の消滅集落となっている[9]

  • 様似町 - 字大泉

教育

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交通

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鉄道

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様似駅

バス

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2021年(令和3年)4月1日のJR日高本線鵡川駅以南廃止に伴い、運行系統の調整等が行われた[12]

タクシー

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道路

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名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事

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塩釜ローソク岩と塩釜トンネル

文化財

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重要文化財(美術工芸品)

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重要無形民俗文化財

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  • アイヌ古式舞踊 - 様似民族文化保存会

天然記念物

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  • アポイ岳高山植物群落 - 特別天然記念物
  • 幌満ゴヨウマツ自生地

町指定文化財

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  • 等澍院護摩堂
  • 和助地蔵尊
  • 弁財天像 - 等澍院蔵
  • 薬師如来三尊仏像 - 等澍院蔵
  • 聖観世音菩薩像 - 等澍院蔵
  • 南無仏太子像 - 智教寺蔵
  • 等澍院古文書 - 等澍院蔵
  • 様似山道

観光

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その他

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出身・ゆかりの人物

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脚注

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  1. ^ 地元のアイヌの古老、岡本総吉による伝承によると、昔、和人の役人が様似に来て、アイヌに川の名前を聞いたところ、洪水で流れて川の中に横たわっていた大木を見て、当意即妙にサムンニ(倒れ木)と答えたという。※『様似町史』(様似町、1962年)pp.47-48
  2. ^ 町勢要覧 資料編 2022(令和4年)年版 PDF”. 様似町. 2023年11月21日閲覧。
  3. ^ 日本ジオパーク委員会. “活動履歴”. 2017年9月14日閲覧。
  4. ^ “アポイ岳、学ぶ入り口 北海道・ジオパークセンター”. 朝日新聞デジタル (朝日新聞社). (2013年4月14日). オリジナルの2013年4月14日時点におけるアーカイブ。. https://megalodon.jp/2013-0414-1014-34/www.asahi.com/area/hokkaido/articles/HOK201304130004.html 2017年9月14日閲覧。 
  5. ^ 日本経済新聞. “世界ジオパークに北海道アポイ岳認定 伊豆半島は先送り”. 2017年9月14日閲覧。
  6. ^ 町勢要覧 資料編 2012(平成24)年版” (PDF). 様似町. 2019年8月9日閲覧。
  7. ^ 漁業センサス 2018年漁業センサス 確報 2018年漁業センサス 第3巻 海面漁業に関する統計(市区町村編) 2018年 | ファイル | 統計データを探す”. 政府統計の総合窓口. 2020年8月18日閲覧。
  8. ^ 海面漁業生産統計調査 市町村別データ 平成30年産市町村別データ 年次 2018年 | ファイル | 統計データを探す”. 政府統計の総合窓口. 2020年8月13日閲覧。
  9. ^ 総務省統計局統計調査部国勢統計課平成27年国勢調査小地域集計01北海道《年齢(5歳階級),男女別人口,総年齢及び平均年齢(外国人-特掲)-町丁・字等》』(CSV)(レポート)総務省、2017年1月27日https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files/data?fileid=000007841019&rcount=12017年5月20日閲覧 ※条町区分地の一部に0人の地域がある場合でも他の同一区分地で人口がある場合は除いた。
  10. ^ 日高線(鵡川・様似間)の廃止日繰上げの届出について』(PDF)(プレスリリース)北海道旅客鉄道、2021年1月5日。オリジナルの2021年1月5日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20210105050338/https://www.jrhokkaido.co.jp/CM/Info/press/pdf/20210105_KO_hidakahaishi0401.pdf2021年1月5日閲覧 
  11. ^ 鉄道事業の一部廃止の日を繰上げる届出について』(PDF)(プレスリリース)国土交通省北海道運輸局、2021年1月5日。オリジナルの2021年1月5日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20210105055746/https://wwwtb.mlit.go.jp/hokkaido/press/presspdf/202101/20210105.pdf2021年1月5日閲覧 
  12. ^ 日高地域広域公共バス時刻表” (PDF). 浦河町. 2021年4月21日閲覧。
  13. ^ 企業情報”. ジェイ・アール北海道バス. 2018年5月18日閲覧。
  14. ^ 令和4年度(第26回) アイヌ文化賞 熊谷カネ(80歳)”. アイヌ民族文化財団. 2023年11月21日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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