穂高駅
穂高駅(ほたかえき)は、長野県安曇野市穂高にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)大糸線の駅である[1]。駅番号は「32」[報道 1]。
穂高駅 | |
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駅舎(2021年8月) | |
ほたか Hotaka | |
◄33 柏矢町 (2.0 km) (2.2 km) 有明 31► | |
所在地 | 長野県安曇野市穂高5944 |
駅番号 | 32 [報道 1] |
所属事業者 | 東日本旅客鉄道(JR東日本) |
所属路線 | ■大糸線 |
キロ程 | 16.2 km(松本起点) |
電報略号 | ホタ[1] |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 1面2線[1] |
乗車人員 -統計年度- |
1,085人/日(降車客含まず) -2023年- |
開業年月日 | 1915年(大正4年)7月15日[2] |
備考 |
歴史
編集- 1915年(大正4年)
- 1916年(大正5年)9月18日:南松本駅を松本駅に統合して共同使用駅化し、同駅経由での旅客連絡運輸を開始[6]。
- 1926年(大正15年)1月8日:信濃鉄道が全線電化し、旅客列車を電車化[6]。
- 1937年(昭和12年)6月1日:信濃鉄道の国有化[7]。
- 1940年(昭和15年)9月:現駅舎が完成[1]。
- 1960年(昭和35年)9月:松本駅 - 信濃大町駅間の貨物列車を電化[8]。
- 1980年(昭和55年)1月31日:貨物の取扱を廃止[5]。
- 1984年(昭和59年)2月1日:荷物扱い廃止[5]。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化に伴い、東日本旅客鉄道(JR東日本)の駅となる[9]。
- 1988年(昭和63年)1月:アートギャラリー穂高が開設[1][新聞 2]。
- 2008年(平成20年):指定席券売機設置[要出典]。
- 2010年(平成22年)3月:駅舎外観を白木に改装[1]。
- 2017年(平成29年)
- 2021(令和3年)
- 10月1日:係員対応および指定席券売機の営業時間について、係員対応を9:20〜19:00、指定席券売機を5:30〜19:30に変更。
- 2025年(令和7年)春以降:松本方面でICカード「Suica」の利用が可能となる(予定)[10]。
駅構造
編集島式ホーム1面2線を持つ地上駅[1]。改札内に、1番線をホーム北端へ渡る構内踏切が設置されている。また、さらに駅舎側にはアスファルト詰めの引き込み線がある。木造駅舎を有する。
大きくカーブしたホームで[1]、車掌用モニターと注意を促す自動アナウンスが設置されている。また、特急「あずさ」停車対応のため、構内踏切への斜路を一部嵩上げしホームを延長しているが、1番線は8両編成までの対応に留まり、大糸線内9両編成となる「あずさ」(E257系)は上り、下りを問わず2番線に入線する(2010年3月13日のダイヤ改正まで運転されていた「スーパーあずさ」(E351系)は大糸線内は8両編成のため、1番線を使用可能だった)。それ以外の普通列車は原則として上りが1番線、下りが2番線を使用するが、例外的に当駅始発となる上り普通列車1本が1番線発着している(2024年3月15日までは2番線発着だった)。
豊科駅管理の業務委託駅で、ステーションビルMIDORIが駅業務を受託している[新聞 1][3]。駅舎内には指定席券売機・自販機が設置されているが、キヨスクなどの売店はない。駅舎は、駅名の由来ともされる穂高神社を模した社殿型の構造を取っており、アートギャラリー穂高が隣接している[1]。
2024年現在、当駅で始終着となる列車が1日に1往復だけ存在するが(上り・下りともに朝に運行)、当駅で終着となる臨時列車を運行することもある。
また、発車ベルが完備されている(大糸線にはこの他に信濃大町駅と信濃森上駅、南小谷駅のみ。梓橋駅にも設置はされているが上り3両編成のみ対応しているだけで滅多に使用されない)。
のりば
編集番線 | 路線 | 方向 | 行先 | 備考 |
---|---|---|---|---|
1 | ■大糸線 | 上り | 松本方面 | 一部列車は2番線 |
2 | 下り | 信濃大町方面 | 当駅終着列車1番線使用あり |
(出典:JR東日本:駅構内図)
- 特急「あずさ」は2番線に発着する。
-
改札口(2021年8月)
-
構内踏切(2021年8月)
-
ホーム(2021年8月)
利用状況
編集JR東日本によると、2023年度(令和5年度)の1日平均乗車人員は1,085人である[利用客数 1]。
2000年度(平成12年度)以降の推移は以下のとおりである。
乗車人員推移 | ||
---|---|---|
年度 | 1日平均 乗車人員 |
出典 |
2000年(平成12年) | 1,392 | [利用客数 2] |
2001年(平成13年) | 1,348 | [利用客数 3] |
2002年(平成14年) | 1,365 | [利用客数 4] |
2003年(平成15年) | 1,344 | [利用客数 5] |
2004年(平成16年) | 1,350 | [利用客数 6] |
2005年(平成17年) | 1,318 | [利用客数 7] |
2006年(平成18年) | 1,289 | [利用客数 8] |
2007年(平成19年) | 1,275 | [利用客数 9] |
2008年(平成20年) | 1,237 | [利用客数 10] |
2009年(平成21年) | 1,182 | [利用客数 11] |
2010年(平成22年) | 1,192 | [利用客数 12] |
2011年(平成23年) | 1,260 | [利用客数 13] |
2012年(平成24年) | 1,224 | [利用客数 14] |
2013年(平成25年) | 1,195 | [利用客数 15] |
2014年(平成26年) | 1,123 | [利用客数 16] |
2015年(平成27年) | 1,152 | [利用客数 17] |
2016年(平成28年) | 1,139 | [利用客数 18] |
2017年(平成29年) | 1,118 | [利用客数 19] |
2018年(平成30年) | 1,135 | [利用客数 20] |
2019年(令和元年) | 1,109 | [利用客数 21] |
2020年(令和 | 2年)908 | [利用客数 22] |
2021年(令和 | 3年)912 | [利用客数 23] |
2022年(令和 | 4年)996 | [利用客数 24] |
2023年(令和 | 5年)1,085 | [利用客数 1] |
- 一日平均乗車人員(単位:人/日)
駅周辺
編集観光地駅のため、東口ロータリー周辺にはレンタサイクルや現地周辺地図を載せた観光案内板(キヨスク跡地)、土産物屋などがある。このほか、コインロッカー(駅舎南側)、自売機コーナーなどが設置されている。駅西側には改札がないが、田畑が分譲住宅地に整備され、公園・ロータリーが設置された。当駅北にある穂高踏切は2008年1月25日に将来踏切拡張を想定して警報機の移設が行われ遮断機も警報機側に搭載。
- 安曇野市観光情報センター
- 碌山通り - 当駅から碌山美術館方面に続くレンガ道
- 駅西駐車場、駐輪場
- JR変電所
- 穂高駅西公園
- ものぐさ太郎 旧跡
- 候申原公園
- 宗徳寺
- 穂高交流学習センターみらい
- 穂高中央図書館
- 安曇野市立 穂高南小学校
- 県道441号(あづみ野やまびこ自転車道)
- 上手村一松公園
- 穂高宿(保高宿)
- 国道147号
- 安曇野市役所 穂高支所(旧・穂高町役場)[1]
- 長野県穂高商業高等学校[1]
- 穂高神社[1]
- 矢原堰
- 欠ノ川
- 厳島社
- 井口喜源治記念館[1]
- 等々力家(等々力庭園)
- 碌山美術館[1] (駅で割引入場券販売)
- 碌山公園
- 安曇野市立 穂高東中学校
- 穂高総合体育館
- あづみ野コンサートホール
- 東光寺
- 穂高ショッピングパーク
- ツルヤ 穂高店
ロータリー中央に植樹されている柳は、銀座の柳の子。1932年に関東大震災復興記念として旧東京市へ出荷したことと、1987年に中央区へ100本を寄贈したことへの返礼として、二世が"里帰り"したもの。また地元出身の彫刻家小川大系によるブロンズ像『登頂』も据えられている。
以前は鉄道利用者用駐車場があったが、同駐車場は2021年9月30日をもって廃止となった。
-
穂高駅前
-
安曇野市観光情報センター
バス路線
編集- 東側の駅前広場に「穂高駅前」停留所があり、そこから各方面へ発着している。
広場北側
編集広場東側
編集- 安曇野市バス 定時定路線 穂高駅・明科駅路線(朝・夕方のみ。土曜、日曜、祝日運休)[13]
- 安曇野市 福祉バス 穂高地域福祉センター行き[14]
- あづみ野エンジョイバス(季節運行)[15]
- 信州まつもと空港 安曇野便(予約制)[16]
- 上田行乗合タクシー[17](2018年3月廃止、6月再開)[18][19]
高速バス 安曇野穂高(駅前通り)
編集- 中央高速バス安曇野・白馬線[20][21]
- バスタ新宿(新宿駅南口)行
- さわやか信州号大阪・京都 - 安曇野・白馬線
- 大阪梅田(阪急三番街高速バスターミナル)行
- JAMJAMライナー
隣の駅
編集脚注
編集記事本文
編集注釈
編集出典
編集- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p 信濃毎日新聞社出版部『長野県鉄道全駅 増補改訂版』信濃毎日新聞社、2011年7月24日、101頁。ISBN 9784784071647。
- ^ a b c 『長野県政史 別巻』 長野県、1972年3月31日。
- ^ a b “駅業務委託|駅ビジネス事業|事業紹介|生鮮市場JCなど運営 株式会社ステーションビルMIDORI”. ステーションビルMIDORI. 2022年4月1日閲覧。
- ^ 各駅の乗車人員JR東日本
- ^ a b c 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 II』(初版)JTB、1998年10月1日、208頁。ISBN 978-4-533-02980-6。
- ^ a b c 『東筑摩郡松本市塩尻市誌 第三巻 現代下』 東筑摩郡・松本市・塩尻市郷土資料編纂会、1965年。
- ^ 大町市史編纂委員会 『大町市史 第四巻 近代・現代』 大町市、1985年9月1日。
- ^ 大町市史編纂委員会 『大町市史 第五巻 民俗・観光』 大町市、1984年7月1日。
- ^ 『交通年鑑 昭和63年版』 交通協力会、1988年3月。
- ^ 『長野県におけるSuicaご利用駅の拡大について』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道長野支社、2023年6月20日。オリジナルの2023年6月20日時点におけるアーカイブ 。2023年6月20日閲覧。
- ^ “中房温泉行定期バス”. 安曇野市観光協会. 2018年4月6日閲覧。
- ^ “池田町営バス 安曇野線 時刻表”. 池田町 (2018年3月17日). 2018年4月6日閲覧。
- ^ “定時定路線(穂高駅・明科駅 路線)”. 安曇野市 (2018年4月1日). 2018年4月6日閲覧。
- ^ “福祉バスの運行について”. 安曇野市 (2018年4月1日). 2018年4月6日閲覧。
- ^ “あづみ野周遊バス”. 安曇野市観光協会. 2018年4月6日閲覧。
- ^ “安曇野便 信州まつもと空港 安曇野便”. 安曇野市観光協会. 2018年4月6日閲覧。
- ^ “上田行乗合タクシー”. 安曇野市観光協会. 2018年4月6日閲覧。
- ^ “乗り合いタクシー「上田線」は運行を終了しました”. 安曇野市 (2018年4月1日). 2018年4月6日閲覧。
- ^ “上田線(廃止)”. 安曇野市タクシー運営協議会. 2018年4月6日閲覧。
- ^ “【高速バス】新宿 - 安曇野・大町・白馬”. アルピコ交通. 2018年4月6日閲覧。
- ^ “安曇野地区 のりば案内”. アルピコ交通. 2018年4月6日閲覧。
報道発表資料
編集- ^ a b 『大糸線に「駅ナンバー」を導入します』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道長野支社、2016年12月7日。オリジナルの2016年12月8日時点におけるアーカイブ 。2016年12月8日閲覧。
新聞記事
編集利用状況
編集- ^ a b 各駅の乗車人員(2023年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2000年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2001年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2002年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2003年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2004年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2005年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2006年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2007年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2008年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2009年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2010年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2011年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2012年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2013年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2014年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2015年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2016年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2017年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2018年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2019年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2020年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2021年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2022年度) - JR東日本
関連項目
編集- 日本の鉄道駅一覧
- ラブ・ストーリーを君に - ロケ地の1つとして登場。詳細は撮影記録を参照。
外部リンク
編集- 駅の情報(穂高駅):JR東日本