第67回選抜高等学校野球大会
第67回選抜高等学校野球大会(だい67かいせんばつこうとうがっこうやきゅうたいかい)は、1995年3月25日から4月5日(雨で1日順延)まで阪神甲子園球場で行われた選抜高等学校野球大会である。
第67回選抜高等学校野球大会 | |
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試合日程 | 1995年3月25日 - 4月5日 |
出場校 | 32校 |
優勝校 | 観音寺中央(香川、初優勝) |
試合数 | 31試合 |
選手宣誓 | 長谷川大(鷲宮) |
始球式 |
与謝野馨(文部大臣) 山本隆史(西宮市立広田小学校6年) 浜田大輔(西宮市立樋ノ口小学校6年) |
入場行進曲 | 『がんばりましょう』 |
総入場者数 | 約343,000人(1試合平均11,064人) |
最高入場者数/1日 | 43,000人 |
大会本塁打 | 18本 |
< 19941996 > 選抜高等学校野球大会 |
概要
編集本年1月17日に発生した兵庫県南部地震(阪神・淡路大震災)で、兵庫県南東部が甚大な被害を受けた事により一時は開催が危ぶまれる程であった。1月26日に2月1日予定の選考会の延期を決めたが2月17日に大会の開催を決定。予定より20日遅れの2月21日に出場校選考会議を行い出場32校が決定した。兵庫からは3校が選出されたが、これは実力が優れているという選考だった[1][2]。
被災者や復興工事関係者への配慮のため、出場校の選手は貸切バスではなく電車を利用して球場入りすることや、応援団バスの甲子園球場付近への乗り入れ、応援時の楽器使用を自粛するよう呼びかけられた(各出場校の応援団には電車利用を促した)。また3月20日に発生した地下鉄サリン事件の影響で入場者には厳重な手荷物検査が実施された。
外野のフェンスにはライト・レフト共に阪神・淡路大震災に関するメッセージが書かれていた(ライト側は高野連と毎日新聞社による「復興・勇気・希望」、レフト側は兵庫県と西宮市による「全国の皆さん、温かいご支援感謝します。」)。開会式の始球式では与謝野馨文相を挟む形で、甲子園の地元兵庫県西宮市の4校から選ばれた小学生バッテリーがマウンドに立った。小学生が始球式を務めるのは大会史上初めてのことである[3]。
この大会より、従来開会式前々日だった組み合わせ抽選日を一週間前に繰り上げた上で、準々決勝戦を除く1・2回戦の1日の割り当て試合数を原則最大3試合とし、会期を一日延長した(ただし雨天等で中止の試合があった場合は翌日以降に順延し、従来通り1日最多4試合にする場合がある)。また、両耳の打者ヘルメットの着用が義務化される。
選出校
編集- 北海道
- 東北
- 関東
- 東京
- 北信越
- 東海
- 近畿
組み合わせ・試合結果
編集1回戦 - 準決勝
編集1回戦 | 2回戦 | 準々決勝 | 準決勝 | |||||||||||
3月25日(1) | ||||||||||||||
高知 | 4 | |||||||||||||
3月31日(2) | ||||||||||||||
前橋工 | 5 | |||||||||||||
前橋工 | 4x | |||||||||||||
3月25日(2) | ||||||||||||||
育英 | 3 | |||||||||||||
創価 | 2 | |||||||||||||
4月3日(1) | ||||||||||||||
育英 | 6 | |||||||||||||
前橋工 | 0 | |||||||||||||
3月25日(3):延長11回 | ||||||||||||||
銚子商 | 2 | |||||||||||||
PL学園 | 7 | |||||||||||||
3月31日(3) | ||||||||||||||
銚子商 | 10 | |||||||||||||
銚子商 | 4 | |||||||||||||
3月26日(1) | ||||||||||||||
宇部商 | 1 | |||||||||||||
桐蔭学園 | 9 | |||||||||||||
4月4日(1) | ||||||||||||||
宇部商 | 10 | |||||||||||||
銚子商 | 6 | |||||||||||||
3月26日(2) | ||||||||||||||
今治西 | 2 | |||||||||||||
広島工 | 3 | |||||||||||||
4月1日(1) | ||||||||||||||
鷲宮 | 2 | |||||||||||||
広島工 | 2 | |||||||||||||
3月26日(3) | ||||||||||||||
今治西 | 3 | |||||||||||||
富山商 | 0 | |||||||||||||
4月3日(2):延長13回 | ||||||||||||||
今治西 | 1 | |||||||||||||
今治西 | 5x | |||||||||||||
3月27日(1) | ||||||||||||||
神港学園 | 4 | |||||||||||||
神港学園 | 4 | |||||||||||||
4月1日(2) | ||||||||||||||
仙台育英 | 3 | |||||||||||||
神港学園 | 4 | |||||||||||||
3月27日(2) | ||||||||||||||
大府 | 3 | |||||||||||||
城北 | 3 | |||||||||||||
大府 | 5 | |||||||||||||
1回戦 | 2回戦 | 準々決勝 | 準決勝 | |||||||||||
3月27日(3) | ||||||||||||||
伊都 | 1 | |||||||||||||
4月1日(3) | ||||||||||||||
帝京 | 0 | |||||||||||||
伊都 | 4 | |||||||||||||
3月28日(1) | ||||||||||||||
星稜 | 6 | |||||||||||||
星稜 | 4 | |||||||||||||
4月3日(3) | ||||||||||||||
三重 | 0 | |||||||||||||
星稜 | 4 | |||||||||||||
3月28日(2) | ||||||||||||||
観音寺中央 | 6 | |||||||||||||
観音寺中央 | 4 | |||||||||||||
4月2日(1) | ||||||||||||||
藤蔭 | 2 | |||||||||||||
観音寺中央 | 6 | |||||||||||||
3月28日(3) | ||||||||||||||
東海大相模 | 0 | |||||||||||||
東海大相模 | 15 | |||||||||||||
4月4日(2) | ||||||||||||||
県岐阜商 | 2 | |||||||||||||
観音寺中央 | 13 | |||||||||||||
3月29日(1):延長10回 | ||||||||||||||
関西 | 6 | |||||||||||||
市岡 | 5 | |||||||||||||
4月2日(2) | ||||||||||||||
日南学園 | 8 | |||||||||||||
日南学園 | 6 | |||||||||||||
3月29日(2) | ||||||||||||||
熊本工 | 2 | |||||||||||||
熊本工 | 4 | |||||||||||||
4月3日(4) | ||||||||||||||
郡山 | 1 | |||||||||||||
日南学園 | 1 | |||||||||||||
3月29日(3) | ||||||||||||||
関西 | 4 | |||||||||||||
関西 | 10 | |||||||||||||
4月2日(3) | ||||||||||||||
清陵情報 | 2 | |||||||||||||
関西 | 9 | |||||||||||||
3月31日(1) | ||||||||||||||
報徳学園 | 2 | |||||||||||||
北海 | 3 | |||||||||||||
報徳学園 | 4 | |||||||||||||
決勝
編集1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | H | E | |
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観音寺中央 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 4 | 11 | 0 |
銚子商 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 7 | 0 |
- (観):久保 - 森
- (銚):嶋田、平津 - 越川
- 審判
[球審]清水幹
[塁審]桂・中本・杉中 - 試合時間:1時間59分
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大会本塁打
編集- 1回戦
- 第1号:澤井良輔(銚子商)
- 第2号:福留孝介(PL学園)
- 第3号:山本啓樹(銚子商)
- 第4号:福田純一(宇部商)
- 第5号:小林世拓(神港学園)
- 第6号:川島直樹(仙台育英)
- 第7号:大森聖也(観音寺中央)
- 第8号:太田一真(東海大相模)
- 第9号:井上雅文(市岡)
- 第10号:田村朋信(日南学園)
- 第11号:柴田慎司(北海)
- 2回戦
- 第12号:梅沢健(前橋工)
- 第13号:伊藤大生(広島工)
- 第14号:三浦聡(星稜)
- 第15号:太田耕司(関西)
- 準々決勝
- 第16号:福健一郎(観音寺中央)
- 準決勝
- 第17号:大森聖也(観音寺中央)
- 第18号:大森聖也(観音寺中央)
記録
編集いずれも今大会終了時点における記録
個人
編集記録 | 選手名 | 対戦校 | 補足 | |
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1試合最多本塁打 | 2 | 大森聖也(観音寺中央) | 準決勝・関西 | 大会タイ記録(13人目) |
大会最多本塁打 | 3 | 大森聖也(観音寺中央) | - | 大会タイ記録(7人目) |
大会最多安打 | 13 | 室岡尚人(観音寺中央) | - | 大会新記録 |
チーム
編集記録 | 校名 | 対戦校 | 補足 | |
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1イニング最多三塁打 | 3 | 育英 | 2回戦・前橋工(7回表) | 大会タイ記録(2度目) |
その他の主な出場選手
編集