若狭町

福井県三方上中郡の町

若狭町(わかさちょう)は、福井県三方上中郡に属する若狭地方の中央に位置し、若狭湾に面する。南東部で滋賀県湖西に接し、県境沿いに野坂山地が横たわる。若狭湾国定公園に属し、ラムサール条約指定湿地に登録されている三方五湖がある。

わかさちょう ウィキデータを編集
若狭町
若狭町旗 若狭町章
若狭町旗 若狭町章
2005年3月31日制定
日本の旗 日本
地方 中部地方北陸地方
都道府県 福井県
三方上中郡
市町村コード 18501-9
法人番号 1000020185019 ウィキデータを編集
面積 178.49km2
総人口 12,944[編集]
推計人口、2024年10月1日)
人口密度 72.5人/km2
隣接自治体 小浜市三方郡美浜町
滋賀県高島市
町の木 未定
町の花 未定
若狭町役場
町長 渡辺英朗
所在地 919-1393
福井県三方上中郡若狭町中央第1号1番地
北緯35度32分56秒 東経135度54分29秒 / 北緯35.54894度 東経135.90817度 / 35.54894; 135.90817座標: 北緯35度32分56秒 東経135度54分29秒 / 北緯35.54894度 東経135.90817度 / 35.54894; 135.90817
地図
町役場位置

若狭町役場三方庁舎
外部リンク 公式ウェブサイト

若狭町位置図

― 市 / ― 町・村

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三方町中心部にあるショッピングセンターレピア

地理

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福井県の西部、嶺南地域や若狭地方に位置する。海岸は若狭湾リアス式海岸の一部を成している。南に滋賀県湖西との県境には800m級と比較的低い山々が連なり、高島トレイルのルートでハイキング感覚で登山が探訪できる。美浜町との境界にはラムサール条約登録湿地の三方五湖がある。若狭国と京都を結ぶ鯖街道の通った地としても知られ、隣接する小浜市とともに「海と都をつなぐ若狭の往来文化遺産群 - 御食国若狭と鯖街道 -」の名で日本遺産第一号に認定された[1]。また、街道沿いの熊川宿重要伝統的建造物群保存地区となっている[1]倉見峠分水嶺とし、はす川が三方五湖に注ぎ三十三間山を源流とする北川水坂峠周辺の渓流がおよび鳥羽川と合流しそれらの流域に平地が開ける。

日本海側気候であり、豪雪地帯でもある。

地区

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  • 三方(旧三方東部、旧八村)
  • 西田(旧三方西部、旧西田村)
  • 三十三(旧三方南部、旧十村)
  • 鳥羽(旧鳥羽村)
  • 三宅(旧三宅村)
  • 野木(旧野木村)
  • 瓜生(旧瓜生村)
  • 熊川(旧熊川村)

人口

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若狭町と全国の年齢別人口分布(2005年) 若狭町の年齢・男女別人口分布(2005年)
紫色 ― 若狭町
緑色 ― 日本全国
青色 ― 男性
赤色 ― 女性
若狭町(に相当する地域)の人口の推移
1970年(昭和45年) 18,090人
1975年(昭和50年) 17,873人
1980年(昭和55年) 18,114人
1985年(昭和60年) 18,026人
1990年(平成2年) 17,835人
1995年(平成7年) 17,567人
2000年(平成12年) 17,313人
2005年(平成17年) 16,780人
2010年(平成22年) 16,099人
2015年(平成27年) 15,257人
2020年(令和2年) 14,003人
総務省統計局 国勢調査より

健康

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歴史

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若狭国国府奈良時代から平安時代は隣接する小浜市に置かれたが、鎌倉時代の武士の時代になると若狭町の堤に若狭守護である惟宗忠季が入部し堤を名字とした、これにより堤が若狭の中心となった。堤氏は後に守護の地位を追われたが、三方に本拠地を移し三方氏と名を変え、室町時代には室町幕府守護代として一色氏の最有力家臣となった。中世初期に於いて旧上中町が属する遠敷郡は中郡ともよばれ若狭の中心的地域であったといえる。

年表

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行政

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パレア若狭の音楽ホール
  • 町長:渡辺 英朗
  • 町長職務執行者:津田雅司(旧上中町長)※町長の任期開始とともに失職。

歴代町長

町役場

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若狭町では分庁方式を採用している。

  • 三方庁舎(旧三方町役場)福井県三方上中郡若狭町中央第1号1番地
  • 上中庁舎(旧上中町住民センター)福井県三方上中郡若狭町市場第20号18番地

組織の詳細は町公式ホームページを参照[1]

姉妹都市・提携都市

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1993年(平成5年)1月22日提携
1998年(平成10年)4月21日提携
2004年(平成16年)11月13日提携
2016年(平成28年)5月31日提携(災害時相互応援協定締結)

市町村合併(若狭町の設置)

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旧・上中町の県内位置図
 
旧・三方町の県内位置図

2000年代の福井県嶺南地方では、関西電力原子力発電所立地の影響で、発電所立地自治体(敦賀市美浜町大飯町(現おおい町高浜町)と非立地自治体の間で財政に格差があり、立地自治体は市町村合併に対して積極的な動きを見せていない。

合併に伴う影響

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※ 旧上中町では小浜市にごみを持ち込んでいたが、旧三方町は合併直前に美浜町と共同でエコクル美方(ガス化溶融施設・リサイクルプラザ)を稼動したため、それぞれで処理場が別になり、そのために旧三方町の区域及び旧上中町の区域で分別方法が違うという事態となっている。
  • 生活圏では旧三方町の区域では敦賀市へ属し、旧上中町の区域では小浜市に属している。
  • 字の名称を次のとおりに変更する。 旧三方郡三方町黒田の名称を東黒田に変更する。旧遠敷郡上中町黒田の名称を上黒田に変更する。
  • 斎場は2009年4月までは上中地区は小浜市の若狭霊場を使っていたが、三方地区は旧三方町斎場を使っていた。しかし今回新たに若狭町北前川に若狭町斎場を設置した。2009年4月からは両地区もそちらを使うようになる。しかし宮型霊柩車にて北前川地区への進入ができないため、宮型霊柩車を所持・使用するセレモニーホール上中若狭斎場(若狭斎場)で葬儀を行う場合に限り若狭霊場へ運ぶ。

議会

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町議会

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県議会

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若狭町から選出される福井県議会議員の定数は(小浜市・三方郡と合わせ)3議席である。現任期の満了日は、2021年(令和3年)6月30日である。

国会

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衆議院

若狭町は、敦賀市、小浜市、越前市、鯖江市、今立郡、南条郡・南越前町、丹生郡・越前町、三方郡・美浜町、大飯郡・高浜町、おおい町とで構成される福井県第2区が選挙区となる。なお、当選挙区の衆議院選挙比例代表区選出議員については、比例北陸信越ブロックを参照のこと。

参議院

若狭町は北陸信越ブロックに属し、福井県選挙区参議院一人区の1つ。また、現行制度(2001年、第19回参議院議員通常選挙より)の比例区は「参議院比例区」を参照のこと。

教育

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福井県立美方高等学校

小学校

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合併に伴い、一部で校名変更を実施している。

中学校

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高等学校

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施設

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裁判所

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保育所

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  • 中央保育所(鳥浜)
  • みそみ保育所(井崎)
  • 気山保育所(上瀬)
  • 明倫保育園(藤井)
  • 梅の里保育園(田井)
  • 岬保育所(小川)
  • とばっ子保育園(大鳥羽)
  • 三宅保育所(井ノ口)
  • ののはな保育園(玉置)
  • わかば保育園(瓜生)

交通

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上中駅
 
三方駅

旧上中町と旧三方町の間を結ぶ主な交通は、国道27号(倉見峠)、JR小浜線(天狗山トンネル)、広域農道若狭梅街道(若狭トンネル)、舞鶴若狭自動車道(鈴ヶ獄トンネル)の4つである。

鉄道

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西日本旅客鉄道(JR西日本)

小浜線の上中駅から湖西線近江今津駅へと結ぶ短絡線、琵琶湖若狭湾快速鉄道(通称:若狭リゾートライン)の建設計画を自治体として進めていた。しかし、北陸新幹線の経路が小浜を経由するものに決定し[4]、近畿地方の中心部と若狭地方を結ぶ目的は果たされるとして計画は中止となった[5]

路線バス等

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一般路線バス等
高速バス

道路

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高速道路
一般国道
(東西を国道27号が貫く。三方から世久見回りで小浜市国道162号が抜け、三宅から高島市国道303号が抜ける。)
県道
広域農道

林道

  • 広域基幹林道若狭幹線
  • 林道海士坂線
道の駅

名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事

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文化財

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熊川宿

名所・旧跡

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瓜割の滝
 
若狭三方縄文博物館

観光スポット

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  • 若狭町歴史文化館 - 町上中庁舎に併設。
  • みかた温泉
  • 虹岳島温泉
  • 福井県嶺南牧場
  • かみなか農楽舎
  • 西田梅林
  • わかさカントリークラブ(ゴルフ場)
  • 福井県海浜自然センター(マリーンパーク)
  • 三方五湖観光船レイククルーズ
  • 食見海海水浴場
  • 小川海水浴場
  • 塩坂越海水浴場
  • 世久見海水浴場
  • 常神海水浴場
  • 神子海水浴場
  • 遊子海水浴場

海水浴場は環境省により海域公園に指定されている。

特産品

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出身人物

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脚注

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関連項目

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外部リンク

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