重松健太郎
重松 健太郎(しげまつ けんたろう、1991年4月15日 - )は、東京都中野区出身のサッカー選手。Jリーグ・FC琉球所属。ポジションは主にフォワード(FW)。
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名前 | ||||||
愛称 | ケンタロー[1] | |||||
カタカナ | シゲマツ ケンタロウ | |||||
ラテン文字 | SHIGEMATSU Kentarou | |||||
基本情報 | ||||||
国籍 | 日本 | |||||
生年月日 | 1991年4月15日(33歳) | |||||
出身地 | 東京都中野区[2] | |||||
身長 | 174cm | |||||
体重 | 71kg | |||||
選手情報 | ||||||
在籍チーム | FC琉球 | |||||
ポジション | FW | |||||
背番号 | 27 | |||||
利き足 | 右足[3] | |||||
ユース | ||||||
つばさSC | ||||||
2004-2006 | FC東京U-15むさし | |||||
2007-2009 | FC東京U-18 | |||||
クラブ1 | ||||||
年 | クラブ | 出場 | (得点) | |||
2010-2013 | FC東京 | 20 | (3) | |||
2011 | →アビスパ福岡 (loan) | 25 | (2) | |||
2012 | →ヴァンフォーレ甲府 (loan) | 0 | (0) | |||
2013 | →愛媛FC (loan) | 25 | (2) | |||
2014 | 栃木SC | 20 | (1) | |||
2015-2017 | FC町田ゼルビア | 95 | (10) | |||
2018-2022 | カマタマーレ讃岐 | 142 | (24) | |||
2023 | ガイナーレ鳥取 | 34 | (7) | |||
2024- | FC大阪 | 3 | (0) | |||
2024 | → FC琉球 (loan) | |||||
代表歴 | ||||||
2009 | 日本 U-18 | 7 | (1) | |||
2010 | 日本 U-19 | 6 | (2) | |||
1. 国内リーグ戦に限る。2024年7月23日現在。 ■テンプレート(■ノート ■解説)■サッカー選手pj |
来歴
編集プロ入り前
編集小学校1年生の時に[1]、当時ジュビロ磐田の黄金期を支えていたFW中山雅史に憧れ[1]サッカークラブに入団。当初は守備の選手だった。のちにFC東京サッカースクール深川に参加し[1]、攻撃的MFにコンバート。中学入学時(2004年)に新規設立された「FC東京U-15むさし」に第1期選手として入団すると自らFWに立候補し、このU-15時代に初めてFWの選手となった[4]。 U-18昇格後は、1学年上のFW山村佑樹、岩渕良太らとの熾烈なポジション争いの中[5]、2008年の日本クラブユース選手権で得点王に輝いた[6][注 1]。3年次(2009年)には倉又寿雄監督に指名された背番号10を背負い[7] エースとして活躍[5]。同年9月、U-18同期の阿部巧、平出涼とともに、高校卒業後のFC東京トップチームへの昇格が発表され、重松は「U-15むさし」出身者としては初のトップ昇格選手となった[2]。ユース年代では屈指の重心バランスを持つセンターフォワードとして多くの得点を記録。2009年12月のJリーグユース選手権大会では準決勝で2得点[8]、決勝戦では強烈な無回転FK[5]で先制点を挙げ[9]、チームを優勝に導いた。信条とするプレーは「1対1なら自分で行くことを意識して絶対にシュートで終わること」、目標とする選手はスペイン代表のフェルナンド・トーレス[10][4]。
FC東京
編集2010年3月28日、J1第4節大宮戦でJリーグデビュー。長友佑都からのクロスボールをヘディングで合わせ、デビュー戦で初ゴールを記録した[6]。同月31日の名古屋戦でも得点を挙げ[10]、城福浩監督からは「短い時間、狭いスペースの中で仕事ができる選手」と評価を受けた[11]。9月には、AFC U-19選手権2010に背番号11で登録され[12] エース候補として[13]布啓一郎監督からの期待をうかがわせたが、予備登録に留まり選出されなかった。
アビスパ福岡
編集2011年よりアビスパ福岡へ期限付き移籍[14][15][注 2]。森下仁之チーム統括部長からは「ストライカーという名にふさわしい選手」で[17]「ゴールに向かって常にプレーするだけではなく、前線からの守備の運動量もある」[18] との評を受けた。篠田善之監督が1トップを基本布陣として採用したことなどから、レギュラーを掴むには至らなかったが、相手DFの背後への飛び出しやバイタルエリア内での強引さ[19]、前線でのプレス[20] を評価され、前線にアクセントを加える役割を担いプレーの幅を広げた[21]。
ヴァンフォーレ甲府
編集2012年はFC東京に復帰したが[22] 出場機会に恵まれず、同年7月、城福が指揮を執るJ2・ヴァンフォーレ甲府へ期限付き移籍[23][3]。しかし、チーム合流早々に練習試合で左膝の半月板を損傷し[24]、出場機会を得ることなく退団した[25]。
愛媛FC
編集2013年はJ2・愛媛FCへ期限付き移籍[26][27]。主にセンターフォワードに配されるも、負傷による出遅れ[28][29] から中々コンディションが上がらなかった[30] こともあり、得点は伸びなかった。
栃木SC
編集2014年、栃木SCへ完全移籍[31][32]。移籍後初先発となったJ2第10節古巣愛媛戦で決勝点をアシストし[33]、続く第11節札幌戦では強烈な無回転FKを突き刺して[34] 勝利に貢献。前線での好連携を構築したが[35]、好不調の波の大きさが仇となり[36] その後の出場機会は限られた。シーズン終了後、契約満了により退団[37]。
FC町田ゼルビア
編集2015年、FC町田ゼルビアへ移籍[38][39]。同年は主に左サイドハーフに入り、リーグ戦全試合に出場。大型選手に引けをとらない空中戦勝率を記録し[40]、逞しいボールキープとチャンスメークで貢献した[41]。
カマタマーレ讃岐
編集2017年シーズン終了をもって契約満了により町田を退団し[42]Jリーグ合同トライアウトを経て[43]カマタマーレ讃岐へ移籍した[44]。 2021年10月10日、FC岐阜戦においてJリーグ通算300試合出場を達成した[45]。
2022年11月10日、カマタマーレ讃岐は契約期間の満了と来季に向けた契約更新を行わないことを発表[46]。
ガイナーレ鳥取
編集2023年、ガイナーレ鳥取へ加入[47]。リーグで7得点を挙げたものの1年で契約満了となった[48]。
FC大阪
編集FC琉球
編集
所属クラブ
編集個人成績
編集国内大会個人成績 | |||||||||||
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年度 | クラブ | 背番号 | リーグ | リーグ戦 | リーグ杯 | オープン杯 | 期間通算 | ||||
出場 | 得点 | 出場 | 得点 | 出場 | 得点 | 出場 | 得点 | ||||
日本 | リーグ戦 | リーグ杯 | 天皇杯 | 期間通算 | |||||||
2010 | FC東京 | 24 | J1 | 19 | 3 | 6 | 1 | 3 | 0 | 28 | 4 |
2011 | 福岡 | 25 | 2 | 2 | 0 | 2 | 0 | 29 | 2 | ||
2012 | FC東京 | 1 | 0 | - | - | 1 | 0 | ||||
甲府 | 32 | J2 | 0 | 0 | - | 0 | 0 | 0 | 0 | ||
2013 | 愛媛 | 9 | 25 | 2 | - | 0 | 0 | 25 | 2 | ||
2014 | 栃木 | 11 | 20 | 1 | - | 1 | 0 | 21 | 1 | ||
2015 | 町田 | 39 | J3 | 36 | 3 | - | 2 | 2 | 38 | 5 | |
2016 | J2 | 36 | 4 | - | 1 | 0 | 37 | 4 | |||
2017 | 23 | 3 | - | 1 | 0 | 24 | 3 | ||||
2018 | 讃岐 | 19 | 37 | 6 | - | 0 | 0 | 37 | 6 | ||
2019 | J3 | 28 | 7 | - | 0 | 0 | 28 | 7 | |||
2020 | 13 | 30 | 7 | - | - | 30 | 7 | ||||
2021 | 27 | 3 | - | 1 | 0 | 28 | 3 | ||||
2022 | 20 | 1 | - | - | 20 | 1 | |||||
2023 | 鳥取 | 19 | 34 | 7 | - | 1 | 0 | 35 | 7 | ||
2024 | FC大阪 | 24 | 3 | 0 | 1 | 0 | - | 4 | 0 | ||
琉球 | 27 | - | colspan=2|- | ||||||||
通算 | 日本 | J1 | 45 | 5 | 8 | 1 | 5 | 0 | 58 | 6 | |
日本 | J2 | 141 | 16 | - | 3 | 0 | 144 | 16 | |||
日本 | J3 | 178 | 28 | 1 | 0 | 4 | 2 | 183 | 30 | ||
総通算 | 364 | 49 | 9 | 1 | 12 | 2 | 385 | 52 |
その他の公式戦
- 2015年
- 東京都サッカートーナメント 3試合0得点
- J2・J3入れ替え戦 2試合0得点
国際大会個人成績 | ||||
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年度 | クラブ | 背番号 | 出場 | 得点 |
AFC | ACL | |||
2012 | FC東京 | 24 | 0 | 0 |
通算 | AFC | 0 | 0 |
その他の国際公式戦
- 2010年
- スルガ銀行チャンピオンシップ 1試合0得点
出場歴
- Jリーグ初出場・初得点 - 2010年3月28日 J1第4節 vs大宮アルディージャ (NACK5スタジアム大宮)
- Jリーグ通算300試合出場 - 2021年10月10日、J3第22節vsFC岐阜(Pikaraスタジアム)[45]
タイトル
編集クラブ
編集- FC東京U-18
- Jリーグユース選手権大会 (2007年[31]、2009年[31])
- 高円宮杯U-18サッカーリーグ プリンスリーグ関東 (2008年、2009年)
- 日本クラブユースサッカー選手権 (U-18)大会 (2008年[31])
- FC東京
- ヴァンフォーレ甲府
代表
編集- U-18日本代表
- SBSカップ (2009年)
個人
編集- 日本クラブユースサッカー選手権 (U-18)大会 得点王 (2008年[31])
代表歴
編集- U-18日本代表
- 2009年 - SBSカップ (優勝・3試合1得点)、AFC U-19選手権予選 (4試合0得点)
- U-19日本代表
- 2010年 - ミルクカップ (5位・3試合2得点)、仙台カップ国際ユースサッカー大会 (2位・3試合0得点)
脚注
編集注釈
出典
- ^ a b c d 『FC東京ファンブック2010』アサヒオリジナル、2010年、51頁。
- ^ a b c d e 重松健太郎選手(FC東京U-18) 来季新加入内定のお知らせ - ウェイバックマシン(2012年7月15日アーカイブ分) FC東京 (2009年9月17日)
- ^ a b 重松健太郎選手 FC東京より期限付き移籍加入のお知らせ ヴァンフォーレ甲府 2012.07.14
- ^ a b ユース選手紹介 (2007年) 東京中日スポーツ
- ^ a b c 【2009 Jユースサンスタートニックカップ】覚醒した東京のエース、進化を続ける浪花のドラゴン。輝きを放った2人のストライカー J's GOAL (2009年12月28日)
- ^ a b 東京初、新人18歳重松デビュー弾 / J1 日刊スポーツ (2010年3月29日)
- ^ 【2009Jユースサンスタートニックカップ Pick Up Player】託された背番号10:FW 重松 健太郎 (F東京) Jリーグ:J's GOALアーカイブ (2009年12月20日)
- ^ 東京が重松2発で2年ぶり決勝 / Jユース 日刊スポーツ (2009年12月24日)
- ^ 東京優勝! 重松がロナばりFK / Jユース 日刊スポーツ (2009年12月28日)
- ^ a b Jの新風(1) FW重松健太郎(F東京) ゲキサカ (2010年3月31日)
- ^ 【ヤマザキナビスコカップ FC東京 vs 名古屋】城福浩監督記者会見コメント Jリーグ:J's GOALアーカイブ (2010年3月31日)
- ^ AFC U-19選手権、U-19日本代表登録リスト50人に宇佐美、重松、酒井ら ゲキサカ 2010.09.13
- ^ U-19代表引っ張る六平&重松 ゲキサカ (2010年7月23日)
- ^ 重松健太郎選手 アビスパ福岡へ期限付き移籍決定のお知らせ - ウェイバックマシン(2011年1月12日アーカイブ分) FC東京 (2011年1月8日)
- ^ 重松 健太郎選手 FC東京より期限付き移籍加入のお知らせ アビスパ福岡 (2011年1月8日)
- ^ 『サッカー批評issue53』双葉社、2011年、73頁。ISBN 4575452548。
- ^ アビで開花 重松 新加入の19歳「全試合ゴール」宣言 西日本新聞、2011.01.26
- ^ 【2011シーズン始動!】福岡:新加入選手記者会見 (1) Jリーグ:J's GOALアーカイブ (2011年1月24日)
- ^ 【J1:第11節 福岡 vs G大阪】篠田善之監督記者会見コメント Jリーグ:J's GOALアーカイブ (2011年5月15日)
- ^ 【J1:第12節 磐田 vs 福岡】篠田善之監督記者会見コメント Jリーグ:J's GOALアーカイブ (2011年5月21日)
- ^ 『週刊サッカーダイジェスト 2011 J.LEAGUE PERFECT REVIEW』日本スポーツ企画出版社、2011年、74頁。ASIN B006H4PKY4。
- ^ 重松 健太郎 選手 期限付き移籍満了のお知らせ アビスパ福岡 (2012年1月11日)
- ^ 重松健太郎選手 ヴァンフォーレ甲府へ期限付き移籍のお知らせ FC東京 (2012年7月14日)
- ^ 重松健太郎選手の手術について ヴァンフォーレ甲府 2012.08.23
- ^ 重松健太郎選手 期限付き移籍期間満了のお知らせ ヴァンフォーレ甲府 (2012年12月26日)
- ^ 重松健太郎選手 愛媛FCへ期限付き移籍のお知らせ FC東京 (2012.12.26)
- ^ 重松 健太郎選手 期限付き移籍にて加入のお知らせ 愛媛FC (2012年12月26日)
- ^ 負傷の重松、新天地・愛媛で完全復活だ デイリースポーツ (2013年2月14日)
- ^ 復帰秒読みの重松「自分は結果を出しに(愛媛に)やってきた」 blogola (2013年4月27日)
- ^ 本来の輝きを取り戻した重松健太郎「早くゴールが欲しい」 blogola (2013年6月25日)
- ^ a b c d e f 重松健太郎選手 栃木SCへ完全移籍のお知らせ FC東京 (2014年1月7日)
- ^ 重松健太郎選手 完全移籍加入のお知らせ 栃木SC (2014年1月7日)
- ^ 栃木 阪倉裕二監督の助言を実行に移した重松健太郎「結果を出すことで出場機会を増やしたい」 blogola (2014年4月30日)
- ^ 重松健太郎選手スペシャルインタビュー (前篇) 栃木SC (2014年5月4日)
- ^ 『月刊J2マガジン 2014年7月号』ベースボール・マガジン社、2014年、30頁。
- ^ 『月刊J2マガジン 2015年3月号』ベースボール・マガジン社、2015年、41頁。
- ^ 栃木SC 契約満了選手のお知らせ 栃木SC (2014年12月9日)
- ^ 重松健太郎選手 FC町田ゼルビアへ完全移籍のお知らせ 栃木SC (2015年2月25日)
- ^ 重松健太郎選手 加入のお知らせ FC町田ゼルビア (2015年2月25日)
- ^ 2015年J1・J2・J3リーグ 空中戦ランキング Football LAB (2015年12月15日)
- ^ 『Jリーグ選手名鑑2016 J1・J2・J3 (エルゴラッソ特別編集)』三栄書房、2016年、187頁。
- ^ 重松健太郎選手の契約について FC町田ゼルビア (2017年11月26日)
- ^ “【一覧リスト】2017「Jリーグトライアウト」に107人参加 FW21人、MF40人、DF34人、GK12人に”. football-zone (2017年). 2022年12月12日閲覧。
- ^ 重松 健太郎選手 FC町田ゼルビアより完全移籍加入のお知らせ カマタマーレ讃岐 (2017年12月23日)
- ^ a b [1] カマタマーレ讃岐公式Twitter(2021年10月10日)
- ^ “讃岐が3選手との契約満了を発表”. ゲキサカ (2022年11月10日). 2022年12月1日閲覧。
- ^ “重松 健太郎選手 完全移籍加入のお知らせ”. ガイナーレ鳥取 (2022年12月13日). 2022年12月13日閲覧。
- ^ “重松 健太郎選手 契約満了のお知らせ”. ガイナーレ鳥取 (2023年11月25日). 2023年12月6日閲覧。
- ^ “FW 重松健太郎選手 完全移籍加入のお知らせ”. FC大阪 (2023年12月25日). 2023年12月25日閲覧。
- ^ 『重松健太郎 選手 FC大阪より期限付き移籍加入のお知らせ』(プレスリリース)FC琉球OKINAWA、2024年7月23日 。2024年8月15日閲覧。
関連項目
編集外部リンク
編集- 重松健太郎 - Soccerway.com
- 重松健太郎 - FootballDatabase.eu
- 重松健太郎 - WorldFootball.net
- 重松健太郎 - Transfermarkt.comによる選手データ
- 重松健太郎 - J.League Data Siteによる選手データ
- 重松健太郎 - TheFinalBall.com
- プロフィール (2011年) - アビスパ福岡
- プロフィール (2012年) - ウェイバックマシン(2012年6月3日アーカイブ分) - FC東京
- プロフィール (2013年) - ウェイバックマシン(2014年1月4日アーカイブ分) - 愛媛FC
- プロフィール (2014年) - 栃木SC
- プロフィール - FC町田ゼルビア
- 重松健太郎 - ESPN FC