銀河のしずく (ぎんがのしずく)は、日本イネの品種名および銘柄名。岩手県中央部向けの良食味米品種である。「銀河」は、宮沢賢治の作品から岩手をイメージする語であるとともに、一粒一粒の輝きを表しており、「しずく」で粒の艶や白さを表現している[1]。2017年(平成29年)発売の金色の風とで、食味の異なる金銀の2品種が揃った[2][3]

銀河のしずく
イネ属 Oryza
イネ O. sativa
交配 北陸208号 × 奥羽400号
亜種 ジャポニカ O. s. subsp. japonica
品種 銀河のしずく
開発 岩手県農業研究センター
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概要

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2006年(平成18年)、県中央部(JA新いわてJAいわて中央JAいわて花巻及びJAおおふなと)向けの良食味米の開発を目指して「奥羽400号」(耐冷性や耐病性に強い)「北陸208号」(コシヒカリ並みの食味)を県農業研究センターで交配。2008年(平成20年)、2,000個体から選抜。2010年(平成22年)、13個体で食味試験を開始。2012年(平成24年)、6か所で現地試験を実施。2015年(平成27年)、県奨励品種に採用。日本穀物検定協会食味ランキングでは、参考品種ながら県独自品種として初めて特Aを取得[4]2016年(平成28年)、販売開始。

粒は、大きくて揃っており、透明感のある白色を呈する[1]。食味は、ほど良い粘りと甘みのあるバランスの取れたさっぱりした味で、軽やかな食感と表現される[1]。おにぎりや酢飯との相性も良い[1]

  • 交配系譜
北陸208号[5]
 
奥羽400号[6]
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
銀河のしずく
(オリジナル水稲品種 岩手107号)

脚注

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  1. ^ a b c d 株式会社日本食糧新聞社編『全国お米のこだわり銘柄事典』株式会社日本食糧新聞社、2018年4月10日、26頁。 
  2. ^ 米のヒット甲子園2016大賞米は「銀河のしずく」今一番食べてほしい米が決定”. 日経トレンディ (2016年11月25日). 2016年12月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年2月28日閲覧。
  3. ^ 銀河のしずく誕生秘話 食味ランキングで特Aを獲得していながらも、常に二番手の評価だった岩手県が、米どころ復権のため、遂に本気を見せた!”. 「ごはん彩々」. 2017年2月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年2月28日閲覧。
  4. ^ 参考品種”. 日本穀物検定協会. 2018年2月28日閲覧。
  5. ^ 北陸208号”. 2013年1月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年2月28日閲覧。
  6. ^ 奥羽400号”. 国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構. 2013年1月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年2月28日閲覧。

参考文献

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外部リンク

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