長打率
野球における打数あたりの塁打数
長打率(ちょうだりつ、英: Slugging percentage / SLG)は、野球において打者を評価する指標の一つ。
概要
編集- 長打率 = 塁打 ÷ 打数
長打率は、打数が記録される打席において打者が打撃によって獲得できる1打数あたりの塁打数の期待値(平均値)を表す指標である。歩合(割・分・厘など)で表され、上記の式で算出された数値の小数第4位を四捨五入して第3位までの値を長打率として用いる。整数部分の0は省略することが多い。
二塁打以上の長打を多く放てば数値が1.000を超えることも有り得る。最高値は4.000で、全打数で本塁打の場合に記録される。
日本プロ野球
編集個人通算記録
編集順位 | 選手名 | 長打率 |
---|---|---|
1 | 王貞治 | .634 |
2 | A.カブレラ | .592 |
3 | 松井秀喜 | .582 |
4 | 落合博満 | .564 |
5 | T.ローズ | .559 |
6 | ブーマー | .555 |
7 | 中西太 | .553 |
8 | L.リー | .5419 |
9 | 山本浩二 | .5416 |
10 | 小笠原道大 | .5399 |
順位 | 選手名 | 長打率 |
---|---|---|
11 | 長嶋茂雄 | .5397 |
12 | 柳田悠岐 | .5350 |
13 | 田淵幸一 | .5347 |
14 | 張本勲 | .53393 |
15 | 長池徳士 | .53387 |
16 | 松中信彦 | .5337 |
17 | 掛布雅之 | .531 |
18 | レオン | .530 |
19 | 門田博光 | .529 |
20 | A.ラミレス | .523 |
- 記録は2024年シーズン終了時点。4000打数以上が対象[1]。
個人シーズン記録
編集順位 | 選手名 | 所属球団 | 長打率 | 記録年 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
1 | W.バレンティン | 東京ヤクルトスワローズ | .779 | 2013年 | セ・リーグ記録 |
2 | R.バース | 阪神タイガース | .777 | 1986年 | 左打者記録 |
3 | 落合博満 | ロッテオリオンズ | .763 | 1985年 | パ・リーグ記録 |
4 | 王貞治 | 読売ジャイアンツ | .761 | 1974年 | 日本人左打者記録 |
5 | A.カブレラ | 西武ライオンズ | .756 | 2002年 | |
6 | 王貞治 | 読売ジャイアンツ | .755 | 1973年 | |
7 | 落合博満 | ロッテオリオンズ | .746 | 1986年 | |
8 | 小鶴誠 | 松竹ロビンス | .729 | 1950年 | |
9 | 王貞治 | 読売ジャイアンツ | .725 | 1976年 | |
10 | 王貞治 | 読売ジャイアンツ | .723 | 1967年 |
- 記録は2024年シーズン終了時点[2]
参考記録
編集順位 | 選手名 | 長打率 |
---|---|---|
1 | R.バース | .660 |
2 | R.ペタジーニ | .633 |
3 | C.マニエル | .604 |
4 | T.ウッズ | .573 |
5 | 鈴木誠也 | .570 |
6 | R.ブライアント | .568 |
7 | G.アルトマン | .561 |
8 | W.クロマティ | .558 |
9 | C.ポンセ | .555 |
10 | 村上宗隆 | .550 |
- 記録は2024年シーズン終了時点
最高長打率打者
編集セ・パともに表彰対象ではないが、NPBから年間最高長打率打者は発表される。なお、首位打者同様、規定打席に達しなくても不足打席凡退で換算することにより最高長打率打者に選ばれる事があり、直近では2019年のY.グラシアル(福岡ソフトバンクホークス)が該当する[3]。
メジャーリーグベースボール
編集個人通算記録
編集順位 | 選手名 | 長打率 |
---|---|---|
1 | ベーブ・ルース | .690 |
2 | テッド・ウィリアムズ | .634 |
3 | ルー・ゲーリッグ | .632 |
4 | ジミー・フォックス | .609 |
5 | バリー・ボンズ | .607 |
6 | ハンク・グリーンバーグ | .605 |
7 | アーロン・ジャッジ | .604 |
8 | マーク・マグワイア | .588 |
9 | マニー・ラミレス | .585 |
10 | マイク・トラウト | .581 |
順位 | 選手名 | 長打率 |
---|---|---|
11 | ジョー・ディマジオ | .579 |
12 | ロジャース・ホーンスビー | .577 |
13 | 大谷翔平 | .575 |
14 | ラリー・ウォーカー | .565 |
15 | アルバート・ベル | .564 |
16 | ジョニー・マイズ | .562 |
17 | フアン・ゴンザレス | .561 |
18 | スタン・ミュージアル | .559 |
19 | ウィリー・メイズ | .558 |
20 | ミッキー・マントル | .557 |
- 記録は2024年シーズン終了時点、3000打席以上が対象[4]
個人シーズン記録
編集順位 | 選手名 | 所属球団 | 長打率 | 記録年 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
1 | バリー・ボンズ | サンフランシスコ・ジャイアンツ | .863 | 2001年 | ナ・リーグ記録 |
2 | ベーブ・ルース | ニューヨーク・ヤンキース | .849 | 1920年 | ア・リーグ記録 |
3 | ベーブ・ルース | ニューヨーク・ヤンキース | .846 | 1921年 | |
4 | バリー・ボンズ | サンフランシスコ・ジャイアンツ | .812 | 2004年 | |
5 | バリー・ボンズ | サンフランシスコ・ジャイアンツ | .799 | 2002年 | |
6 | ベーブ・ルース | ニューヨーク・ヤンキース | .772 | 1927年 | |
7 | ルー・ゲーリッグ | ニューヨーク・ヤンキース | .765 | 1927年 | |
8 | ベーブ・ルース | ニューヨーク・ヤンキース | .764 | 1923年 | |
9 | ロジャース・ホーンスビー | セントルイス・カージナルス | .756 | 1925年 | 右打者記録 |
10 | マーク・マグワイア | セントルイス・カージナルス | .753 | 1998年 |
脚注
編集- ^ 歴代最高記録 長打率【通算記録】 - NPB.jp 日本野球機構(シーズン中は毎日更新)
- ^ 歴代最高記録 長打率【シーズン記録】 - NPB.jp 日本野球機構
- ^ https://npb.jp/bis/2019/stats/llb_p.html
- ^ 通算記録 (MLB) - Baseball-Reference.com
- ^ シーズン記録 (MLB) - Baseball-Reference.com