陰茎前位陰嚢(いんけいぜんいいんのう、: Penoscrotal transposition, PST)は、男児の性分化疾患の一形態であり、陰茎陰嚢の位置関係に異常が見られる。

陰茎前位陰嚢
概要
分類および外部参照情報

分類

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陰茎前位陰嚢は、完全型と不完全型の2つに分類される[1][2]

  • 完全型陰茎前位陰嚢―位置が完全に逆転しており、陰茎が会陰に位置し、その前に陰嚢が存在する[3][4]
  • 不完全型陰茎前位陰嚢―陰嚢部より陰茎が伸長する。陰茎が矮小である場合、陰唇・陰核の肥大した女児外陰部様外観を呈する場合がある[1]

原因

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治療

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標準的な治療法は、手術による外科的修復である[3]

関連項目

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出典

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  1. ^ a b 千葉庸夫, 志賀千鶴子, 菊地百合子「直腸肛門奇形に伴なった陰茎前位陰嚢の1例」『日本小児外科学会雑誌』第30巻第6号、日本小児外科学会、1994年10月、1124-1127頁、CRID 1390282679791630464doi:10.11164/jjsps.30.6_1124ISSN 0288-609X 
  2. ^ Manjunath K, Venkatesh M (July 2014). "M-plasty for correction of incomplete penoscrotal transposition". World Journal of Plastic Surgery. 3 (2): 138–41. PMC 4236992. PMID 25489538
  3. ^ a b Beyazıt F, Pek E, Aylanç H (March 2017). "A rare case of complete penoscrotal transposition with hypospadias in a newborn". Turkish Journal of Obstetrics and Gynecology. 14 (1): 74–75. doi:10.4274/tjod.88262. PMC 5558323. PMID 28913140
  4. ^ 金子佳照, 松木尚, 吉田克法, 三馬省二, 伊集院真澄, 岡島英五郎「陰茎前位陰嚢の1例」『泌尿器科紀要』第29巻第2号、泌尿器科紀要刊行会、1983年2月、207-214頁、CRID 1050001202112756992hdl:2433/120118ISSN 0018-1994