青山理
青山 理(あおやま おさむ、1959年3月1日 - )は、日本の実業家。青山商事代表取締役社長。
あおやま おさむ 青山 理 | |
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生誕 |
1959年3月1日(65歳) 日本・広島県 |
出身校 | 日本大学商学部 |
職業 | 実業家 |
人物・経歴
編集広島県生まれ。青山商事創業者青山五郎の長男。1981年日本大学商学部卒業[1]、青山商事入社。1988年取締役商品部長に昇格。1989年取締役商品副本部長。1991年常務取締役商品副本部長。1997年専務取締役商品本部長。2001年専務取締役スーツ事業本部長。2003年専務取締役営業本部長[2]。
2005年から青山商事代表取締役社長を務め[2]、紳士服市場の縮小が進む中、事業の多角化を進めた[3][4]。2006年青山キャピタル取締役。2007年カジュアルランドあおやま代表取締役社長、青山物産代表取締役。2008年青五取締役、エム・ディー・エス取締役、栄商取締役。2010年イーグルリテイリング代表取締役社長。2011年glob取締役[2]。
2003年秋にCCCは日本初の共通ポイント「Tポイント」をスタートさせたが、当初は加盟店開拓に苦戦が続き、Tポイントを考案した笠原和彦は、青山理にTポイントを売り込んだ[5]。4か月後、青山理は1業種1社ルールを理解し2006年[6]に加盟を決断[5]。青山理はポイント5倍キャンペーンというアイデアを笠原に持ちかけ、2006年12月から3ヵ月実施したところ威力は絶大で、苦境だったCCCにとってまさに神風となり救世主となった[5]。その後、笠原は洋服の青山が第1号となったポイント「倍付け」キャンペーンを他加盟店に横展開していき、今や当たり前となった倍付けという新たなマーケティング手法は一挙に広まっていった[5]。青山理のアイデアがその魁となったのである[5]。
2013年、日経MJのインタビューで理は、「紳士服業界は最終的に2社しか残れないでしょう」との認識を述べた[1]。
2021年のインタビューで理は、コロナ前からスーツ市場は10年後に最大4割減ると予想していたが、「スーツ市場は1年で10年分縮んでしまった」と語った[7]。
2022年のインタビューで理は、「オーダースーツは既製服より8割ほど客単価が高い。これからは安売りではなく単価増で勝負する」とし、10年後をメドにスーツ売上高に占める既製服とオーダーの割合を同じにする考えを述べた[8]。
2023年秋に「洋服の青山」全国47都道府県、全店舗に「オーダースーツ SHITATE(シタテ)」導入が完了したが、理は洋服の青山のオーダースーツ比率をスーツ売り上げの50%まで高めていく考えである[9]。
脚注
編集- ^ a b 「青山商事社長青山理さん――紳士服、残るのは2社(トップの戦略) 」. 日経メッセ(2013年5月20日)
- ^ a b c 「代表取締役社長 青山 理 (あおやま おさむ)」
- ^ 「青山商事、収益多角化と海外開拓狙う ミスターミニット買収 」日本経済新聞2015/11/28 0:30
- ^ 紳士服のAOKI、「オリヒカ」で稼ぐか? 2015/11/9付日本経済新聞
- ^ a b c d e “Tポイントの“救世主”「洋服の青山」で生まれた超画期的な販促策とは【ポイント経済圏20年戦争】”. DIAMOND online (2024年10月21日). 2024年11月11日閲覧。
- ^ “沿革 : 2006-2010│企業情報”. 青山商事. 2024年11月11日閲覧。
- ^ “青山商事が大規模リストラ 見えぬスーツの次 紳士服の「カテゴリーキラー」、遅れた企業変革”. 日本経済新聞 (2021年1月30日). 2024年11月11日閲覧。
- ^ “コロナ禍でスーツ業界仕立て直し 「安売り一辺倒」脱ぎ捨てる”. 日経XTREND (2022年3月17日). 2024年11月11日閲覧。
- ^ “《トップインタビュー2024》青山商事社長 青山理氏 60周年へ強みを磨く”. 繊研新聞社 (2024年1月5日). 2024年11月11日閲覧。
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