完全流体
流体力学において粘性が存在しない流体
(非粘性流体から転送)
完全流体(かんぜんりゅうたい、英: perfect fluid)または理想流体(りそうりゅうたい、英: ideal fluid)、非粘性流体(ひねんせいりゅうたい、英: inviscid fluid)とは、流体力学において、粘性が存在しない流体のことである[1][2]。粘性を持つ実在の流体を単純化したモデルとして用いられる。
粘性が存在しないとは、せん断応力が常に(流体が運動していても)存在しないことと同義である。粘性によるせん断応力は一般に抗力として働くので、この仮定は力学における摩擦力の無視に類似している。
関連項目
編集参考文献
編集- ^ 今井功『流体力学(前編)』裳華房、1997年。ISBN 4-7853-2314-0。
- ^ 巽友正『流体力学』培風館、1982年。ISBN 4-563-02421-X。